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十回オナニー 第七話


( ><)

「この話は、言うまでもなく『( ^ω^)は十回死ぬようです』のパロディなんです」

(;><)

「商業用でもない個人の作品が元ネタなんです。
 そういうのに倫理的な部分で嫌悪感を覚える人は、閲覧を控えたほうが精神衛生上いいと思われるんです」

( ><)

「根底には元ネタ作品へのリスペクトがあるから大目に見て欲しいんです」

( ><)

「十死の作者が戻ってきて、きちんと作品を完結させてくれることが一番の望みなんです」

(* ><)

「まあ、ごたくはいいんです。まんじゅう喰いながら焼酎うめえんです……」




彼が死亡へと導かれる最大の要因。

誰かがそれを行っているというのなら、意志という力の直下に彼の死は確立している。

そして、これはゲームであり、それが意味する事は勝利条件はお互いに必ずあるということになる。

ならば、彼が掴むべき勝利条件は『相手の意思に対し反抗する手段を見つけること』に違いない。



そして、彼の勝利すべき相手とは……。





( ^ω^)「……お、朝かお」

目が覚めると、そこは普段から変わらぬ自分の部屋だった。
ヲタグッズ、ポスター、フィギュア、抱き枕に腐女子御用達のBLノベルまである。

( ^ω^)「……なんか体が重いお」

なんだか深い倦怠感がある、溶かした鉛が体の先端に溜まっているようだ。

( ^ω^)「…………なんだか妙に疲れてるお。」

だがそのままでいる訳にも行かないので、のろのろと荷物をまとめ(学校で読むラノベと漫画)、制服に着替え(しわ

(;^ω^)「……およ」

パジャマのズボンに手を掛けた瞬間、気付いた。
下着の中は、白い洪水だった。

(;^ω^)「……なんてこったお」

ブーンはそれを不思議そうな目で見ると、袋で縛ってゴミ箱へと投棄した。




朝食を食べる為に1階へと降りる。

( ^ω^)「おはようだおー」

ξ゚⊿゚)ξ「五月蝿い黙れ耳が腐る」

晴れやかなブーンとは対象的に、物凄く不機嫌そうな顔をしているのは一つ下の妹、ツンである。
言葉遣いが酷いのはいつものことなので、ブーンは特に気にせず席につく。

J( 'ー`)し「おはよう、ご飯できてるからちゃっちゃと喰ってとっとと行ってきなさい」

( ^ω^)「目玉焼きの、目玉が無……

( ゚ω゚)

その時点で彼は思い出した。
穴の開いた目玉焼きの醸し出す淫猥な雰囲気と、そこから聞こえる囁き。

(*゚ー゚)「十回殺すから――」

(;^ω^)「お、おおお、おおおおお」

言葉を発する前に、股間のお山が大きくそそり立つ。
お皿の上のブラックホールが、ブーンの体を吸い込むべく大きな口を開けて迫る。




( ^ω^)「ハムッ! ハフハフ、ハフッ!」

ブーンは醤油もソースもかけず、一気にそれを口に入れて咀嚼した。

J( 'ー`)し「いい食べっぷりねえ。作った甲斐があったわ」

ξ゚⊿゚)ξ「わざわざ黄身だけ食べるところは、目玉焼きのレシピに載ってるの?」

J( 'ー`)し「遠足は帰るまでが遠足だからね」

ξ゚⊿゚)ξ「意味がわかりません」

Σ( ^ω^)「ハム、ハフハフ、ぶほっ」

ξ゚⊿゚)ξ「汚い! 氏ねカス! ボケアニキ!」



ツンの罵声を相手にせず、トーストを食いちぎり、詰め込み、ミルクで無理矢理流し込む。
ものの五分で、二枚の皿は空になった。

( ^ω^)「ごちそうさまだお!」

言うなり、二階へ登って鞄を掴む。
スピード勝負だ。目玉焼きだけならともかく、今度BL小説を手渡されたらどうなるかわからない。

(;^ω^)「うう、認めたくはないけど……」

あの小説の表紙はヤバい。
ブーンの部屋にあるそれらと違い、ツンが持ってくるであろう本の表紙には、
彼の脳髄に興奮という名の濁流を発生させ、淫靡で蜜なる妄想の世界へ引きずり込むだけの魔力を有している。

