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[C1359]

かまわん、続けろ
  • 2008-07-01 09:42
  • 名無しぃ(*゚ー゚)
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[C1360]

わっふるわっふるわっ
  • 2008-07-01 12:47
  • 名無しぃ(*゚ー゚)
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[C1361]

わわわわわわわわわわっふるわわわっふわわ
  • 2008-07-01 14:26
  • afo
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[C1362]

初めてですよ。私をここまでwktkさせたのは
  • 2008-07-01 18:34
  • もこみち似
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[C1363]

おっちゃんってAAの改変うまいよなぁ
  • 2008-07-01 20:23
  • 名無しぃ(*゚ー゚)
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('A`)ドクオがモテモテになる夢を見たようです・改

 
 色々と一段落したら、もう一回くらいTSモノ書いてみてえなあ。

 ※総合でタイトルお題をもらい、蛇屋さんにまとめて戴いた短編。
   二日くらいで削除予定。 多少エロ注意。
 
 



              モテモテ。


 なんと心踊る言葉だろう。




              モテモテ。


                      なんと皮肉な言葉だろう。



         全ては、モテモテになるために。







            ---プロローグ---





(*'A`)「買っちゃった、ついに買っちゃったよ」

電気を消したあとの、薄暗い室内。
窓から差し込む月明かりが、ベッドでニヤつく俺の前、
両手に抱えたそれの姿を浮かび上がらせた。

          (*'A`) ゜+. □ ゜+.゜

('A`)「ドラえもんもびっくりの素敵アイテムだな!
    新発売の『催眠枕』ってやつは!」

AAがショボいのは気にしないことにする。

俺の手に抱えられているものは普通の枕ではなかった。
某企業が十五年もの歳月をかけて開発したと言われる、まさに夢の商品。

      『好きな夢が見られる枕』なんですよ!


(;'A`)「ぐひひ、夢を見るのが楽しみで、なかなか眠れないぜ……。
    これじゃ本末転倒だな」



貯金をはたいて購入したこの枕。
カバーを開いてCD-ROMをセットすることで、夢のおおまかなジャンルを指定できるらしい。

脇から伸びたコードを頭の数箇所に取り付けることで、微弱な脳波を感知し、
眠りにつく直前に考えていたことと、CD-ROMに収録されたジャンルを混ぜ合わせた、
より望みに近い夢が見られるというシロモノである。
なんて素晴らしいんだチクショウめ。

また、英単語や数式などをサンプリングしたCDを使用することで、睡眠学習などの効果を謳っている。
季節柄、受験生からの需要もあったとかなんとか、先日のニュースで言ってた気がする。

('A`)「起きて勉強、寝てまで勉強なんて、そんなつまらない人生はごめんだな」

しかし、現在はニートの……もとい、夢を追う青年である俺の望みは、そんなつまらぬものではない。




(*'A`)「さーて、そろそろ寝るとするか! 
     興奮は冷めねーが、横になってりゃそのうち眠くなるだろ」

ふかふか。
体を横たえると、絶妙なフィット感とともに頭が枕へと沈み込んだ。
いささかコードが邪魔ではあるが、眠りを妨げるほどの不快感はない。

('A`)「ああ……○○たん……××たんもかわいいぜ……」

昨晩プレイしたエロゲの様々なシーンを想像し、脳内でフラグを立て捲くる。
悶々とした意識はそのうちに混濁し、いつしか俺は深い眠りに落ちていった。



……。

あれ?

なんだここ。

ちょっと、さあ。

俺はこんな、なんだかよくわからない、野っ原みたいなだだっぴろいところに来たかったわけじゃないぜ。

もっとこう……チェックのスカートをひらひらさせた、女の子たちがいっぱいの学園でさあ、ねえ。

イケメン主人公の俺としては、こんな誰もいない空間じゃあ、宝の持ち腐れだろうよ~。

『いや、いるよ』

いるのか! よっしゃ! 恥ずかしがらずに出ておいで。
ほ~ら、俺が君のダーリンだよー!

『ダーリン? なんだか君、表現が古いねえ~』

んもう、君は小悪魔タイプの娘なのかな? 将来は俺の嫁になるんだぜ?


