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十回オナニー 第八話(前)


何かを犠牲にして生き延びようと思うか。

誰かを犠牲にして生き延びようと思うか。

自分を犠牲にして生き延びようと思うか。

全てを犠牲にして生き延びようと思うか。

あなたが生を望む限り、あなたは死に続ける。

私が死を望む限り、あなたは死に続ける。

…………。




(  ゚Д゚) 「事故だぁ?」

「はい、衝突などは起こってないそうですが、交差点で数十台の車が立ち往生しているらしいです」

(  ゚Д゚) 「……何人かそっちまわせ、俺も直ぐにい」

ブーンたちが住むVIP市の警察署、ギコはそこに所属する刑事の一人だった。
民間人からの通報だ。空気が、普段の落ち着いたものから緊張感のある物へと瞬時に変貌する。
直ぐに行く、と言おうとしたところで、さらに他の警察官が叫んだ。

『飛び降りです! 飛び降りがあったそうです!』

(  ゚Д゚) 「あぁん!? おいおいおいおいなんて日だ! 事件が二つ! 大忙しじゃねえか!」

『場所はVIP市のVIP高校です! たった今通報があり、窓から誰か飛び降りたと――』

(  ゚Д゚) 「ちぃっ、マジか、おいおいおいおい」

現場でもないのに混乱は早くも最高潮へと上り詰めていく。




(  ゚Д゚) 「しかたねぇ、俺は」

( ゚∀゚)「事故現場には俺が行く、お前はそっちの方に行け」

「俺は」、の続きは実は考えていなかったギコの肩に、無骨な手がのせられた。
声と感触に気がつき、振り向くと、サラリーマンのようなスーツをきた、程よくいい男だった。

(  ゚Д゚) 「ジョルジュ! テメェ何時帰ってきやがった!」

( ゚∀゚)「たった今だ馬鹿野郎、痴漢詐欺なんかよりよっぽど大きな事件だぜ、燃える燃える」

(  ゚Д゚) 「っち、不謹慎な野郎だ」

ジョルジュ、ギコと同じくこの街の警察署に所属する刑事。
ギコとは長年の付き合いであり、親友であり、そして。

(  ゚Д゚) 「……そっちは任せた」

( ゚∀゚)「おめーもな」

最高の相棒だった。

…………。





(´・ω・`)「おい、しっかりしろ! 何がどうなってこうなったんだ!」

( ;ω;)「お、おおおん、おおおおん……」

(´・ω・`)「お尻は大丈夫か!」

お尻から流れる血を懸命にペーパーで拭き取ると、体の真下、便器の中へと落とし込む。

( ;ω;)(どうなったも何も、アンタの持ってた鉛筆が……)

薄暗く、壁は落書きだらけ、そんな公園のトイレの中。
ブーンは声にならない呟きを口の中で飲み込んだ。



(;^ω^)「おいててて、ひどい目に遭ったお」

手を洗い、適当なコンビニ袋に入れて縛った下着を、それが捨てられていた脇のゴミ箱に戻す。
ブーンはお尻を押さえながら、よろよろとトイレを後にした。

(´・ω・`)「ゴミを回収する人も大変だね」

(;^ω^)「うう、誰のせいだと思ってるんですお!」

(´・ω・`)「でも、よく替えの下着なんて持ってたね。頻尿か何かかい?」

( ^ω^)「……見ての通り、ですお」

まだショボンには聞きたいこともあるが、ここで事情を説明するのも憚られた。

( ^ω^)「そう言えば、ドクオはどうしましたお?」

(´・ω・`)「ああ、救急車がくるまでおばあさんのところに居るってさ。突然走り出した君の代わりにね」

( ^ω^)「……そうですかお……」

ブーンはあの後、わき目も振らずに事故現場から駆け出すと、
前と後ろを両手で片方ずつ押さえながら、ここ、公園のトイレに飛び込んだのだった。





( ^ω^)「兎に角、ここまで来た以上は、僕の状態を知って欲しいですお」

(´・ω・`)「うん、もとよりそのつもりだ」

( ^ω^)「その、翳(かげ)というのも気になりますお」

(´・ω・`)「うん」

( ^ω^)「ひとまずは、僕の知り合いと合流しますお」

(´・ω・`)「待ち合わせの相手は、さっき話してたクーという人かい?」

( ^ω^)「そうですお。この先のベンチにいるはずですお……」

(´・ω・`)「公園のベンチかい?」

( ^ω^)「みなまで言うなお。今連想したような相手じゃないですお」

視界を遮る植え込みの垣根、その角を曲がると、正面の木陰に白いベンチが見えてくる。
そして、その中心に腰掛ける人物も。



「……やあ」

( ^ω^)「おいすー……待たせて悪かったお」

「ふむ? 約束の時間より若干早いぞ」

『一昨日の月曜日』以来だが、ずいぶんと久しぶりな気がした。
かつて自分を殺した女の子は、いつもとは違う、それなりに活発な印象を与える格好で、一人その場所に腰掛けていた。




