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[C1774]

ニダーが消えてるぞ
  • 2008-12-22 07:20
  • 名無しぃ(*゚ー゚)
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[C1775]

>※1774
 おうふ。 報告サソクス!
 修正したわよ。
  • 2008-12-22 11:23
  • 中の奴@支援0の喜劇
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十回オナニー 第九話②

 
 
 
 



 ※

 
川 ゚ -゚) 「……確約なんてどこにもないさ。 しかし」

(´・ω・`)「結局のところ、今、ぼく達が出せる最善の策はそれだけなんだ。
       このあと仕掛けられているトラップの正体がわからない以上、
       その要素は出来るだけ少ないほうがいいからね」

( ^ω^) 「……」

川 ゚ -゚) 「私たちだって、ただ手をこまねいているばかりじゃない。
      君が無事帰宅出来たのを確認次第、行動を開始しようと思う」

( ^ω^) 「お? 行動?」

川 ゚ -゚) 「先ほどの私の言葉を思い出して欲しい」

そこで一旦区切ると、小さく息を吐き、続ける。

川 ゚ -゚) 「……物事にはかならずそうなる理由があり、そうなるべくファクターが介在する。
      その原因を取り除くことこそが、死の回避方法に他ならないのだが……
      と、ここで言う”死の要素”、これには二つの意味がある」

( ^ω^) 「どういう事だお?」

川 ゚ -゚) 「直接的要因と、根源的要因だ」

(; ^ω^) 「??」




 
さっぱりわからないといった表情で首を傾げるブーンに対し、ショボンが説明する。

(´・ω・`)「簡単に言うよ。
       君は、死へ直結するトラブルへ出来るだけ遭遇しないよう、
       家に帰って、静かに今日という日をやり過ごす。
       僕らは、君を苦しめる大元の【何か】を究明し、それを排除するように動く、ってこと」

川 ゚ -゚) 「夢に出てきた女の子とやらが黒幕なのは間違いないだろうがな」

( ^ω^) 「で、でも、それじゃさすがに……クー達にそこまでは……」

川 ゚ -゚) 「ふん、既にこれは君だけの問題じゃあないんだ」

クーの言葉を受け、ショボンも頷いた。

(´・ω・`)「力を貸したいと思ってるよ、僕に出来ることがある限りね」

そう言って、本当に微かにだが、はにかんだような笑顔を向ける。
さらさら揺れる前髪の向こうに見える細い眉、くっきりとした瞼は長い睫毛に彩られている。
思わずどきりとするような美しい表情が、再びブーンの下半身へ血液収束を促そうとする。