(;^ω^)「実際、あの本のせいで二回も殺されちゃあお……」

悪い意味での慣れ……小説のカバーが目に映っただけで、それはまさにパブロフの犬状態。
ブーンの股間に激しい反応を促すことは想像に難くない。




『ひかるかっぜーをーおいーこしたらー』

( ^ω^)「お?」

登校の準備ができ、部屋を出ようとドアのノブに手をかけた時だった。
週に一回鳴るか鳴らないか、鳴っても家族かメルマガが相手、
ごくたまにドクオ……という、携帯の着信音楽が珍しく鳴り響いた。

( ^ω^)「この音楽は、メールかお?」

ディスプレイに表示されていたのは、見知らぬアドレス、見知らぬ相手からの、身に覚えのないメッセージ。

----------------------

件名:内藤へ

その後、君の股間の調子はどうだ?
話がある。今日の放課後、VIP公園まで来てほしい。

----------------------




( ^ω^)「……誰だお?」

発信者のメールアドレスを、もう一度注意深く確認する。

obutu.ha.shoudoku@XXXX.XX.XX

( ^ω^)「おぶつ、は、しょうどく……?」

( ^ω^)「!! これは……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ





彼の頭に、『一昨日の月曜日』の夕方、

( ゚ω゚)「ボぉぉぉぉぉぉぉスケテぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええ」

川 ゚ -゚)「ぬはは、汚物は消毒だー」

股間に当てがった掃除機のホースを、嬉々とした表情で振り回していた、彼女の姿が浮かんだ。


( ^ω^)「………」

(;^ω^)「……あいつかお。話しって、一体……?」

( ^ω^)「というか、なんで彼女は、あの事を覚えてるんだお?」

( ^ω^)「クー、もう一回話しあう必要がありそうだおっ……」


■( ^ω^)は十回オナニーするようです。
■七回目の朝・開始




(;゚ω゚)「はひゅ、はひゅ、はひゅ、はひゅ」

学校に着いたブーンは、一時間目の授業から既に爆発の危機を迎えていた。

(;^ω^)「うかつだったお、まさか片付けしてる間に……」

あの後ブーンは、クーの不可解な行動を不審に思いつつも、家を出るために一階へ降りた。
しかしそこで、ツンに「せめて食器の片付けくらいしなさいよ!」と呼び止められ、
鞄を置いて台所へ皿とカップを運んだのである。

( ^ω^)「あの隙に入れたのに違いないお」

さきほど、教科書を出そうとして鞄を覗き込んだところで。
自分のラノベではない、見知らぬ……
いや、実はよく見知っているはずのそれ。
その本の背表紙が、目に入ってきたのだ。




本からはみ出ている紙を抜き取ると、

ξ゚⊿゚)ξ『ごっめーん、これ返しておいて☆』

とだけ丸っこい文字で書かれていた。

(;^ω^)「くうう、なんと抜け目のない奴……我が妹とは思えないお」

その後も、授業が終わって鞄の中のノートや教科書を取り出すたびに、押さえ難き苦悶がブーンを襲うのだった。

('A`)(鞄の中身を全部机の中に移せば、BL小説をいちいち見なくて済むのに……)




('、`*川「あなたはいい子なんだけどね……、
     なんというか、ベクトルを少しでもいいから勉強の方に向けてくれないかしら」

( ^ω^)「せ、精一杯の努力はしましたお」

放課後、職員室に呼び出されたブーンは、担任教師・ペニサス伊藤から叱責を受けていた。
内容は本日の小テストの点数についてだ。
しかしここでも、煩悩は容赦なく彼の脳を冒していく。