( ^ω^)「……部屋で見る姿とは、随分イメージが違うお」

∫λノ゚ -゚リ 「そうか?」

長い黒髪を後ろでまとめあげ、胸元がレースで覆われた水色のキャミソールに、軽く羽織った薄手のノーカラージャケット。
膝より少し短く裾の透けた、ひらひらのティアードスカートといういでたちだった。

( ^ω^)「……」

(* ^ω^)(くっ、悔しいけど可愛いお)

落ち着いた色合いのカーディガン、下はロングスカートかジーンズという、普段の大人しめな格好からはほど遠く。
相変わらず化粧っ気はないのに、大人びた雰囲気はそのまま、かつ華やかで女の子っぽい印象を受ける。

( ^ω^)「こ、ここ、座ってもいいかお」

∫λノ゚ ー゚リ 「どうぞ……ふむ、お洒落してきた甲斐はあったようだな」


■( ^ω^)は十回オナニーするようです。
■八回目の放課後・開始





∫λノ゚ -゚リ 「……そちらは?」

(´・ω・`)「はじめまして、二年のショボンといいます」

∫λノ゚ -゚リ 「……クーだ。よろしく」

(;^ω^)「なんか、会話の弾みそうにない組み合わせですお……」

ぺこりと頭を下げたショボンに呼応することなく、冷めた視線で簡素な自己紹介をするクー。
そんないつも通りの姿に、ブーンは安心したような、ハラハラするような、複雑な心境だった。

∫λノ゚ -゚リ 「早速だが内藤、例の話をしたいのだが……」

( ^ω^)「わ、わかったお」

∫λノ゚ -゚リ 「いいのか? 聞かれても」

(´・ω・`)「……ひょっとして、お邪魔だったかな?」

( ^ω^)「いいんだお。クー。ショボン先輩にも知って欲しいことだお」




Σ( ゚ω゚)「おいたっす!」

ブーンはベンチに腰掛けると同時に飛び跳ねた。

(´・ω・`)「……」

∫λノ;゚ -゚リ「ど、どうした?」

(;^ω^)「な、なんでもないお」

お尻をかばいながらおそるおそる座りなおすと、ブーンは改めて口を開く。
そんな彼の姿を一目見たあと、ショボンがその横に着席した。



話の本筋に入る前に、おさらいとショボンへの説明を兼ねて、ブーンは自分の状態を語った。

夢で告げられた十回のうち、既に七回も死んでしまったこと。
何故か死ぬと時間がループすることがあり、
ショボンとは三回目の『今日』が初対面ではなく、以前にも出会っていたこと。

クーは真剣な表情で地面にできた蟻の行列を観察し、ショボンは腕を組み、瞼を閉じたまま涎を垂らしていた。

( ^ω^)「……というわけだお。恥ずかしながら、僕は君たち含めて色んな人に殺されて……」

(´-ω-`)「ZZZ……」 ∫λノ゚ -゚リ 「なるほどな」

( ^ω^)「クー、今度はこっちが聞きたいお。何故君は僕のことを……」

∫λノ゚ -゚リ 「さあ、どうしてだろうな」

( ^ω^)「どうしてって。クーの話はその事じゃないのかお?」

∫λノ゚ -゚リ 「私は、先日……正確には今日だが……」

( ^ω^)「『二日前の月曜日』のことだお?」

∫λノ゚ -゚リ 「……ああ。その時に、話し足りなかったことを告げにきたのだ」

( ^ω^)「話し足りなかったこと?」

∫λノ゚ -゚リ 「君のおかれている状況について、特に重要な部分だ。
       最も、今さら話したところで遅いのかも知れないが……」




∫λノ゚ -゚リ 「なんにせよ、今の君に必要なのは前提条件を把握する事だよ」

( ^ω^)「前提条件……?」

∫λノ゚ -゚リ 「うむ。現時点で確定しているのは、
       『君は誰かに殺されている』『君は十回やり直す事が出来る』『死んだら夢を見た日の朝に戻ることがある』
       そして――――」