 
邪念を払うようにかぶりを振りながら、ブーンは二人に問うた。

( ^ω^) 「どうしてだお? なんで僕のためにそこまでしてくれるんだお?」

川 ゚ -゚) 「何故って……そんなもの決まってるじゃないか」


川 ゚ー゚) 「面白そうだか(´・ω・`)「君を助けたいからさ」


川 ゚ -゚) 「……ということだ」

航空機の飛行音に遮られ、彼らは一旦言葉を切った。
空を覆う轟音をBGMに、しばし流れる沈黙。

旅客機の影が小さくなったところで、クーが再び口を開いた。

川 ゚ -゚) 「ここまで知った以上、私たちはこの事件に最後まで付き合う心づもりだ」

凛とした表情を崩さず、そう言い放つ。
ショボンのほうに視線を移すと、彼も腕組みしながら小さく頷いた。

( ^ω^) 「二人とも、ありがとうだお……」

(´・ω・`)「どういたしまして」

川 ゚ -゚) 「礼には及ばん。 こちらも好きでやっているわけだしな」




 
校舎全体に、四時三十分を知らせるチャイムが鳴り響いた。
再び訪れる沈黙。

スピーカーからの音がやむと、クーは一歩下がって視線を外し、告げた。

川 ゚ -゚) 「さて、伝えるべきことは伝えた。 君は一刻も早く帰宅するがいい」

もちろん最大限の注意を払いつつな、と付け加え、ひらひらと手を振る。
しかしそこで、ショボンがハッとした表情を上げ、口を挟んだ。

(´・ω・`)「あ、ちょっと待って、最後に一つ。
       もし、女の子の特徴について気付いたことがあるのなら、教えて行って欲しいんだけど……」

( ^ω^) 「お? 女の子って、夢のかお?」

(´・ω・`)「うん。 夢の中の人物とはいえ、事件の元凶はその女の子であることは間違いないはずだろう?」

( ^ω^) 「うーん、特には……。
       僕らより年下の、可愛らしい女の子、だった、ような」

(´・ω・`)「他には?」

(; ^ω^) 「他……うーん、えーと、んーと……。
       むう、わからないお。 すまんお」

川 ゚ -゚) 「……そんなところだろうな。 まあ、これからまた調べてみるつもりだが」





 
( ^ω^) 「調べるって言っても、当てはあるのかお? 夢のことなんて僕にはさっぱりだお」

川 ゚ -゚) 「もちろん、ある……が、当然ながら確証はない」

( ^ω^) 「あ、あるの!?」

夢の中の登場人物に関して、現実の手がかりが存在する。
クーの放った意外な言葉に、ブーンは驚愕した。

(´・ω・`)「一つだけ、僕にちょっとした心当たりがあるんだ。
      ……どう関連してるのか、いや、本当に関係があるのかすらわからないけど」

川 ゚ -゚) 「そこで、今日の午前中から今に至る間、図書館やネットで多少調べてみたのだが」

( ^ω^) 「おっお、そうだったのかお!」

川 ゚ -゚) 「……まあ、残念ながら、未ださしたる根拠となるような何かには至っていない」

(; ^ω^) 「……おー、そうかお」
  ._, 、_
川 ゚ -゚) 「そんなわけで、一刻も早くこの事を知らせたかったのだが……
      あいにく、誰かさんに何度もメールを送ったのに、なーんの音沙汰もなかったからな」