('、`*川「10点中0点は不味いでしょう……、何を努力したの」

(;^ω^)「それはですね、その、アレですお、アレ」

股間の暴れうしどりに、必死でラリホーをかけていましたなんてとても説明できない。




テストを受けている間もそうだったが、
目の前で叱責を受けているこの瞬間は、本日一番の地獄であるといっても過言ではなかった。

まさか、困った表情でブーンに視線を投げかける彼女が、
ピンクのレースの下に、見るもまばゆいホワイティな……

(天^ω^)「そんな事考えちゃだめだお! 仮にも相手はせんせいだお!」

(悪^ω^)「うへへへへへ、ねえちゃん、今日の下着は何色じゃああ?」

(天^ω^)「ダメだったらダメだお!」

(悪^ω^)「固いこというんじゃないよ、固いところはあるくせに!」

(天^ω^)「ちょwwwww誰がうまいことを言えとwwwwwww」

(悪^ω^)「うはwwwwwwそんなに受けるとはwwwwwワロスwwww」

(;゚ω゚)「……うひー」

ブーンは、脳内で良心と煩悩を戦わせつつ、股間に置いた鞄がピクピク波打つのを必死で食い止めていた。




数分後、ペニサスは一枚のプリントを取り出し、彼の前に提示した。
ブーンはクーに会う理由の一つであるそれを、これ幸いとばかりに教師の手からひったくると、

(;^ω^)「で、では、これで失礼しますお!」

('、`*川「あ、ちょ……」

職員室から一目散に飛び出したのだった。

( -ω-)=3

(;^ω^)「助かったお。
       あのまま先生の姿を見ているだけでもどうにかなりそうだったお……」

廊下を歩くうちに落ち着きを取り戻したブーンだったが、そのうちに鞄の中身について思い至った。

( ^ω^)「そう言えば、これ……」

ツンからの預かり物であるBL小説。
出来れば鞄から出したくないが、このまま持って帰るのはかなり考えものである。

(;^ω^)「しょうがないお……まだ時間はあるお」

VIP公園での待ち合わせ時間には、まだしばらく余裕がある。
ブーンは、一応遅れてもいいようにメールでクーに断りを入れると、
返事を待つこともなく、図書館へ向かって歩き出した。




( ^ω^)「お?」

(´・ω・`)「……やぁ」

昇降口を抜けて、大通りへ出る近道を通っていると、そこにはショボンが居た。
まるで待ち構えていたかの様に。

( ^ω^)「ショボン先輩、何してるんだお」

(´・ω・`)「下校中さ、君は?」

( ^ω^)「図書館に本を返しにい……」

(;^ω^)「あ」

ナチュラルに会話を続けようとしたが、そこではたと止まる。
何気なくこなそうとしたこのやり取りの流れには、いささか不条理な部分が多すぎる。




(´・ω・`)「……」

( ^ω^)(ちょ、この人もクーと同じで、失われたはずの『昨日』……
      『一昨日の月曜日』の記憶を持っているのかお?)

そうでなければこの状況は説明がつかない。
ブーンがショボンと出会ったのは、繰り返される今日のうちの一つ……
『一昨日の月曜日』のことである。

(;^ω^)「ええと、僕とは、初対面、のはず、だお……?」

(´・ω・`)「うん。その筈なんだけど、君も今さっき僕の名前を呼んだよね?」

そして、その記憶が再度ブーンにもたらした物は。

Σ(* ゚ω゚)「げっ」

言うまでもなく、股間の勃起である。
既にお約束のパターンとなっております。




(´・ω・`)「図書館……読書なんて意外だね。どんな本なんだい?」

(;*^ω^)「い、いやそれは……ほえほえ」

鞄の陰で荒々しく怒張する股間のテントを不自然に隠しつつ、ブーンは言葉を詰まらせた。
頭の中に、明確なイメージとしてBL小説の表紙が投影される。

連想は小説に付随する帯のように、平たく、長く。
微熱を帯びたそれは螺旋を描いて全身へと飛散する。

(;^ω^)(いかんお。またしてもピンチだお。なんとかして別のことを……)