『じゃあ、ちょっくら姿をあらわしちゃおうかな』



        *'``・* 。
        | 人  `*
        |(__)  `*。   こんばんわ~! ネ申で~す
       ,。∩__)  *
      + (・∀・ ) *。+゚
      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚
       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚


('A`)「……」

(;'A`)「あんた誰!? 何勝手に人の夢に出演してるんだ?」

いやいやいや。
俺、こんな変な奴とのフラグを許可した覚えはねーぞ!






    ~ ('A`)ドクオがモテモテになる夢を見たようです ~







             【1 変貌】




……。

朝、か。

カーテンの隙間から差し込む光を受け、ぼんやりとした視界が次第に広がってゆく。

頭の数箇所に、ちょっとした違和感がある。
ああ、そうだ。昨日はこの枕を買って……。そうそう。

昨晩よりちょっと冷えたようだ、毛布からはみ出した肩は冷たく、肌寒さが身に染みる。
なおも脳を冒す睡魔と戦いながら、電極みたいなコードを乱雑にひっぺがす。
段々と意識がはっきりしてきた。

あんだけ期待して眠りについたのに、望みどおりどころか、変な夢をみちまった。
いや、こんなにも夢の内容を具体的に覚えてることってあんまりあることじゃないな。
そこはこの枕ならではか。でも、見たい夢なんて見れなかったじゃねえか。

くそー、一週間以内に効果が出ないようなら、返品しなきゃかなあ……。




『よっと!』

勢いをつけて体を起こすと、思った以上に胸のあたりが重い。
よく寝たー、っていう清清しさだけはあるのに、体が重いってのも妙な感じだな……。

目をこすりこすり下を見ると、パジャマの隙間から見えるふくよかなお尻。

はあ、エロゲのやりすぎとはいえ、お尻の幻覚が見えるなんて、
この枕って副作用やべえんじゃね……?

……。

いやいやいや。

胸にお尻て。なんでヒップがそこに存在するのはどうしてだぜ?





'A`「……?」

目の前になおも鎮座する、お尻のような、二つに分かれた肌のふくらみ。
それが、自分の胸……丸い乳房の谷間だと理解するのには、ちょっとだけ時間がかかった。

'A` ・・・。

゚A゚;「……なんだよコレ!」

両手を使って挟みあげると、むにゅむにゅと確かな弾力があり、手の動きに沿って形を変える。

'A`;「あ、あれれ、ええ!?」

口から漏れた驚きの声は、昨日までのくぐもったそれではなく。
高くて澄んだ、潤いのある響き。
……まさに、女の子みたいな。

'A`「こ、こんなことって」

ふるふる。
困惑しきって小刻みに顔を揺らすと、視界の隅でちらつく黒い陰が、さらさらと頬を撫でる。
なんだこれ……?

髪が、髪が伸びてるー!?





ちくしょう、どうなっちまってんだ!?

うなじを撫でるその感触が、確かに伸びた髪の毛であることを掌で確かめると、
俺はすぐさまベッドから跳ね置き、部屋の隅にある鏡で全身を覗き込んだ。


 从'。`リル ・・・。


Σ从゚д゚;リル「なんじゃこりゃああああぁぁぁあああ!!??」

透き通るような白い肌、細い眉、薄い唇、そして丸みを帯びた体躯。
そこに映っていたのは、目を見張るような美少女……まさに別人としか思えないような俺の姿。

元の顔の面影といえば、若干垂れた目の端と、力の抜け気味な表情だけだった。

从'o`;リル「あ、あああ……」

見覚えの無いパジャマに身を包んだ俺は、震える手で口を抑えた。
こんな異常な状況。思い当たる原因なんて……。

Σ从゚д゚;リル「あっ」

一つだけあった。いや、一つしかなかった。

……まさか、ネ申の奴が!?