(; ^ω^) 「……ごめんお」

咎めるように目を細めたクーからの視線を受け、ブーンはばつが悪そうに答える。




 
( ^ω^) 「ところで、それはどういう心当たりなのかお? そっくりさんでもいたのかお?」

川 ゚ -゚) 「ああ、それはだな……」

と、そこで。


「お前ら、そこで何してるニダ!」


言いかけたクーの言葉を遮るように、屋上の入口から大きな声が響いた。

( ^ω^) 「!?」

(;´・ω・`)「あ、やば……」


<ヽ`∀´> 「屋上は一般生徒立ち入り禁止ニダ!」

何故か脇に大きな人体模型を抱えた体育教師が、憤然とした様子でこちらを見ていた。
そのまま、肩をいからせながら彼らのもとへ歩み寄ってくる。

<ヽ`∀´> 「ほら、用事がないのなら早く出て行くニダ! ここは遊ぶところじゃないニダ!」

大荷物を抱えている割には機敏な動作だった。





 
(; ^ω^) 「あうう、ま、参ったお」

(;´・ω・`)「早いとこ退散しようか……」

教師の言葉を受け、ブーン達三人もすぐに入口へ向かおうとする。

<ヽ`∀´> 「まったく、こっちは何度も往復させられてるニダ。 余計な仕事を増やすんじゃないニダよ」


しかしそこで。

川 ゚ -゚) 「……」


ぶわわっ。

Σ川;/□/) 「!!ちょっ……な」

早歩きで退出しようとする彼らの後方から。
一陣の突風が吹き、クーのスカートが、思いきりよく翻った。

Σ( ◎ω◎) 「!!」

Σ<; `∀´> 「!!」

裾が胸まで捲れあがるほどの大開放。
彼女は内股で、一瞬遅れ気味に両手を使ってスカートを押さえつける。




 
川;゚ -゚) 「お、お前ら……み、た?」

(; ^ω^)ノシ 「ぜ、全然白くなかったお!!」

Σ川//-/) 「だからそこを否定す……ひゃっ!?」 バサバサ

(* ゚ω゚) 「!!」

(;´・ω・`)「ショートパンツか何か履けばいいのに……」


<;*`∀´> 「け、けしからん純白ニダ……」

次の瞬間。
それでもなおひらひら踊るクーのスカートを凝視しながら、ブーンの方へと進んでいた体育教師は。

Σ<; `∀´>「キムチ!!!」

見事、脇から突き出ていた水道の鉄パイプに足を取られたのだった。

三三<; つ∀´>≡つ 「ニダ──!!」

(; ^ω^) 「!!」

    ≡( ゚д゚) ヒュ─────……ン

抱えていた人体模型が教師の腕を離れ、勢いよく宙を舞う。



 
 

あれ、こんな事。


前にも。あったような。


色んな部分が違うけど。


何か僕は。


やっちゃいけない事を。


やっているような――っ!





 
    (゚д゚ )≡≡≡ ヒュ─────……ン


(゚ω゚) 「……!!」

上空を滑走するその堂々たる姿に、ブーンは以前の死の瞬間を重ねていた。
脳内が危険信号を発している。


此処から逃げろ。

今すぐ逃げろ。

じゃないとお前は――――。


( ^ω^)「…………ぁ」

思い、出した。

次に、来る。



……来るっ!





 
( ^ω^)「う、お、おおおおおおお!!!」

とっさの行動だった。

(´・ω・`)「!!」

ショボン達の手を引いて、後ろに下がった。

Σ川;/-/) 「!ちょっ」

スカートもめくれた。



その位置に居ると、死――――






グシャァ、と、酷い音がした。







-----

『そうよね、画面の中の彼女たちは』

『……』

『不平もなく不満もなく、いつも微笑んで、言うとおりにしてくれるんですものね』

『……』

『しぃ、良く聞きなさい』

『……』

『男はね、汚い生き物なの』

『……』

『おかあさんより、まがいものが大事なの。 汚いの』

『……!』

『……あいつこそ』

『……』


       『ほんとうの、まがいものなのにね』



 
■( ^ω^)は十回オナニーするようです。
■九回目の放課後・再開




三人がついさっきまで居た場所、否、ブーンがついさっきまで居た場所の上空を、
人体模型『丸出し君』が、通過した。

通過して、そのまま。

( ^ω^)「あ」

Σ<;`∀´> 「ビビンバ──!!!」

フェンスの上を抜け、校庭のほうへと落下していったのだった。


彼は思い出していた、自分の三回目の死を。
同じ様に人体模型に咥えられ、その中で果てた自分を。

彼は思い出していた、自分の六回目の死を。
ペニサスのところへ相談に行き、人形に突き落とされて発射した自分を。


(´・ω・`)「これは……、一体……、君は……っ」

その疑問に答えられるものは、今はまだいない。

…………。


 
-----

( ゚Д゚) 「キモい人形だなぁ」

周囲に『立ち入り禁止』のテープが張られている、その空間。
模型のバラバラ死体がそこにあり、それを調べるための警察官たちが貼った物だった。
現場に到着した、VIP署の刑事・ギコは、先に現場検証を行っていた調査員から詳しい事情を聞く。

「ガイシャはただの人体模型、名前はコッチミルナ、生前は人気者だったようです」

( ゚Д゚) 「あぁん? 模型に名前ついてんのかよ……世も末だな」

それはあんまり関係ない。

(  ゚Д゚) 「自殺……なわけねえな。 他殺か?」

「他殺の線が濃厚です……服は着ていませんが、屋上から投げ落とされたのなら……」

(  ゚Д゚) 「徹底的に洗え、手ぇ抜いたら根性焼きだ」

ギコは言い放ち、死体の顔をのぞき見る。
他の捜査員たちも、口には出さないが、大半が同じ疑問を抱いていたはずだ。

  (゚д/ /゚)