(´・ω・`)「……よければ、僕も一緒について行ってもいいかな?」

言葉尻に混じった小さな吐息とともに、ショボンは体を近づけてきた。

(;^ω^)「ええ……おお。えっ?」

予想外の言葉に、予想外の展開。




(;^ω^)「つ、着いていくと言われても……」

(´・ω・`)「……ダメかな?」

血管が浮き出るほどに透き通った白い肌。睫毛が長く彫りの深い、端正な顔立ち。サラサラで整った髪形。
高く澄んだ話し声はこれまた中性的な雰囲気に加担しており、
まかり間違ってスカートでも履こうものなら、インスタント美少女の完成である。

( ^ω^)(落ち着くのだマイサン! 相手は男だ! 今はその時ではない!)

必死に平静を装い場を取り繕おうと画策するが、その意に反して、股間の硬度は増すばかり。

(;^ω^)「コノママデハイケマセーン!
        ナニカ、ナニカ ベツノコトヲ……」

動悸が激しくなるにつれ、うっかりカタコトになってしまったブーンは、
そのほとんどを煩悩が占めているミニマム脳味噌の、空いた残り部分を必死に働かせた。

( ^ω^)(何か、何かくだらない事を考えるお!)





(;^ω^)(パ……)

( ^ω^)(パ……パ……)

   /  l O   /  ──┐O ┼─┐      |
  ./    |  /|        |   l    |  l l   |\_
  /     l     |    _ノ    ノ   _/   _ノ  |
     /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄
  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ
 /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ




( ^ω^)「……」

( ^ω^)「わかりましたお。じゃあ、着いてきてくださいお」

これまでに迎えた幾度もの死は、決して無駄ではなかった。
彼はまさにこの瞬間、己の欲望を萎えさせ、問題なく鎮火する術を得たのである。





( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「……」

それはどこか奇妙な光景だった。
無言で歩くブーンの背を、少し離れたところから追うショボンの姿。
本当に「ついて来ているだけ」という状況。

どうして自分のことを知っているのか?
ループする以前の記憶があるのか?
自分が十回殺されている最中だということまでも知っているのだろうか?