呆然とした表情でぺたんと座り込む少女の姿を鏡の中に確認すると、
俺は昨晩見た夢の内容を思い出していた。




~~~

青い空、まばらに散りばめられた白い雲。
ひたすらに広い草原の真ん中で、くるくる回ってポーズを決めた奇妙な生物。

俺の前に現れた、そいつ……。
頭にうんこを乗せた自称ネ申とやらは、驚くべき事実を俺に告げた。

( ・∀・)「おめでとうドクオ君。
       君はこの枕の、通算10000人目の購入者なんだ~」

('A`)「……」

( ・∀・)「もっと喜んでよ! 全身で嬉しさを表現していいんだよ!
       うほーい! やほーい! よっしゃぁぁぁぁあああ!!! みたいなさー」

(;'A`)「……いやさ、それがどうしたっていうんだよ?」

Σ( ・∀・)「なんだって?」

('A`)「そういうのはいいからさ、ちゃんと見せてくれっての、夢」

( ・∀・)「もう、せっかく盛り上げてあげてるのに。興がそがれるなあ」




('A`)「はあ、雑念か何かが入ったのかな。一度起きて、寝なおすか」

( ・∀・)「その必要はないよ。それより僕の話をお聞きってばー」

('A`)「何だよ」

( ・∀・)「うん、わざわざ僕が君の夢に出てきた理由、知りたいでしょ?」

('A`)「……枕が不良品だったのか?」

( ・∀・)「不良品なのは、枕じゃなくて君の人生でしょ」

(#'A`)「……ムカつく奴だな……。
     で、あんたは俺の夢で何をしたいわけよ」

( ・∀・)「うふふ、それそれ。サービスしちゃうよ~」

(;'A`)「……いらないって。あんたじゃその台詞は役者不足」





( ・∀・)「勘違いしちゃだめ、そういうサービスじゃないよ。
      いいかい、耳の穴と鼻の穴かっぽじってよーく聞きなね~」


  『君の望みを、夢じゃなくてリアルに叶えてあげるよ』


 ('A`) ・・・。

(;'A`)「……起きたらメーカーにクレーム出そうかな。
     10000人目の記念だかなんだか知らないが、変な夢を仕込まないでくれって」

( ・∀・)「違う違う、メーカー関係ないって。
       あのね、夢枕に立つのが僕の仕事なんだ~」

('A`)「……仕事?」

( ・∀・)「コホン、そうです。
       さっきも言った通り、ネ申様業務やってます~。派遣だけどね」

(;'A`)「派遣なのか……」

( ・∀・)「うん、そこは敢えて突っ込まないで欲しいんだけど。
       今日は機嫌がいいし、誰かの夢を叶えてあげようと思ってさ~。

('A`)「……はあ、何がなんだか」





( ・∀・)「まあそんなわけで、気まぐれに相手をピックアップしてたんだけどね。
       どうせなら『夢枕』って響きにちなんで、
       例の商品を買った人のところに現れてあげようと思ってね~」

('A`)「んで、俺の願いを叶えてくれるってわけか?」

( ・∀・)「そうですよ~。ようやく理解してくれたようだね」

('A`)「わかるわけないだろ、そんなの」

( ・∀・)「まあいいや。今日は機嫌がいいから、何と言われても気にしないよ~。
       それで、君の願いは何だい?
       あんまり大それた願いや、他人に迷惑をかけるものじゃなければ、何でも叶えてあげるよ」

そこで言葉を切ったネ申の姿を見ると、俺は一瞬だけ考えるも、即答に近いレベルで答えを提示した。

('A`)「……決まってるだろ。俺の人生を変えてくれ。
    モテモテだ。モテモテになりたい。俺はモテモテになるんだよ」

( ・∀・)「あんまりモテモテモテモテ繰り返さないでおくれ」

(*'A`)「女体! 俺はモテモテになって、女体に困らない生活をエンジョイしたい!
    女体だ! うん、何が何でも女体に囲まれてやる!」

( ・∀・)「女体女体って、さすがの僕もそれにはひくわ~」

俺の崇高な理想を理解できないとは、ネ申といえどもこいつの程度が知れるってもんだ。





( ・∀・)「ひとまず、君の願いはわかったよ~。
       『モテモテ』で『女体に困らない生活』ね~。
       了解~。把握~。おっけ~」

(;'A`)「……お前さあ、本当にわかってるのかよ」

( ・∀・)「んじゃ、今から願いを叶える準備をするから、ここから出てってもらえるかな?」

(;'A`)「……出てけって、ここは俺の夢だぞ?
     なんで出て行く必要があるんだよ?」

(* ・∀・)「だって、見られてると恥ずかしいじゃな~い?
       ささ、早く起きて、ホラ起きて、やれ目覚めちゃって、ねえ」

そう言うと、自称ネ申は手に持ったタクトをかざし、
星のような光を散らばせながらくるくる回りはじめた。

('A`)「いや、なんだか唐突すぎるぞ、ちょ、おま……」

ああ、視界が白濁していく……。
なんだったんだよこの夢……。ちょっと……。おい……。

・・・。

・・。