『十回目の死を迎えた時、君は本当に死ぬ』


( ^ω^)「………」

∫λノ゚ -゚リ 「夢の中の『彼女』の言葉と、現在の情報だけならそうなる」

(;^ω^)「ど、どういう事かお。僕が本当に死んでしまうって」

(´・ω・`)「あの、そのことなんだけど」

( ^ω^)「?」

(´・ω・`)「一つ、気になっていたことがあるんだ」

∫λノ゚ -゚リ 「……」




(´・ω・`)「僕には、正確な『以前の月曜日』の記憶はない。
      しかし、先ほども言ったとおり、僕には──」

ショボンは告げた。
彼は、人の『性欲』の強さを、その人間を取り巻く『影』で把握することができるのだという。

(´・ω・`)「性犯罪を起こしそうな人間の性欲は、どす黒い影として、その表面に漂うのが見える」

(´-ω-`)「そしてブーン、君は、僕が見たこともないほど、強い『性欲』の影に溢れていたんだ。
      にも関わらず、目の奥は穏やかで、今にも女性に襲いかかるような、禍禍しいそれじゃない」

(´・ω・`)「他の人間と比べて、特殊なことに、
       君の『影』は深い蒼色──
       類を見ないほど巨大で濃厚な『影』にも関わらず、黒いモヤではなく、藍色なんだ。それが気になった」

( ^ω^)「蒼い、影……?」




(´・ω・`)「さらに、だ。もう一つ気付いたことがある。
       君の影なんだが──段々と、小さくなっている。
       それでも、他の人に比べれば、まだまだ巨大で目立つんだけどね」

(;^ω^)「それは、性欲が小さくなっていってるって事かお」

(´・ω・`)「昇降口で会った時と比べると、交差点で発射した時を境に、影は目に見えて小さくなった。
       おそらく、『最初の月曜日』に出会ったときは、もっともっと、例えようもないほど巨大だったんじゃないだろうか」

( ^ω^)「でも……それって、いい事なんじゃないかお?」

(´・ω・`)「その代わりに──君の蒼い影に混じって、少しづつ現れ出したものがある」

∫λノ゚ -゚リ 「……」

(´・ω・`)「落ち着いて聞いてほしい。僕だってこんなのを見るのは初めてなんだ」




そこで一呼吸おくと、ショボンの端正な顔立ちがますます引き締まった。
今までにない、真剣な表情がブーンに向けられる。

(´・ω・`)「──紅い、影だ。
       微量でおぼろげながらも、それは確かに君の周りに存在し、取り囲むかのように輪郭を帯びている」

( ^ω^)「紅?」

(´・ω・`)「そう、紅だ」

(;^ω^)「紅い影ってなんなんだお。それは一体どういう意味があるのかお」

(´・ω・`)「うん、これは推測の域を出ないんだが」

∫λノ゚ -゚リ 「……ああ、なんとなくだが、わかった気がする」

クーが、顎に手を置いた姿勢で、ふんふんと頷いた。



( ^ω^)「ど、どういう事かお?」

∫λノ゚ -゚リ 「内藤。君は、聞いたことがないか?」

( ^ω^)「何をだお?」

∫λノ゚ -゚リ 「赤玉」

( ^ω^)「……赤玉」

∫λノ゚ -゚リ 「ああ、赤玉だ」

( ^ω^)「それって、もしかして」

(´・ω・`)「……」

∫λノ゚ -゚リ 「ふむ、その通りの意味だ」




『打ち止めが近いのではないだろうか』




(;^ω^)「そ、そんな事って、ひどいお!」

クーの口から飛び出した思いもかけない言葉に、ブーンは声を荒げた。

∫λノ゚ -゚リ 「しかし、その可能性は充分にある」

(´・ω・`)「……僕も、そんな気がする」

(;^ω^)「ちょ、ショボン先輩まで! 何でそうなるんだお!」

TPOに関わらず欲情し、辺り構わず逝ってしまう今の状況は非常に困りものだ。
しかし、それが無くなると同時に、男性機能が終焉を迎えるかも知れないだなんて、もっと困る。