核心に触れることを避けつつ、当り障りのない会話を続けてきた二人だったが、
すぐにその話題も尽き、気が付けばこんな状態になっていた。

(;^ω^)「んー、気まずいお……」

(´・ω・`)「……」

彼らが大通りを抜け、交差点の横断歩道を渡って図書館に着くのに、さしたる時間はかからなかった。




この街では比較的大きい施設である、三階建ての市営図書館の中。

( ^ω^)「平日のこんな時間なのに、人が多いお」

返却のカウンターでは、三人の司書が書類を片手にパタパタと動き回っていた。
そのうちの一人を捕まえ、返却の旨を伝える。

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「ショボン先輩、本当に申し訳ないんですけどお」

(´・ω・`)「ん? どうしたの?」

(;^ω^)「僕の鞄の中に本が入ってますお。それを渡して欲しいんですお」

ブーンはできる限り小説のカバーを見ないように、ショボンにその行為を代わりに実行してもらった。

( ^ω^)「すみませんですお」

(´・ω・`)「いや、いいんだよ。気にしないで」

(´・ω・`)「それにしても、君がまさかあんな本を……」

(;^ω^)「そ、それ以上言わないで欲しいお。妹に頼まれたんだお」




用事を済ませた二人は、再び大通りの交差点へ戻ってきた。
長い信号待ちの末、横断歩道を渡りきったところで、ブーンはショボンに向き直り、告げた。

( ^ω^)「じゃあそろそろ行きますお。本返してくれてありがとうですお」

(´・ω・`)「あ、……うん」

( ^ω^)「友達と待ち合わせがあるんで、これで失礼しますお」

(´・ω・`)「その……」

( ^ω^)「……?」

(´・ω・`)「……ねぇ、ブーン君」

( ^ω^)「なんですかお?」

やけに重々しい口調に、ブーンは嫌な気配を感じた。

(´・ω・`)「変なこと言うようだけど、聞いてくれるかな」




( ^ω^)「……どうしましたお」

(´・ω・`)「君に――――」


『性欲が見えるよ』



二人は立ち止まったまま動かない。

( ^ω^)「……ど、どういう意味ですかお……」

(´・ω・`)「文字通りの意味なんだけど……、困ったな、どう説明していいか」

( ^ω^)「見えるって、その、一体?」

(´・ω・`)「影が見えるんだ、君の周りに、霞のような翳が」

( ^ω^)「かげ……?」

性欲ってなんだ。翳が僕を取り巻いている?
予想外の言葉を受け、返す言葉も見当たらず言い澱んでいたブーンだったが、

「よう、そこにおわすは我が親友」

不意に、後方から声がかけられる。




('A`)「ブーンじゃねえか。何やってんだ」

振り向くと、そこにはいつも通り、痩せて青白い不健康そうな友人の顔があった。

( ^ω^)「おお? ドクオかお。奇遇だお」

(´・ω・`)「……友達かい?」

( ^ω^)「あ、はいですお。ドクオ、こちらは二年のショボン先輩だお」

('A`)「はあ、どうも。こいつの友達のドクオです」

そう言うと、ドクオはいそいそと頭を下げる。

( ^ω^)「でも、どうしてこんな所にいるお?」

('A`)「ふいに大波(ビッグウェーヴ)がきてな。公園でウンコしてたんだ」

(;^ω^)「ウンコって。しかもいちいち括弧書きで言うことかお」

(´・ω・`)「そう言えば、本屋で立ち読みするとふいにトイレに行きたくなるよね」

( ^ω^)「仕様ですお。その現象こそ、ブック・Offですお」




('A`)「本当は一緒に帰るつもりだったんだがな、ブーン職員室に呼ばれてたし」

( ^ω^)「小テストのことで、だお」

('A`)「零点とか、普通狙わないと取れないっつーの」

( ^ω^)「うるさいお。お前が4点を取れた事がいまだに信じられんお」

('A`)「そりゃお前、カンニングだよカンニング」

( ^ω^)「……まじかお」

('A`)「いやぁ、仕込み鉛筆を持ってきててよかったぜ」

そう言うと、ドクオはポケットから、お尻の消しゴム部分が妙に大きい鉛筆を取り出した。

(;^ω^)「なんでそんな誇らしげなんだお。自慢にならないお」

('A`)「世渡り上手は床上手」

( ^ω^)「意味がわからんお。
       僕なんて、自分の力で真面目に解いて、真面目に0点をゲットしたというのに」

(´・ω・`)「真面目に勉強するという前提さえあれば完璧だったね」

(;^ω^)「それを言わないでほしいですお」



冗談交じりに笑うと、ドクオは思い出したような表情で言葉を続けた。

('A`)「そうそう、公園といえば珍しい奴を見かけたぜ。ウチのクラスの……」

( ^ω^)「……クーかお?」

('A`)「ああ、よくわかったな。
    多分あいつだと思う。何せ久々に見たからな……ベンチのところに居た」

( ^ω^)(思ったより早くきてるみたいだお。もう待っててくれてるのかお……)