(  ゚Д゚) 「しかしなんでこいつ、こんなにも満足そうな表情をしてるんだ……?」

…………。



 
(  ゚Д゚) 「……って冗談はまあ、さておき」

そう言うと、ギコは遠慮なしに大きなため息をながら、体育教師のほうへと向き直った。

(; ゚Д゚) 「困りますよ先生ー。 こちとら飛び降りとの通報を受けてきたら、実は人体模型でしたとか……」

<; `∀´> 「アイゴー……す、スミマセンニダ……」

事もあろうか、屋上からダイブした人体模型の姿を見て、通報を行った者がいたらしい。
校庭に面した校舎脇の一角は、警官と野次馬と溢れかえっており、その中心に彼らはいた。
警官達のあきれ果てた表情を見ながら、教師はバツが悪そうに、しきりに頬を掻いている。

川 ゚ -゚) 「うーむ……こんな時に悪いが、お前といると本当に退屈しないな」

(; ^ω^) 「……おっお、なんだか大惨事になってしまったお……」

(´・ω・`)「ここは僕たちに任せて、君は家に帰ったほうが賢明だと思うよ」

( ^ω^) 「お……そうだったお、ここに居ても埒があかないし」

(; ^ω^) 「なんだか、悪い予感がするお……」

言ってみれば誤報であるため、彼らは簡単な事情聴取を受けただけだった。




 
(; ゚Д゚) 「ったく、おいおいおいおい、どうなってんだ今の時代は……」

ちゃっちゃっちゃー、ちゃららちゃららちゃらー

その時、ギコの携帯が鳴り始めた。
その曲は「ライディーン」という最近の子供が知ることも無い数世代前のノリのいい物で、ギコのお気に入りだった。

(  ゚Д゚) 「どうした」

相手を確認することなく電話にでる。
この着信音がなったと言う事は即ち。

『こっちの事件は、~~~~だぜ』

(  ゚Д゚) 「……そうか、わかった。 俺もすぐそちらに向かう」

そのままピッと電源を切る。

<ヽ`∀´> 「どうかしたんですかニダ?」

(  ゚Д゚) 「どうもこうも無いですよ。 交通事故です。
      こちらの飛び降り騒ぎとは違う、本物のね」

( ゚ω゚) 川 ゚ -゚) 「!」

(´・ω・`)「?」

皮肉混じりにそう言うと、ギコはコートを羽織りなおした。




 
(  ゚Д゚) 「とにかくまあ、そんなわけなんで、気を付けてくださいよ。 私たちも暇じゃないんですk……」

ブーン達は、立ち去ろうとしたギコの前に回り込み、慌てて彼に訊ねた。

( ^ω^) 「刑事さん、交通事故って、図書館前のかお?」

(  ゚Д゚) 「あん? ……何故君がそれを?」

(; ^ω^) 「あ、それは、その」

川 ゚ -゚) 「電話から漏れ聞こえてきたんですよ。 そっちはどういう状況なんですか?」

(  ゚Д゚) 「ああ……なんだ、
      車同士の接触なんかはなかったそうだが、バキュームカーが数台、立ち往生してるらしい」

(; ^ω^) (これって、前の月曜日と同じ事故のことだお?)ボソボソ

川 ゚ -゚) (そうと考えるほうが自然だろうな……)ボソボソ

怪訝な表情のまま、ギコがその先を続ける。

(  ゚Д゚) 「君たち、帰りはあっち方向か?
      交通規制やってるだろうから、ま、気を付けてくれ」

(´・ω・`)「はい、わかりました。 ありがとうございます」

ショボンが柔らかくフォローを入れる。
ギコは再度人体模型を一瞥すると、コートの端を握り直し、踵を返した。




 
(  ゚Д゚) 「じゃあ、我々は現場検証に赴くとするか……。
      老婆を助けようとした少年が、病院に運ばれたらしいからな」

そうして、ぶっきらぼうに告げられたその句に、

( ^ω^) 「え……」

ブーンの表情が、固まった。

( ゚ω゚)