( ;ω;)「お、おおお、僕は……もう終わりなのかお!」

∫λノ゚ -゚リ 「落ち着け内藤。まだそうなると決まったわけじゃない」

( ;ω;)「おーん、僕は、僕はあああ」

ブーンは人目も憚らず、大声を上げて泣き喚いた。




∫λノ゚ -゚リ 「忘れたのか? お前はそれを回避する事ができるはずだろう」

( ;ω;)「おおーん、……お?」

∫λノ゚ -゚リ 「君の勝利条件は『死なない』、だ」

( ;ω;)「…………」

( ´・ω・)っ◇

ブーンの顔にだらしなく伝う涙と鼻水を、ショボンが横から差し出したハンカチでそれとなく拭く。

( ^ω^)「勝利、戦い……」

言われてみればあたりまえだ。
『彼女』は『勝利条件』と言った。
つまりこれは、闘いなのだ。

意図せぬところで起きた、誰かと自分との戦い。




( ^ω^)「誰だお? 誰が僕と、どうやって戦っているのかお?」

∫λノ゚ -゚リ 「そして、いつまで生きていれば君の勝利になるのか、ということもあるが」

( ^ω^)「……そういえばそれもあったお」

ブーンは頭を抱えたが、その思考は彼を呼ぶ声に掻き消された。

「内藤くん!」

( ^ω^)「お?」

声のするその方向、公園の入り口付近へと振り向くと。

('、`*川「やっぱり、ここに居たのね!」

( ^ω^)「……先生? どうしてここに……」

そこには意外な人物、担任のペニサス伊藤が立っていたのであった。



駆け足気味にベンチへと向かって来る彼女の後ろには、さらにもう一人の人影があった。

サラリーマン風のスーツに、しかし鋭い眼光と、物腰。
続くその男はゆっくりと近づいてきた。

ざっ、ざっ、ざっ、と、かかとの音を鳴らしながら。

('、`*川「心配したわ。事故があったって聞いたから、巻き込まれたんじゃないかって」

( ^ω^)「先生、なんでここに……」

ブーンがかけた、ペニサスへの当然の疑問を、遮るかのように。
その男はにやりと笑って、言った。

( ゚∀゚)「警察だ、話を聞きたい」

あまりに唐突なその登場に、三人はまだ現状を把握できなかった。

( ゚∀゚)「拒否権は無しだ、泣こうが喚こうが、ちぃっと顔借りる事になるぜ?」


:( ^ω^)は十回オナニーするようです――続く。





(;^ω^)「とんでもないことになったお」

自由が利かないはずの右腕は、今やブーンの意志に反し、
己の自由を遂行すべく、左手を引き連れて縦横無尽に動き回る。

( ^ω^)(おい、いい加減にするお! そこにあるわけないだろお!)

「やってみなくちゃあ、わからない」

ブーンの脳裏へ、直接響く囁き声。
周りの景色は、絵筆が直接キャンバスをひた走った時のような、横伸びの現実味に乏しいシロモノで。

(;^ω^)「ちょ、これは違うんだお、僕のせいじゃあ──」



「白を切るより、腹を切れ」

■( ^ω^)は十回オナニーするようです。
■八回目の放課後・兼・番外編──再開




話は三十分前に遡る。

('、`*川「学校に連絡があったのよ。ウチの学校の生徒が事故現場にいたらしい、って」

( ^ω^)「そうだったんですかお」

('、`*川「救急車に乗っていったと聞かされた時には、気が気ではなかったわ」

( ^ω^)「ドクオのことだお。付き添いなのに紛らわしいもんだお……」

余程慌てていたのだろうか。
ペニサスの肩は上下し、弾む息を交えながら言葉を紡いでいる。

('、`*川「でも、まさかクーさんもいるなんてね」

∫λノ゚ -゚リ 「……」

('、`*川「こういう挨拶も変なのかも知れないけど……
     はじめまして。あなたの担任のペニサス伊藤よ」

始業式以来登校していないクーと、彼女の担当教師であるペニサスが初めて顔を合わせたきっかけは。
本人達のどちらにとっても意外なものだった。

( ^ω^)(きっかけは、僕の存在かお……)



