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( ^ω^)牌繋のようです

 
【紹介】-----


 歴戦の帰宅部員である僕、内藤ホライゾン。
 ある日の放課後、僕はひょんなことから”麻雀同好会”に連れられ、
 幼馴染みであるツンと麻雀を打つ羽目になる。
 偶然に見えた再会。 久しぶりに握る牌の感触。
 しかし、そこには彼女との深い確執、そして秘密があった。

 シャープなツンと温和なブーンが織り成す、なんだか不思議で新しい麻雀モノ。
 卓上の能力バトル勃発か。


 ※注意
  長編っぽいので、暫定的まとめとさせて戴きます(当blogは基本的に短編しか纏めません)。
  どこかのまとめサイトにまとめられた時点でログを削除させて戴きます。 予め御了承下さい。

 作者: ID:wRqqklJ6O  スレ: http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1201958587/
 
 



1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:23:07.58 ID:wRqqklJ6O
五・萬子 Ⅴ・索子 5・筒子

麻雀モノですが、説明やら戦術やらはほとんどないです。特に前者は0です
あと諸々の事情により突然居なくなる事もあります。御了承くだ


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:25:25.59 ID:wRqqklJ6O


5月の終わり頃。冬の寒さも夏の暑さも忘れた、暖かな時期の事だ。

高校生活も2年目に入ったが、クラスが変わらないからか特に新鮮さはない。
ただ薄ぼんやりと生きれる時間がまた短くなったと、無意識の内に忘れる事項が増えただけ。

何も変わらない日々。

まずそれが、変わった。





 第一話 「数え役満」






4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:26:22.64 ID:wRqqklJ6O



中学時代から帰宅部で、もはや歴戦の帰宅部員。
そんな僕が放課後にする事なんか決まってる。

真直ぐ帰る。それだけ。

「ちょっとちょっと! そこの君ッ!」

( ^ω^)「……僕かお?」

(*゚∀゚) 「そうそ、君君ッ! ねぇ、君って麻雀打てるッ!?」

( ^ω^)「……へ? 麻雀?」

だが今日は、そうも行かない気がした。

( ^ω^)「まぁ……それなりに」

(*゚∀゚) 「やたッ! んじゃ着いて来てッ!!」


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:27:45.65 ID:wRqqklJ6O

小柄な女生徒はそれだけ言うと、タタタッと小気味よく駆けていく。
全くもって説明不足のあの先輩は、一体なんだろうか。

先輩……内履きの色でそう判断したんだけど、先輩でいいんだろうか……。

(*゚∀゚) 「早く早くッ!」

廊下の先から大声で、手招きする彼女の姿が見える。
なんか周囲の視線も痛いし、既に断るに断れない状況だ。

僕は鞄を肩に掛けると、小走りで彼女の後を追った。









8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:29:31.45 ID:wRqqklJ6O



(*゚∀゚) 「あぁ忘れてたッ! アタシ3年のつー、君はッ!?」

( ^ω^)「あ、内藤ですお。それで……これから何処n」

(*゚∀゚) 「さァ着いたよーッ!」

(;^ω^)「えッ!?」

つーさんが足を止めたのは、普段は少人数で行う授業用の教室、その中の一つ。
他に比べても此処は、かなり使われる事はないかもしれない。少なくとも僕は無い。

(*゚∀゚) 「さ、麻雀同好会へようこそー」

そんな台詞と共に、ドアを押して開く。
その言葉。薄々わかっていた事なのに、僕は内心ドキリとした。


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:31:36.20 ID:wRqqklJ6O

(*゚∀゚)ノ「うっす! 4人目見っけたよォー!」

廊下と変わらぬ元気な声で報告する先は、教室の真ん中に置かれた、全自動卓に座る2人。
よく学校にそんなものを……とも思いはしたが、それより僕の心を揺さ振ったのは……。

ξ゚⊿゚)ξ「……ブーン?」

ツン。僕の幼なじみ。

(*゚∀゚) 「アヒャ? 知り合いだったの?」

ξ゚⊿゚)ξ「……なんで来たのよ」

( ^ω^)「ツン……」

ξ#゚⊿゚)ξ「私が居るのッ……知ってるでしょ!?」

まだツンは、嫌だったんだ。


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:33:08.65 ID:wRqqklJ6O

( ^ω^)「……ごめんお」

突然怒鳴ったツンを見て、流石のつーさんも黙っていた。
でも、悪いのは僕だ。分かってる筈なのに分からないフリをして誤魔化す、僕。

ξ゚⊿゚)ξ「……今日は帰りますッ」

(;^ω^)「ちょ……!」

(;*゚∀゚) 「ままま、待ってよツン!」

僕よりも先につーさんが、鞄を持ち立ち上がったツンに駆け寄った。

(*゚∀゚) 「一局だけ! 一局だけ打とうよッ!!」

お願いッ!と、両手を合わせて頭を下げる。
ツンは立ち尽くす僕を一つ睨むと、じゃあ一局だけ、と小さくため息交じりに言った。


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:34:15.13 ID:wRqqklJ6O

(*゚∀゚) 「あ、やっぱ半荘ね」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

(;^ω^)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「ま、それならそれで……。東場で終わりますけどね」