~~~





从'。`リル「……その結果が、この姿だとお?」

眉をしかめてもう一度鏡を覗き込むが、やはりそこにいる俺は紛うことなき女の子の姿であり。
昨夜着ていたはずのものとは違う、白くて可愛らしい模様のついた、女物のパジャマに身を包んでいた。

从'o`;リル「なんだか、もの凄い勢いで間違ってる気がするぞ。
       つーか、このパジャマ誰のものなんだよ」

困惑してあたふたしている俺の耳に、聞こえてくるいつもの声。

『ドクちゃーん、起きた? 学校に遅刻するよ』

从;゚д゚リル「!!」

ガチャリ。
答える暇も隠れる時間もなく、部屋のドアが唐突に開かれる。

J( 'ー`)し「……」

从;゚⊿゚リル「あ、あの、これはその……」

J( 'ー`)し「おはようドクちゃん。早く着替えてご飯食べちゃいなさい」

カーチャンはこんな俺の姿を一目見たが、
すぐさま、何事もなかったかのように微笑んでドアを閉めた。

从'。`;リル「……え? ど、どうなってるんだ……?」





カーチャンの態度はもちろんだが、学校、という言葉にものすごい違和感がある。
だって、俺はニート。今をときめくニート。
高校ならこないだ卒業したばかりだぜ?

たくさんのハテナマークを頭に浮かべながら、壁にかけたカレンダーを確認する。

……え?

从'、`リル「……じゅ、十月?」

カレンダーの数字は、四月ではなく、昨年の十月を示していた。
……時間まで戻っちまったのか?