( ゚∀゚)「さあて、そろそろ俺の質問に答えてもらう番だ」

(´・ω・`)「……」

∫λノ゚ -゚リ「……」

('、`*川「そうそう、こちらは」

タイミングがいいのか悪いのか、話に割りこんでは仕切ろうとするその男を見上げ、
ショボンとクーが同時に呟いた。

(´・ω・`)λノ゚ -゚リ「……893(やさん)?」

(#゚∀゚)「警察だっつってんだろーが! とくと見やがれ!」

男は胸ポケットに手を突っ込むと、中から黒い手帳を取り出す。

上下に分かれているそれには、その男の顔写真があり、『ジョルジュ長岡』という名前が読み取れた。

∫λノ゚ -゚リ「まだ8時45分にはほど遠いぞ」

( ^ω^)「印籠ほど効力のあるものじゃないお」

(#゚∀゚)「……おまえらなあ」



( ゚∀゚)「まあいい。とにかくお前、あの交差点での話を詳しく教えろ」

(´・ω・`)「教えろも何も、僕らはあの場所にいただけです」

( ゚∀゚)「バーさんを助けたかと思えば、一目散に逃げ出したそうじゃねえか」

( ^ω^)「……う。それはその、ですお」

友達同士ならごまかして笑いあうだけで済むだろうが、リアル警察の事情聴取ともなるとそうはいかない。
具体的な説明ができず言いよどんでいるところに、ジョルジュは妙な追い討ちをかける。

( ゚∀゚)「いいか、嘘でもついてみな。たっぷり搾ってやるから覚悟しとけ。
     嘘とか偽りとか、俺にはそんな物通用しないからな……」

∫λノ゚ -゚リ「アンタの登場シーンが一番嘘臭かったんだが」

(#゚∀゚)「うるせえよ! インパクトは大事なんだよインパクトは」

(´・ω・`)「別にそんなつもりはないですけど、嘘ついたらどうなるんですか?」

( ゚∀゚)「はん、そんなものこのジョルジュ様にかかれば、一発で見抜いてやるさ」


『俺はな、そいつが嘘ついてるかどうかわかるんだよ』



得意げに言い放つジョルジュのセリフを受け、ブーンは頭に浮かんだ事をストレートに口にした。

(;^ω^)「……まさかアンタ、汗をなめることで嘘を見抜く人じゃあ……!?」

∫λノ゚ -゚リ「この味は!………ウソをついてる『味』だぜ……!」

(´・ω・`)「どうだい、ブルっちまう特技だろう……」

('、`*川「ヤッダーバァアァァァァアアアアア」

( ^ω^)「それ違う人、しかも死んでる」

(  ∀ )「……」

(  ∀ )「お、ま、えら……」




(#゚∀゚)「ふざけてんじゃねえええええ!!!!!!」

叫びながら、高く掲げた脚でベンチの背もたれに踵落としを食らわす。
それから、どこから取り出したのだろうか、
ジョルジュは片手に持った拳銃と、もう片手に持った……銀の輪っかを勢い任せに振り回した。

ガシャン。

( ^ω^)「あっ」

∫λノ゚ -゚リ「!」

(;゚∀゚)「……げ」

その輪の片方は、ばっちりのタイミングでブーンの手首にぶつかり、そのまま綺麗に右腕を拘束した。



( ^ω^)「ちょ、僕何も悪いことしてないのにお……」

('、`*川「ちょっとジョルジュさん、私の生徒を逮捕するなんてあんまりです」

( ゚∀゚)「いや、つい興奮しちまっただけだ。わりいわりい」

ジョルジュはおどけるようにそう言うと、
手錠を取り出したのと同じ、スーツの右ポケットに手を突っ込み、ゴソゴソと探る。

(´・ω・`)「一般人を巻き込まないとキッパリ言ったばかりなのに……ありゃ嘘だった?」

(#゚∀゚)「その減らず口叩き潰すぞこらあ!」

すらすらと漫画のセリフを口にするショボンを睨みつけながら、ジョルジュは左ポケットにも手を突っ込む。
それぞれの手で片方ずつのポケットを探り終えると、おかしいな、と言わんばかりの表情で、次は胸ポケット。
とどめに、パン、パン、パン、と、スーツの上からポケットを叩く両手の動作が加わり、腰に当てたまま止まった。