(*゚∀゚) 「アヒャヒャ、えらい自信だねー。
     あ、一応聞くけどペニは?」

('、`*川「別に……ツンが良ければやるよ」

(*゚∀゚) 「おk! ほら内藤君ッ! ボケッとしてないで座って!」

( ^ω^)「あ、はい……」

卓は高そうだが、椅子は普通に学校のやつ。
座り慣れてるそれに腰を置くと、久しぶりの感覚が僕を襲った。


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:35:14.87 ID:wRqqklJ6O

ξ゚⊿゚)ξ「……はァ」

(*゚∀゚) 「まぁまぁツン、内藤君はアタシが無理矢理誘ったもんだしさ!」

( ^ω^)「……悪いのは、僕ですお」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

ツンが上家。左だ。
つーさんが対面で、ペニ?さんが下家。

麻雀。家のPCではたまにやる程度。
だが卓を囲むのは、本当に久しぶり。

しかもそれが、ツンの居る卓で。

( ^ω^)「……よろしくお願いしますお」

自動で山が積まれ、ボタン一つでサイが回る。


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:37:03.66 ID:wRqqklJ6O

( ^ω^)(自動卓……やるな貴様)

ξ゚⊿゚)ξ「……チッ」

(;^ω^)「……」

(*゚∀゚) 「んあ、アタシ立親か。
     そだ内藤君、オカウマ無しのアリアリ、赤は3枚だから」

( ^ω^)「わかりましたお」

ξ゚⊿゚)ξ「ハコ割れ清算は?」

(*゚∀゚) 「ん? いつも払ってるじゃん。滅多にないけど」

ツンは一つ頷き、山から手牌を取る。
今の質問は……本当にツンは、東場で終わらせたいらしい。


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:38:02.75 ID:wRqqklJ6O

( ^ω^)「……」

そんな東一局。ドラ表示牌は西、ドラは北だ。

そして、僕の配牌は……。

 一八ⅢⅢⅨ2459西南發白

( ^ω^)(これはヒドイ……)

どうやら牌に嫌われているらしい。

(*゚∀゚) 「んじゃ、頑張って南場まで生き残ろうかなーッと!」

そんなおどけた言葉と共に、起家の牌が切られた。




19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:39:13.78 ID:wRqqklJ6O

それから八巡が回り、字牌はドラの北以外一切れで、役牌も死んだ。
死んだ、というか殺した。前巡に切られたから落とした發を、次巡ツモ。白も同様。

まぁ珍しい事でも無いが、凹む。

( ^ω^)(ドラの北……つーさんには見えんお。下家かお?)

親のつーさんの河を見れば、順当にヤオチュウ牌を整理している。
恐らく平和タンヤオ。麻雀の基本役。

となると、親がリーチでも掛けてこない限りは下家を注意していた方がいい。
どうせ僕はアガれないし。

それから二巡、つーさんが不意に口を開いた。

(*゚∀゚) 「内藤君は麻雀打つの?」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:40:32.36 ID:wRqqklJ6O

今打ってるじゃないか、と言い掛けたが、意訳をして返す。

( ^ω^)「ほとんどネットですお。牌を触るのも久しぶりなくらいで……」

(*゚∀゚) 「へぇー……」

と、つーさんが索子の赤五をノータイムでツモ切り。
これで三巡連続だ。まず張ってるだろう。
しかし未だ全ての河に北は無し。それを警戒してか、仕掛けて来ないんだと予想。

それに比べ僕は……

 六八ⅢⅢⅣⅤ2245699

まだコレ。鳴きたいのは山々なのだが、なかなか必要牌が落ちてこず、今に至る。

が、今ツモったのは二筒。
手牌から九筒を切り、なんとか一向聴まで持ってきた。


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:42:24.74 ID:wRqqklJ6O

(;^ω^)(まぁタンヤオのみだけど……)

次の下家も、時間を置かずに西をツモ切り。
動きがあったのは、次のつーさんの番でだ。

(*゚∀゚) 「アヒャヒャ……カンッ!」

手牌から二枚の七萬が倒され、両隣の牌も伏せられる。そのまま四枚の牌を右側に滑らせた。

(*゚∀゚) 「来たよ……リーチッ!!」

新ドラを捲り、嶺上をツモり、手牌から一萬を横向きに河へ置き、リーチ棒をセット。

流れるような動作ではあったが、僕が魅了されたのはそれではない。
新たな表示牌の、一筒。

( ^ω^)(ドラ3……!)