前の月曜日にも、図書館前で件の事故は起こった。
前回と違っていたのは、そこにブーン達がいなかったという事実。

((( ゚ω゚))) 「あ……あああ!!」

(´・ω・`) 川 ゚ -゚) 「……?」

老婆を助けた少年とは、一体誰なのか?
それは、あの時あの場所で、彼らと一緒に事故に出くわした人物に相違ない。

このことが表す事実が脳内で繋がったとき、彼は噛み付かんばかりの勢いで、ギコに詰め寄っていた。

( ゚ω゚) 「刑事さん! そ、その事故の被害者って、この学校の生徒ですかお!?」

(; ゚Д゚) 「はあ? いや、そこまでは聞いていないが……何故だ?」




 
(; ^ω^) 「か、彼は無事なんですかお!? 今どこに居るんですお?!」

(; ゚Д゚) 「? おい、なんだ、知り合いなのk……」

( ゚ω゚) 「どこですお! どこの病院なんですお!」

(; ゚Д゚) 「び……VIP総合病院だと思うが……何か心当たりが」

その言葉を最後まで聞くことなく、ブーンは既に駆け出していた。

川;゚ -゚) 「ブーン! 止めておけ、これはきっと罠だ!」

(;´・ω・`)「そうだよ、大人しく帰って……!」

(; ^ω^) 「ほっとけるわけねえおおおおおおっ!!!」

すぐに振り向き、そして走る。
親友の安否が心を侵食し、怒りと焦りと悲しみしかない心で。

川;゚ -゚) 「ブーン……! く、くそっ」

『前の月曜日』、救急車で運ばれたのは、老婆だったはずだ。
その人物がブーン達と事故を目撃したとき、
スポーツカーは、間一髪で老婆の横をすり抜けて行った。

事故が起きた、まさにその瞬間──。
その人物は、交差点の歩道で、ブーン達と立ち止まって会話をしていた。

では、ブーン達がいなかった場合、彼はそこでどんな行動を取る?






 
(  ω ) 「ド、クオ……!」


幸い老婆は軽症で済んだが、それは何もしなくとも、スポーツカーがギリギリで接触を免れたためだ。
しかし、もしその人物が、彼女を助けるために交差点へ飛び込んだのだとしたら──?
当然、無事であるという保証はない。

いや、無事であれば、病院に搬送なんてされない筈なのだ。

( ゚Д゚) 「おいおい、何だあいつの剣幕。 何か知っているのか?」

(´・ω・`) 「……そうか、だからか」

それは長い経験と、感覚で覚えた事だった。
ショボンには、それが『もう無理だ』と思えてしまった。

(  ω ) 「……ドクオ! 無事で、無事でいてくれおおおおっ!!」

よろけながら走るブーンの後姿を見送り、彼は溜息をついた。
これが、四日目の『今日』におけるブーンとショボンの最後であり。

(´・ω・`) 「……また、駄目だった」

ショボンの希望が、九度潰えた瞬間だった。

…………。




 
⊂二二二(; `ω´)二⊃ 「おおおおおおおおおおお!!!」

それは尋常では無い速度だった。
少なくとも普段のブーンではありえない、圧倒的な速さ。

住宅街を、街中を、全速力で駆け抜ける。
サラリーマンが、買い物袋をぶら下げた主婦が、自分と同じ制服を着た連中が、
皆何事かと振り向くが、そんなことはお構いなしだ。

⊂二二二(; `ω´)二⊃ 「く、くせえええええ!!!」

図書館の方向へ近づくにつれ、何とも言えない異臭が鼻を刺すようになってきた。
バキュームカーを巻き込んだ例の事故が、やはり起こってしまったのだという事を実感させる。