( ^ω^)「……刑事さん、あんたまさか……」

( ゚∀゚)「……はは、わりい。鍵忘れてきちまった」

空虚な笑い声とともに、冷たい風が一陣、つむじを帯びながら公園を駆け抜けて行った。






( ゚∀゚)「ま、まああれだ……
     任意同行がてら、ちょっくら署まで御足労願いますわ」

(;^ω^)「えー。事故の話なんてこの場で充分でしょうお……」

( ゚∀゚)「カギがほしくねーのか?」

(;^ω^)「うー」

∫λノ゚ -゚リ「かつ丼は出るのだろうか」

(#゚∀゚)「出るわけねえだろ、馬鹿」

公園の入り口付近に路駐してある、ジョルジュの車へと移動する。
文句を言いながらも、案内された車内へ乗り込もうとする、ブーンとショボン。

……と、ペニサスとクー。

( ゚∀゚)「あの、先生には特に聞くこともないんですが」

('、`*川「生徒が心配ですから。何もしてないのに、ただの民間人なのに、逮捕されちゃって」

(;゚∀゚)「……はあ」

∫λノ゚ ー゚リ(……なかなか、面白いことが待っているようだ)

こうして、助手席にショボン、後部座席にブーン達三人を載せたジョルジュの車は、警察署へと向けて発進したのだった。




( ^ω^)「はあ、これから僕はどうなっちゃうんだろうお……」

めまぐるしく二転三転する状況に辟易しつつ、ブーンは大きな溜息を吐いた。

(´・ω・`)「溜息は一回つくごとに、幸せが一個逃げるらしいよ」

( ゚∀゚)「けっ、商売柄、溜息は職業病みたいなもんだぜ」

∫λノ゚ -゚リ(幸せ逃げまくりだな)

何がおかしいのかけらけら笑うジョルジュの運転姿は、
ハンドルを持つ左手に煙草、目にはサングラスと、およそ警察官とは思えないいでたちだった。
ついさっきなぞは、携帯電話で誰かと話しつつ、片手ハンドルを切っていた。

(´・ω・`)「ところで、一つ気になったんですが」

( ゚∀゚)「あん?」

(´・ω・`)「刑事さんは、携帯での運転だけでなく、飲酒運転までされるんですか?」

助手席の脇には、口の細長い、ラベルの文字から洋酒と思われる瓶が一本。




( ゚∀゚)「ああ、それはただの押収品で、今日はたまたま、な。
     さすがに飲みながら運転してるわけじゃねー」

(´・ω・`)「それを聞いて安心しました……けど、押収した品って私物化していいんですか?」

( ゚∀゚)「いいんだよ」

言うと同時に、スピードを上げて前の車を追い抜くと、急ハンドルで元の車線へ滑り込む。
合わせて、車体が大きく揺さぶられる。
後部座席の三人は前の座席の背もたれを掴み、慌ててバランスを取った。

(;^ω^)「……それでも、この運転じゃ安心できないお」

今一度深く溜息をつくブーン。
その右手から垂れ下がる、冷たい鉄の輪。

∫λノ゚ -゚リ「……」

その様子を横で凝視していたクーは、何を思ったのか、その輪のもう片方に手を伸ばした。

( ^ω^)「……お?」




  \
:::::  \            
\:::::  \
 \::::: _ヽ __   _     
  ヽ/,  /_ ヽ/、 ヽ_
   // /<  __) l -,|__) > 
   || | <  __)_ゝJ_)_>   
\ ||.| <  ___)_(_)_ >   ガシャリ。
  \| |  <____ノ_(_)_ )  
   ヾヽニニ/ー--'/    
    |_|_t_|_♀__|
      9   ∂   
       6  ∂
       (9_∂    

(;^ω^)「ちょ、ちょっと何してるお、クー」

∫λノ゚ -゚リ「いやあ、中途半端はよくないからな」

ブーンの左手に、手錠の空いていたもう片方がはめられた。

∫λノ゚ ー゚リ「一度やってみたかったんだ」

両手を拘束されたブーンの姿を見て、クーはニヤリと不敵な笑みを浮かべる。

(;^ω^)「ま、まあいいけどお、あとで外してもらえるから……」




後部座席は三人いると当然のように狭い。
左にクー、右にペニサスと両隣を確保され、両手に手錠という枷を嵌められたブーンの姿は、
まさに護送される犯罪者のようだった。