(´・ω・`)「……」

('A`)「あと、もう一つ珍しいことにな、何故か一度の排便で四回もおつりが……」


その瞬間。
ブーンの脳裏に灰色の靄(もや)がかかり、警鐘という名の怪音が鳴り響いた。




何気なく、ブーンは横を振り向いた。

何故そうしたのか。

過去の経験からか。

あるいは、臭いを読み取ったのか。

辺りに立ち込める、スカトロジーな悪臭。

(´・ω・`)「この馥郁(ふくいく)としたかほりは……」

遠くにあると認識できるそれは、瞬きの間に突っ込んでくるというのに。

そこには。



        ___  o
       ( ;;;;;_;;;;; )/'''
     丶.-'~;;;;;;;;;;;;;;~'-、
    /~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ヽ、
   ,;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
  ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヘ
  l;;;;;;;;;'   ~''''''''''~    ';;;;;;;;l
  .l;;;;;;;;;;            ;;;;;;;l
  l;;;;;;;;;;'            .;;;;;;l
  k;;;;;;;'  ''''''     ''''''''   ;;;;;l
 ヘ ヽ;;  (●),   、(●)、.::;; ノ
   ∧.   ,,ノ(、_, )ヽ、,,   l        ・・・・・。
  / キ   `-=ニ=- '   /ヽ、
 ./   ヽ 、  `ニニ´  /   ヽ
 /    ヽヽ、_ ___ /      |
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スーパーの袋を携え、横断歩道をゆっくりとした足取りで進む、一人の老婆。
それは、点滅が終わり、信号が赤になって間もなくの出来事だった。



キキイイイイイイイイイッ
        ___  o
       ( ;;;;;_;;;;; )/'''
     丶.-'~;;;;;;;;;;;;;;~'-、
    /~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ヽ、
   ,;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
  ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヘ
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  .l;;;;;;;;;;            ;;;;;;;l
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  k;;;;;;;'  ''''''     ''''''''   ;;;;;l
 ヘ ヽ;;  (○),   、(○)、.::;; ノ
   ∧.   ,,ノ(、_, )ヽ、,,   l        !!!!!
  / キ   `-=ニ=- '   /ヽ、
 ./   ヽ 、  `ニニ´  /   ヽ
 /    ヽヽ、_ ___ /      |
       `\\//

耳をつんざくような急ブレーキ。
タイヤがアスファルトに擦れ、けたたましい音が鳴り響く。
車という名の鉄のモンスターが、勢いのままに、標的目がけて襲い掛かる。




Σ(;^ω^)「あぶないお!」

まさに間一髪。
赤いスポーツカーは、車体を大きくきしませると、
老婆の眼前スレスレで……スピンし、十五メートルほど離れた対向車線上で停止した。

前方からきていたバキュームカーが、これまたブレーキの音を響かせ、横滑り気味に停止する。
追随するバキュームカーが、さらに一台、二台、三台と。

続く数台の車も、対向車線からの車も、同様に停止し、立ち往生を余儀なくされる。
瞬く間に、交差点は何台もの車がひしめく雑然とした場所となり、喧騒と悪臭が辺りを包み込んだ。

(´・ω・`)「! これは……」

この事故において、ただ一台の衝突もなかったのは奇跡としか言いようがなかった。
騒ぎの中心部分、横断歩道の縞模様の上には、腰を抜かした老婆が一人倒れ込み、うずくまっていた。

( ^ω^)「ドクオ、警察……救急車を!」

('A`)「あ……糞ッ、こんな事のために携帯買ったんじゃねえぞ!」

鉛筆を落とすのも構わず、慌てて携帯を取り出すドクオ。
そのメモリには、多分ブーンと家族の名前ぐらいしか登録されていないのだろう。
慣れない手つきで番号をプッシュする。



サイレンの音が近づいてくる。
騒然とした交差点内には、車から降りたドライバーと、わらわら群がってくる野次馬たちの姿があった。

スーパーの袋からぶちまけられ、包装の破れた味噌が、横断歩道の白地をのっぺりとした茶色で汚していた。

( ^ω^)「クーの部屋から見た景色は、これだったんだお……」

股間をバキュームされ、霞みゆく意識の中で見た光景。
断片的に残るその映像が、現実の出来事として目の前で形を成した瞬間だった。

( ^ω^)「おばあさん、立てるかお?」

        ___  o
       ( ;;;;;_;;;;; )/'''
     丶.-'~;;;;;;;;;;;;;;~'-、
    /~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ヽ、
   ,;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
  ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヘ
  l;;;;;;;;;'   ~''''''''''~    ';;;;;;;;l
  .l;;;;;;;;;;            ;;;;;;;l
  l;;;;;;;;;;'            .;;;;;;l
  k;;;;;;;'  ''''''     ''''''''   ;;;;;l
 ヘ ヽ;;  (◎),   、(◎)、.::;; ノ
   ∧.   ,,ノ(、_, )ヽ、,,   l        あ、あ、ああ……
  / キ   `-=ニ=- '   /ヽ、
 ./   ヽ 、  `ニニ´  /   ヽ
 /    ヽヽ、_ ___ /      |
       `\\//