从'。`リル ・・・。

从'。`;リル「……夢だろ、うん。もっかい寝れば元通りだ」

そう呟くと、俺は今一度ベッドに移動し、枕のコードを頭につなげると毛布にくるまった。





从-、-*リル「妙にリアリティのある夢だったな……」

あごが埋まるくらい深く毛布をかぶり、目を閉じると、ゆっくり深呼吸する。
心地良い眠気が脳を満たし、意識が、闇の向こうに……吸い込まれて……

……いこうとしたところで。




『いい加減にしなさい、遅刻するよ!』


再びやってきたカーチャンに叩き起こされたのだった。





从'д`;リル「こ、これで本当に大丈夫なのか……?」

通い慣れた道、着慣れない制服。
道端のところどころで立ち止まっては、自分の格好をチェックし直す。

ε=从'。`;リル「ネ申の奴め、ここまで用意周到でおおっぴらな勘違いをしやがるとは」

ブラウスの襟元についたリボンに手を押し当てると、本日何度目かの大きな溜息をついた。
……おいおい、まだ朝だっていうのに。まーた幸せが逃げちゃうよ。


さっきまで居た場所は、自分の部屋なのに、自分の部屋じゃなかった。

変わっていたのは自分の姿とパジャマだけではなく、
タンスの中の下着や、クローゼットの中身までが女の子のそれになっていたのだ。

実際に着替えるとなると、男性用とは逆のボタンを外すのに手間取ったし、
何より、パジャマを脱いだ自分の姿に興奮を隠せなかった。

从///*リル「くそー、俺って……かわいいじゃねえかぁああぁああ」

しかし、カーチャンが横で急かすため、じっくり自分の体を観察する暇はなかったのである。

……いよいよ制服を着る段になり、『着方がよくわからない、手伝って』とせがんだ時の、
カーチャンの不審そうな顔が目に浮かんだ。





从'。`リル「……だけどさー」

初めて見て、初めて触れる女の子の裸が、まさか。

从'、`;リル「……俺自身でした、なんて、これ何ちゅうエロゲだよ」

スカートから風が差し込み、スースーと太腿を撫でる。
胸に着けたブラジャーの締め付け……これがちょっときつい。
共に初めての感覚だった。

……まったく、なんでこんなことになっちゃったんだろ?
俺は続けざまに溜息をつきながら、高校を卒業して以来一ヶ月ぶりである通学路を、学校へ向けてひた進んだ。


キーンコーンカーンコーン……

Σ从゚、゚;リル「!」

校門から入った瞬間、HR開始前の予鈴が鳴り響く。
そうだ、俺は遅刻寸前だったんだ。
鞄を小脇に抱えてダッシュを試みる。

从゚- ゚;リル「くそぅっ、何で今さら学校なんかにっ!」

口をついて出る悪態すらも、呪詛のようなそれではなく、澄み切ったかわいらしい声であり。
文字通り、他人ごとのように辺りへと響く。

胸が揺れて、走りづらいったらありゃしなかった。





間一髪、ギリギリ先生が来る前に着席した俺の横で、デブな友達がニコニコ顔を向ける。

( ^ω^)「ドクミちゃん、おはようだお」

从'、`;リル「ドクミ? ……ああ、俺ってドクミなんだ、へー」

そんなわけで、俺はドクオじゃなくてドクミになっちゃったみたいです。
名前の安直さといい、人を馬鹿にしてるってレベルじゃねーぞ。

( ^ω^)「遅刻しないでよかったお。きっと日頃の行いがいいんだお」

从'д`リル「……ああ、そうだな、うん」

このピッツァの名前はブーン。
卒業してからは一度会ったきりだが、確か、こいつもニートになったらしい。
ピチピチの制服の裾から弛んだシャツがはみ出しており、話すたびに肉が小刻みに揺れる。

从'- `リル(久々に会ったが、やっぱり体脂肪率高いよな。我が親友とはいえ……)

走ってきたせいで、未だに体が暑い。
横の男が発する熱に辟易しつつ、ブラウスのボタンをいくつか外し、
襟を掴んで思いっきりぱたぱたさせる。

Σ(* ゚ω゚)(……!! おっぱいが!!)

从'。`リル「……ん?」

心なしか、ブーンの醸し出す熱量が上がったように思えた。





一時間目の開始には五分ほど時間がある。

しかし、もう二度と受けないで済むと思ってた高校の授業を、
性転換してまで再び受けなおす羽目になるとは、夢にも思わなかった。
……そう、『夢にも』。……夢にもね。うん。

この世にネ申はいないのか……って、ネ申の仕業でこんな状況になったんだった。

(* ^ω^)「そ、それにしても……」

横のブーンは、なんだか顔を赤らめているように見える。
はあ、ミスター肉襦袢よ……お前の暑苦しい制服姿をまた見ることになろうとはな。

从'。`リル「どうしたんだよ、なんだか顔が火照ってるぜ」

Σ(* ^ω^)「お!?  お、おー」

从'。`リル「熱でもあるんじゃねえか? バカでも風邪はひくからな、最近は」

(;^ω^)「い、いや、その、えっと」

しどろもどろになったブーンが、下を向きながらぽつりと呟きを漏らす。



   『……ドクミちゃん、今朝もすっごい可愛いお』





Σ从゚、゚;リル「ぶっ!?」

俺は盛大に噴出した。

小さい声ながら、この距離じゃ、耳にはっきりと届くってもんだ。
本人が独り言のつもりで言ったのか、俺に聞かせるために言ったのかは定かじゃあないが。


  『 か わ い い お 』


……この一言で、なんとなーく、ネ申の目的がわかった気がした。

从'д`;リル(い、いいいいいい……)

お、おい。
ひょっとしたら、モテモテって、モテモテって……!

从;д;リル(いやあああ、こんなフラグはいやああああぁぁぁ)


頭を抱えて机に突っ伏したところで。
俺の後ろから、つんつんとその肩をつつく者の気配がした。





从;'o`リル「……?」

髪をくしゃくしゃ掻いていた俺は、ビクンと体を震わせて上半身を起こす。
  _
( ゚∀゚)「……おはよう、ドクミちゃん」

恐る恐る振り向くと。
俺の席の後ろにいたのは、学級委員長かつ生徒会役員である優等生。
しかもそこそこのイケメンという、俺の対極に存在するであろう人物。

从;゚ -゚リル(……ジョルジュ長岡、こいつも久々に見たな)