('、`*川「それにしても内藤君。プリントを届けてくれたのはありがたいけど……」

( ^ω^)「プリント? ああ、そう言えば」

('、`*川「話の終わらないうちに、職員室から飛び出したのは感心しなかったわね」

ペニサスは横で苦笑しながら手錠の鎖を弄ぶと、
小さなげんこつを作って、こつん、とブーンの頭をこづく振りをした。

もちろん、こつん、というのはペニサス先生にとっての力の形容であり、

∫λノ;゚-(;^ω^)三「うぐえ」

吹っ飛んだ勢いまかせに、クーの方へと倒れ込む。

同時に、

ふにゅ。

( ^ω^)「……お?」

ブーンの肩甲骨付近に、何か柔らかいクッションのようなものが触れる。




∫λノ゚ -゚リ「……内藤、はやいとこどいてくれるか」

(;^ω^)「お、すまんお、悪かったお」

慌ててその身を引いたブーンが、そのクッションの正体に気付かなかったのは不幸中の幸い……。
いや、幸福中の幸いだろう。

('、`*川「ふふ。仲のよろしいことで」

(;^ω^)「いや、いまのは先生のせいですお」

('、`*川「あらー? そうかしら?」

∫λノ゚ -゚リ「……どういうことでしょうか」

('、`*川「プリントを届けてほしいとは言ったけど、まさか公園にいるとはね」

(' ー `*川「……デート?」

(;^ω^)「ち、違いますお!」

∫λノ;゚ -゚リ「よしていただきたい、私が、こんな」

首を振ってオーバーリアクションで否定する二人の姿を見て、ペニサスは可笑しそうに笑う。

(' ー `*川「それにしては、クーさんなかなか可愛い格好してるわねー」




∫λノ*゚ -゚リ「おい内藤、先生になんとか誤解だと説明しろ」

(' ー `*川「あらー、誤解にしては顔が赤いんじゃないかしら?」

ブーンは、囃したてるペニサスに向かい、意を決して告げた。

(;^ω^)「……○○○○○ 先生、○○○」



**選択肢発生**

1. そうですお、先生、クーが思ったより可愛くて……
2. 違いますお、先生、僕はオトナの女性が……
3. ????