ブーンは、すっかり放心している老婆を歩道へ連れて行くべく、手を差し伸べた。

 ヘ ヽ;;  (●),   、(●)、.::;; ノ 「お、おお、すまないねえ……」

しかし次の瞬間、老婆は気が動転していたのか、はたまた元々目が悪かったのだろうか。

ギュッ

Σ( ^ω^)「!!!」

骨ばった手を震わせ、それはもうしっかりと、

Σ(;゚ω゚)「WoW!」

ブーンの股間を握り締めたのだった。




今や、ブーンの反応速度は知っての通りである。
目玉焼きの穴にすら反応してしまう、感度満点の妖気アンテナだ。
直接の刺激にはなお一層弱いのは自明の理。


「「直」は素早いんだぜ。パワー全開だぁ~~~。
『グレイトフル・デッド』の「直」ざわりはよおおお~~~」


( ゚ω゚)「あ、兄貴……」

荒々しくも猛々しい、生命の息吹がコンニチワ。
悪臭と喧騒が辺りを支配する中、驚くべき速さで、ブーンの下はスタンドしていった。


「兄貴ィッ! やっぱりプロシュート兄貴ィは、スゲェーやッ!」

血液の濁流はみるみるうちに一点へ集中し、その膨張を止める術はもはやない。





別の要因によって窮地を迎えているブーンの様子を、彼はどのような気持ちで見ていたのだろうか?
ドクオの手から落ちた鉛筆を拾い上げると、ショボンは誰に語る風でもなく、小さな声で呟く。

『公園のトイレ』からやってきたドクオ。

辺りに漂う『バキュームカーの臭い』

道路にこぼれた『味噌』

(;´・ω・`)「このフラグは、キーワードは……」

苦悶と快楽の背徳的行為に喘ぐブーンのすぐ背後で、

(´・ω・`)「ああ、これはまさに」

ショボンはゆっくりとその言葉を紡ぎ出す。

(´・ω・`)「k s m 」



(推奨BGM:『君をのせて』)





だが、そんな彼が言い終わるか終わらないかのうちに、

 ヘ ヽ;;  (●),   、(●)、.::;; ノ 「……臭いのう」

Σ(;^ω^)「あっ」

老婆が股間をキャッチする力が緩み、支えを失ったブーンはお尻から一直線に倒れ込んだ。

(´・ω・`)「!!」




ショボンが右手に握り締めた、鉛筆という刃の、矛先へと向かって。




プスッ

( ^ω^)「!!!」

( ゚ω゚)

Σ(;゚ω゚)「アッ───────!!!!」

言いようのない波状のうねりが、後方から前方へとブーンの体内を滑走し、
勢いのまま、外の世界へと突き抜けていった。





川 ゚ -゚)「……ボラーレ・ヴィーア(飛んで逝きな)」

その叫びはおぼろげながら、公園でブーンを待つ彼女の耳にも、届いていたのかも知れない。


:七回目の死亡・くそみそ 
:実行犯・ショボン
:死亡時刻・十六時二十七分。
:( ^ω^)は十回オナニーするようです―― to be continued ........



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2ch・ニュー速VIP板に投下される
「ブーン系小説」スレッド群に関しての
感想・紹介・まとめ他を行うBlogです。
他、個人的な雑記なども。

メインコンテンツである
 感想文、短編作品まとめは
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 一部自作品のまとめはこちら

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