从;'⊿`リル「お、おう、おはよう」

確か彼は、東京の一流大学へ進学したとか聞いた気がする……。
うん、まさに俺とは違う世界の人間。
つーか、普段なんて話しすらしたことなかった相手だぜ。



  _
( ゚∀゚)「……」

いつも飄々とした奴だったと記憶しているが……。
彼は以前の様子とは違って、嫌に真剣な眼差しをこちらに向けている。

从;'o`リル「ど、どうしたんだ、ジョルジュ……?」
  _
( ゚∀゚)「……あの、これ」

差し出された手には、白い封筒が握られていた。

从゚д゚*リル「はい?
      ……な、なんだよ、これ? え?」

わけがわからないままにそれを受け取りながら、俺は当然の質問を浴びせかけた。
  _
( ゚∀゚)「あとで、読んで欲しいんだ」

从;'⊿`リル「???
       あ、ああ……わかった」
  _
( ゚∀゚)「……」
  _
(* ゚∀゚)「……じゃあ、一時間目が始まるね。また後で」

彼はそれだけ言うと、いくぶん顔を強張らせながら、自分の席へと帰っていった。

从'。`;リル「な、なんなんだよ、一体……?」





(;^ω^)「……ドクミちゃん! 話があるお」

Σ从'。`;リル「は、はひ!?」

横でその様子を見ていたブーンが、突然身を乗り出し、声をかけてきた。
驚いた拍子に、甲高い声が思わずうわずってしまう。

(;^ω^)「あ、あの、ここではちょっと……うう……」

なんだかはっきりしない口調でぐじゃぐじゃ言っている。
そのうち、意を決したかのように、真っ直ぐ俺のほうを見た。



『今日の放課後、屋上にきてくれないかお?』



从゚д゚;リル ・・・・・。


从;д;リル(告白フラグktkr!!!!!)

ああ、やめてくれ。
……そういうのはホント、勘弁してください。





叫びたい。叫び出したい。

グルグル回りだした視界の端、一時間目の担当教師が教室に入ってくるのが見えた。
席に戻りながら、なおもチラチラとこっちを見やるブーンの視線を横から感じる。

从'。`;リル「………ぐええ、これって……!」

……ああ、まさか、そんなこと。
授業の声など耳に入るわけがない。

俺の手元にある封筒。
机の下で隠しながら、禍禍しいオーラを放つそれを開封した。

从'、`;リル(……落ち着け、素数を数えて落ち着くんだ。1、2、3、5……)

(;^ω^)(1は素数じゃないお)

……いやな予感。
実にいやな予感が俺の手を震わせ、中の手紙を取り出す際に、かさかさと嫌な音をたてた。

嘘であってくれ、この心配は杞憂に終わってくれと懇願しつつ、
そこに綴られた細い文字を、ゆっくり目で追っていく。




  _
(* ゚∀゚)

『こんな手紙を書くのは初めてだから、いささか緊張しています。

 本当はメールや電話でも良かったんだけど、
 僕はあえて、手紙という手段で伝えたい。

 例えダメでも、記憶だけでなく記録に残りたいという意思の現れです。
 ……おかしいよね。笑ってくれて結構です。
 君に素敵な微笑みの種を蒔けるというなら、僕は喜んで道化にもなるさ。

 率直に言います。



  お っ ぱ い よ り も 、 君 が 好 き  。


 ……今日の放課後、校舎裏にて君の返事を聞かせてください。お願いします』



从゚д゚;リル ・・・・・。

从 ゚д゚ リル

どうやら、俺はモテモテになったようです。

……幾人もの、男子生徒たちに。




呆然自失、荒唐無稽、青天白日、四面楚歌。
半ば脳味噌空っぽの状態で授業を消化してゆく。

……ねえ、学生に戻るメリットって、男にモテモテになることだけなんじゃないか!?
しかもそれ、俺にとっちゃ迷惑以外の何者でもないし。

(;^ω^)「ドクミちゃん、涎出てるお、よだれ」

从'。`*リル「……ふげー?」

放心しながら古典の授業を受けていたときのこと。

『じゃあ、次の問題を現代語訳しろ。……砂尾』

川 ゚ -゚)「はい」

从'。`リル「……ぬあ?」

先生に当てられ、立ち上がった人物に目がいった。
あれは、クラスのアイドル的存在、砂尾さんではないか。

これまた久々に見る彼女の姿はやっぱり綺麗で、その姿は凛とした美しさに溢れていた。




川 ゚ -゚)「『こんにちは、ようこそ酒場へいらっしゃいました。
      この酒は善意ですから、まずはお飲みになって落ち着いて下さい。」
      はい、またなのです。すみません。
      仏の顔も三度までです。謝って許してもらおうとも思いません』」