>>70



川 ゚ -゚)+1



( ^ω^)「そうですお、先生、クーが思ったより可愛くて……」

∫λノ;゚ -゚リ「お、おい内藤、貴様一体何を言っている」

ブーンがニヤニヤ笑いながらそう告げると、クーは眉間に皺を寄せ、慌てて口を挟んだ。

( ^ω^)「むひょひょ、僕に会うために、わざわざお洒落してきてくれたらしいですお」

('、`*川「あらー、内藤君ったら顔に似合わずやるじゃない」

∫λノ#゚ -゚リ「誤解だ、これはその、内藤を……」

ちょっと誘惑して、右往左往させるのが愉しいんじゃないか、という言葉を、ぐっと飲み込む。
この流れでそんな事を言おうものなら、誤解に拍車をかけるだけだ。






('、`*川「うふふ、若いっていいな。初々しいわあ♪」

( ^ω^)「あんた一体いくつなんですかお」

('、`*川「……兎に角、この調子で学校にも復帰してくれると、先生としてはありがたいぞ」

( ^ω^)「ん? 今何か話を逸らしましたかお?」

('、`*川「気のせいよ」

( ^ω^)「気のせい? それにしては重点的にある個所を避けたような」

('、`*川「……」

( ^ω^)「いやーいくら僕らが若いからって……」

('、`*川「オラア!」

Σ(;゚ω゚)「ぶげっ」

ブーンの鳩尾に、目にも止まらぬスピードで拳が叩き込まれる。
彼の視界はそのまま霞み、窓から映る景色を横にしながらその意識は遠のいていった。

('、`*川「うん、疲れてるなら、ちょっと眠ったほうがいいわね」

∫λノ*゚ -゚リ「……永遠に眠らせておけ」

気絶したブーンを一瞥し、そう呟いたクーの頬には、ちょっとだけ赤みがさしていたという。




('、`*川+1


(;^ω^)「ち、違いますお先生、僕はオトナの女性が……」

('、`*川「おおっ……お? オトナって言うと?」

( ^ω^)「ええと、年上の魅力を感じさせる、それでいて可愛い人がいいんですお」

('、`*川「えー? クーさんは可愛いし、それなりに大人びてるんじゃない?」

∫λノ゚ -゚リ「……よくわからない形容だな」

( ^ω^)「違いますお。そういったオトナじゃなくて、ええとその」

∫λノ゚ -゚リ「ふむ、どう違うっていうんだ」

('、`*川「?」

( ^ω^)「だからその、ええと、姉属性といえば判り易いんだけど……
       そう、例えば先生みたいな」

('、`*川「……」

(////川「ちょ、ちょっともう、何言ってるのよ内藤君?」

∫λノ゚ ー゚リ「ふーん、へー、ほーう」

自分のほうに話が及んだ途端、ペニサスの頬が一目でわかるほどに赤くなった。



( ^ω^)「先生はちっこくて、暴力的で、おっちょこちょいだけど」

('、`*川「……なんかひどい言われようね」

( ^ω^)「生徒思いの優しい人だし、それに何より可愛いですお」

∫λノ゚ ー゚リ「ふふふ。先生もなかなか隅におけんな」

('、`*川「……ちょ、ちょっとお。先生をからかうのはやめてよね」

(* ^ω^)「からかってなんてませんお。オトナの魅力と可愛さを兼ね揃えた人ですお」

∫λノ゚ -゚リ「ひゅうひゅう、生徒を誘惑する淫猥教師ー」 

(////*川「こら、もうやめなさいったらあ……」

ペニサスは肩をすくめ、左手を胸の前でギュッと結びながら、右手でブーンをパシンと叩く。
そう、パシンと。

(゚ω゚(#Σ三「ぐえっ」

('、`*川「あっ」

平手を受けたブーンの目が反転し、そのまま泡を噴いてシートに倒れ込み、頭を垂れる。

('、`*川「ちょ、ちょっと強すぎたかしら」

∫λノ;゚ -゚リ(……手の動きが残像でしか見えなかったが、今ので『ちょっと』なのか?)




(´・ω・`)+7



ブーンは深呼吸すると、意を決してその言葉を口にした。

( ^ω^)「おまんこ先生(携帯可)」

('、`*川 「……」

∫λノ゚ -゚リ「……」

( ^ω^)「おまんこ先生(携帯可)」

('、`*川「……内藤くん」

( ^ω^)「おまん……はい?」

∫λノ゚ -゚リ「内藤、お前……」

( ^ω^)「おまんこ先生(携帯可)」

('、`*川「……」

ドスッ




( ゚ω゚)「お、おまん、おま……」

あえぎあえぎそう呟くと、青ざめた顔でゆっくりとくず折れるブーン。
その後頭部にはクーの手刀が、そして鳩尾にはペニサスの鉄拳が、それぞれめり込んでいた。

∫λノ゚ -゚リ「……先生があんまり囃し立てるから、気が動転してたんだろう」

('、`*川「……うん、きっとそうね、ごめんなさい」

( ゚∀゚)「おい、なんか急に静かになったが、何やってんだお前ら」

∫λノ゚ -゚リ「なんでもない」

('、`*川「なんでもないです」

( ゚∀゚)「嘘つくんじゃねえ、声でわかる」

∫λノ゚ -゚リ「さすがは人間嘘発見機」

('、`*川「警察よりも、JAROにいたほうがいい人材だね」

(#゚∀゚)「やかましいわ!!」

四人の男女と一人の死体を運搬する鉄の箱は、そのスピードを緩めることはなかった。

(´・ω・`)(……これもまた、一つの青春の形だよね、うん)




J( 'ー`)し+5


( ^ω^)「やっとだお、やっと『山』まできたお……」

──迫り来るスリル。

(´・ω・`)「画数が多いほど、成分の含有量が増し、その威力は増してゆく」

──めくるめくサスペンス。

( ゚∀゚)「くっくっくっ。最弱の『乙』だって、使い方次第で……」

──壮大なるスケール、リアリティに溢れた世界観。

('A`)「ふはは、俺の『鬱』には誰も勝てまい!!!」

──戦いの果てに、彼が見たものは。

( ^ω^)「……僕には、漢字を振るうべき理由がある!!」


    ( ^ω^)ブーンが常用漢字を武器に戦うようです coming boon!



- - - - - - -

( ^ω^)「……お?」

(;^ω^)「しまったお、あまりに唐突な事を言われたせいで、つい妄想の世界に逃避してしまったお」

('ー`*川「あら、何も答えられないところを見ると、図星だったのかしら?」

∫λノ*゚ -゚リ「だからちが……おい内藤、ボーッとしてないで何とか言え」

(;^ω^)「す、すまんお。ええと……そう」

('ー`*川「隠すことないのに。高校生ともなれば、デートくらい……♪」

ブーンは、なおも囃したてるペニサスに向かい、気を取り直して告げた。

(;^ω^)「……○○○○○ 先生、○○○」



**選択肢発生**

1. そうですお、先生、クーが思ったより可愛くて……
2. 違いますお、先生、僕はオトナの女性が……
3. ????




>>
('、`*川

∫λノ゚ -゚リ

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