さっきまでなんら魅力のなかった一向聴が、一気に満貫手まで膨れ掛けた瞬間だ。


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:44:01.02 ID:wRqqklJ6O

が、当然障害も多い。
まず、親のリーチ。役は平和が消えたが、裏ドラが乗れば大物手だ。
さらにこれは僕の話だが、七萬の消失。今から新たな順子を作るのは厳しい。

( ^ω^)(でも……!)

この手をアガれば、流れも掴めそうな気がする。
非科学的な話だが、僕は信じてる方だ。だからこそ、麻雀が楽しい。

ξ゚⊿゚)ξ「……」

上家のツンが、少し時間を掛けて一索を切り、僕のツモ。

( ^ω^)「……ッ!」

赤い五萬。

すぐに安牌の八萬を切った。
一向聴は変わらずだが、これで456の三色も見えた。しかも両面。


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:46:04.68 ID:wRqqklJ6O


……が。

ξ゚⊿゚)ξ「……」

(;^ω^)(……ッ!?)

麻雀とは本当に、上手くいかない。


('、`*川「……」

下家はツモった三切れの中。当然通る。

(*゚∀゚) (チッ……一発は無し……)

次につーさんが、ツモった六索を切る。

それをツンが、迷わずに喰った。


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:48:03.24 ID:wRqqklJ6O

ξ゚⊿゚)ξ「チー」

僕の左手側に、三枚の牌が縦に並べられる。
上から、縦向きの六索、横向きの五索七索。

ツンはこれで、テンパった。

(;^ω^)「……ッ」

ツンの一筒切りは通り、僕の手番。
ツモは、四萬。絶好の牌……だった。

( ^ω^)「……」

直後、僕が切った牌は六萬。

左から聞こえる、ロン。

ξ゚⊿゚)ξ「タンヤオのみ、1000点」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:49:53.63 ID:wRqqklJ6O

篏張待ちなので30符。僕は点棒入れから赤い丸の入った棒を、ツンに手渡した。

(*゚∀゚) 「うへぇ……喰いタンか……」

流されて悔しいのだろう。肩を落として、開いた穴に手牌を落とす。

ジャラジャラとした音が暫らく鳴り、次の山が昇ってくる。

( ^ω^)(……しょうがないお)

もともと、ツンに無理を言ってしてる麻雀なんだ。
しょうがないと、腹を括って打つべき立場なんだ、僕は。

ξ ⊿ )ξ「……」

早々に親のツンが牌を切り、東二局が始まった。






28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:51:06.95 ID:wRqqklJ6O




流局――――

ξ゚⊿゚)ξ「テンパイ」

( ^ω^)「ノーテンですお……」

('、`*川「ノーテン」

(*゚∀゚) 「テンパ~イ」

またジャラジャラと牌が鳴り、下から東一局で使った青い背の牌が出てきた。

東二局、一本場。ドラは三索。
僕は22500でドベ。ツンが28500でトップだ。


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:53:06.41 ID:wRqqklJ6O

ξ゚⊿゚)ξ「……」

( ^ω^)「……!」

勝負手が入った。僕ではなく、ツンに。

ξ゚⊿゚)ξ「……」

こうなるとやる事は一つ。
僕の手牌など関係なく必要牌をただ残し、無駄牌を切り落としていく。

それが暗刻だろうが順子だろうが、関係ない。




ξ゚⊿゚)ξ「カン」

(;*゚∀゚) 「うぃえッ!?」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:54:48.38 ID:wRqqklJ6O

十巡目、ツンがドラの三索を暗カン。
新ドラは二萬。これでドラ6。相変わらずツンの鳴きは強い。

( ^ω^)(……来たッ)

そして僕が引いた牌は、新ドラの二萬。
これで準備は整った。

ξ゚⊿゚)ξ「リーチ」

(;*゚∀゚) 「うぞッ!?」

次巡、ツンがリーチ。
テンパイ自体は八巡目にしていたというのが笑えない。

( ^ω^)「……」

僕の手番。ツモりはしたが、その牌は見てもない。
もう切る牌は決まってるから。


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:57:28.60 ID:wRqqklJ6O

パシッと音を立て、二萬を河へと捨てる。

('、`*川「!?」

(*゚∀゚) 「……はい?」

ξ゚⊿゚)ξ「ロン」

ツンの手牌が倒される。見ると聞くとじゃ多違い。
綺麗に揃った、見とれそうな手牌だ。

 二二三四ⅠⅠⅠ888 ⅢⅢⅢⅢ 二

ξ゚⊿゚)ξ「立直・一発・三暗刻・ドラ……」

細く白い手が伸ばされ、裏ドラの七筒と白がコロリと落とされた。

ξ゚⊿゚)ξ「……10。数え役満」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 22:58:58.52 ID:wRqqklJ6O