『おお、さすがは砂尾だな。完璧な現代語訳だ』

クラス中から感嘆が漏れる。
当然、俺の口からも。

从゚-゚*リル「……やっぱり、砂尾さんはいいよな……」

再び心を奪われていた。
このクラスどころか学年中の人気者である彼女。
在学してた頃、俺が彼女と接点を持った経験なんて……もちろんない。

从'。`;リル「くそ、ネ申の奴空気読めよな……。
       あいつが妙な勘違いをしなければ、彼女とラブラブになれたかも知れなかったのに」




川 ゚ -゚)「……」

皆の憧れの対象である、砂尾さん。

艶やかで張りのある、流れるようなロングの黒髪。
切れ長でぱっちりとした目の奥には、吸い込まれるような、黒目がちで潤んだ瞳。
さらに、ちょっと貧乳であることが俺のストライクゾーン真正面だった。

从゚ー ゚*リル「そう、ひんぬーはジャスティスだ。俺のツボそのものなんだ」

自分の胸元と比較する。
制服を押し上げる膨らみは、俺の性別が変わったことをはっきりしっかりと主張している。
はっきり言って、細い体には多少不釣合いなくらいだ。

……これはこれでアリなんだが、
自分じゃあ、鏡を使わない限り上からしか見れないし、
何より……重くてしゃーない。





( ^ω^)(確かに砂尾さんは綺麗だし、カリスマもあるお。
       誰もが驚く美貌を備え、スレンダーで引き締まったボディ。
       さらに頭脳明晰、ぶっきらぼうな口調ながら、素直で優しい性格)

(;^ω^)「……でも、でも!」


『そんな彼女でも、ドクミちゃんの可憐な魅力にはかなわないお!』


从'、`*リル ・・・・・。

从'。`;リル(嬉しくねー、嬉しくねーよそれ……)

呼気を荒げる肉塊を一瞥すると、様々な意味での落胆を、溜息に乗せて吐き出した。
なあ、こういう奴らはどうだっていいから、砂尾さんとのフラグを立ててくれよ。

(* ^ω^)「ああ、横の席に居れるだけで幸せだおー。
        いい匂いが流れてくるお~。 むひひ……」

……いや、マジで。




しかし、そんな俺の思いを見透かしたかのように、事件は起こったのだ。

ε=从'、`;リル「はあ、ようやく一日が終わったぜ……ホント学校は鬱になるな」

やっとこさ退屈な授業を終え、待ち望んでいた放課後になると、
わき目も振らずに下駄箱へと直行した。

ブーンの呼び出し? ジョルジュへの返事?
俺の知ったことかぁぁぁぁああああ。

ブーッ、ブーッ。

Σ从'。`リル「!」

鞄の中から漏れる音と、かすかな振動。
靴を玄関に放り出すと、空いた手でバッグを漁り、
バイブレーションの発信源である携帯を取り出した。

从'、`リル「なんだこれ、誰からのメールだろ……?」

滅多にならないはずの俺の携帯。
数ヶ月ぶりの着信表示は、メールを受信したという報せだった。

そこに書かれていた文章は、俺にデジャブという言葉を想起させると同時に、
その心を昂ぶらせる起爆剤としての威力を充分に備えていた。





川 ゚ -゚)

『ドクミちゃん、私のアドレスがわかるか?
 砂尾だ。同じクラスの砂尾クルミだ。
 突然のメール、誠にすまない。

 大事な話がある。今から学校の裏門に来てくれないだろうか?』


从'、`リル ・・・。


Σ从゚д゚*リル「ふ、フラグktkr!!!」

これは……これはもしや!

イヤッホオオオオォォォォォオオウ!!!
男も女も関係なく、俺のモテモテパワーは全開ってことなのか? なあそうなのか!?

从'。`;リル「で、でも、俺って女になっちゃったし、うー」

ちょっと絵的にまずいことになるんじゃないだろうか、うーむ。

様々な問題点について思案しつつも、そう、体は正直なんだな、うん。
俺の足は、勝手に裏門へと向かっていったのであった……。





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5件のコメント

[C1359]

かまわん、続けろ
  • 2008-07-01 09:42
  • 名無しぃ(*゚ー゚)
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[C1360]

わっふるわっふるわっ
  • 2008-07-01 12:47
  • 名無しぃ(*゚ー゚)
  • URL
  • 編集

[C1361]

わわわわわわわわわわっふるわわわっふわわ
  • 2008-07-01 14:26
  • afo
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  • 編集

[C1362]

初めてですよ。私をここまでwktkさせたのは
  • 2008-07-01 18:34
  • もこみち似
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[C1363]

おっちゃんってAAの改変うまいよなぁ
  • 2008-07-01 20:23
  • 名無しぃ(*゚ー゚)
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