(;*゚∀゚) 「ぶふッ!!」

思わず吹き出すつーさん。確かに、ドラ乗りすぎ。

( ^ω^)「……トビましたお」

当然、こんな符数を数えるのも面倒な上がりには点棒も持たず、
僕の点数は-25800、配給原点を突破です。本当にありがとうございました。

ξ゚⊿゚)ξ「お疲れさまでした」

ガタッと椅子を鳴らしてツンが立ち上がる。
それを止めたのは、物静かそうな下家の……

 ヘニさん?

  ……ペニよ。ペニサス伊藤。

 あぁ、ペニサスさんかお。


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 23:15:01.93 ID:wRqqklJ6O
('、`*川「待ってよ。なに今の、差し込み?」

( ^ω^)「……」

(*゚∀゚) 「そいやぁ内藤君動揺0だし……
     てゆかいくら新ドラだからって、普通一発巡目にアレは切らないよ?」

まぁ言われるのも、バレるのも当然か……。
2人、特にペニサスさんは不満を顔に出して、僕とツンを睨む。

ξ゚⊿゚)ξ「……だから止めるって言ったのに」

そう呟くとツンは、つーさんに山から適当に牌を取るよう言った。

(*゚∀゚) 「……?」

小首を傾げながら、手付かずの山から6枚、伏せたまま適当に撰ぶ。
ツンは自分の両脇に2人を呼ぶと、卓越しに正面の僕にだけ、見えないように牌を捲った。

('、`*川「……?」

( ^ω^)「……北」

(;*゚∀゚) 「へッ!?」

2枚目も同じようにして捲り、見えない僕はそれを言い当てる。
6度も必要なかったのだろう。ツンは3枚目を僕が言い当てた後、こういう事、と呟いた。


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 23:02:55.77 ID:wRqqklJ6O

2枚目も同じようにして捲り、見えない僕はそれを言い当てる。
6度も必要なかったのだろう。ツンは3枚目を僕が言い当てた後、こういう事、と呟いた。

(;*゚∀゚) 「なにそれ……超スゲぇんだけど」

('、`*川「……テレパシー?」

ξ゚⊿゚)ξ「まぁ、そんなトコよ」

透視でも通しでもなく、テレパシー。
いやテレパシーよりももっと雑な、大雑把すぎる代物だ。

( ^ω^)「……近くに居るだけで、ツンの心が視えるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「……私も、ブーンの心が聴こえる。
      耳を塞いでも、目を閉じても。五感じゃないもので聴こえるのよ」

それは丁度、卓を囲むならば範囲内。対面でもだ。


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 23:06:47.17 ID:wRqqklJ6O

ξ゚⊿゚)ξ「……無心で麻雀なんて、出来ると思う?」

無理だ。ただでさえ考えなきゃならない事柄が多いのだから。

ξ゚⊿゚)ξ「一局目は、私が無理矢理ブーンに振り込ませた。
      さっきのも、それと一緒。まぁ役満になるとは思わなかったけど」

( ^ω^)「……ごめんなさいお」

居たたまれなくなり、頭を下げる。

 ツンは、謝らなくていいお。全部、僕が悪いんだから。

  ……馬鹿。

ふっ、と感覚が無くなる。
ツンが一歩下がり、範囲内から出たんだろう。

(*゚∀゚) 「そっか……悪かったね、無理言って」


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 23:10:41.22 ID:wRqqklJ6O
( ^ω^)「つーさんは悪くありませんお。
       麻雀を誘われた時点で断らない、僕が悪いんですお」

そう、ツンがこの麻雀同好会に入ってるのは知っていた。
でも……それでも僕は。

ξ゚⊿゚)ξ「お先失礼します」

(;^ω^)「あッ……ツン!」

鞄を持ったツンが、スタスタとドアまで歩いていく。
追って話をしたかったが、その前に彼女は言った。

「……思い出したでしょ? 私と打っても面白くないって」

背を向けられて、ツンの顔は見えない。
僕は途端に、彼女が遠くへ行ってしまったような気がした。

「……もう、此処に来ないで」








(第一話終)


 
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