本来であれば、そこに被害者なんて居なかったはずなのに。
僕さえ、僕さえそこに居れば──。

我武者羅に走りつづけるブーンの脳裏では、同じ言葉が何度も反芻されていた。

⊂二二二(;; `ω´)二⊃ 「うおおおおおおおおおお!!!」

実際は公共の交通機関を使ったほうが早いという事実には、もはや考えが至らなかった。





 
-----


VIP総合病院は、最新鋭の設備が整った巨大な医療施設である。
ブーンは、美麗な内装の玄関ホールを突き抜けるように、受付目掛けて滑走した。

(; ゚ω゚) 「はあっ、はあっ、はあ……」

そのまま、カウンターへ勢いよく両手をつき、息を切らしながら告げる。

(; ゚ω゚) 「ど、ドクオっ! 今日運び込まれた鬱田ドクオに面会だおっ! どこだおっ!?」

「は、はい? 少々お待ちください……」

ブーンは居ても立ってもいられず、そこら中をぐるぐると歩き回る。

「にゅ、入院棟はあちらです……」

すぐに面会できるということは、どうやら既に処置は済んでいるらしい。
病室の番号を聞き出すと、彼は脇目も振らず駆け出した。

「あう、廊下は走らないで……」

⊂ニ(; ^ω^)⊃ 「おおおおおっ!!!」

エレベータのボタンをしきりに連打する。
目当ての階で降りるや、再びのダッシュ。
ナースステーションから出てきた看護士が何事かと振り向くが、そんなもの、気にしている余裕はない。




 
そうして、廊下を歩く患者や、搬送中の点滴台にぶつかりそうになりながらも、彼はその病室の前へやってきた。

(; ^ω^) 「はあ、はあ……」

『鬱田ドクオ』という名が書かれたプレートを確認する。
ブーンは、ノックも無しにドアノブをひっつかみ、勢いよくドアを開いた。

(; ゚ω゚) 「ドクオッ! 大丈夫かおっ!?」

閉口一番、隣の病室まで響くような大声で問い掛ける。
窓の開閉を行っていたナースが、びくりと体を震わせた。

そして、勢い込んで入室したブーンの、目と鼻の先。
すぐ脇のベッドの上。

Σ(;'A`) 「……ブーン!?」

そこに、見慣れた顔があった。




 
-----


('A`) 「いやー、ちょっと強めに捻挫しちゃっただけなんだ、骨には異常はないらしいんだけどさ」

ドクオはベッドに横たわったまま、ブーンにその経緯を告げた。

('A`) 「念のためっつうか、検査のために今日だけ入院する羽目になりそうだ……頭も打っちゃったからなあ。
    まあ、詳しくはカーチャンが来てからだけどさ」

( ^ω^) 「おっおっ、何事もなくて本当によかったお」

(;'A`) 「いや、何事もないってわけじゃないだろ……」

包帯の巻かれた足首をクイクイと指差す友人を横目に、ブーンはお菓子を頬張っていた。

( ^ω^) 「パウンドケーキうめえwwwww」

('A`) 「ちったあ遠慮しろっての」

サイドテーブルのお茶を、自分のぶんまでしっかり注いでいるブーン。

そんな彼の様子に、やれやれといった感じで肩をすくめるドクオは、
今しがた事故に巻き込まれたとは思えないほど、元気そのものだった。
安堵とともに、和やかな空気がその場を支配する。





 
( ^ω^) 「ところで、このお菓子ってどうしたんだお? お見舞いなら僕が一番乗りだろおに」ムシャムシャ

('A`) 「ああ、お隣さんがくれたんだよ」

そう言って、仕切りのカーテンを指差す。
六人部屋の病室は殆どのベッドが空いており、今いるのはドクオと横の患者の二人だけらしい。

('A`) 「しっかしよう、お前学校に用事あるって言ってたじゃん。 何でこうも早くここへ来れたんだ?」

( ^ω^) 「ああ、それはだお……」

「いてててて!」

しかし、説明しようとしたブーンの言葉は、突然の男の悲鳴に掻き消された。

( 'A`) ( ^ω^) 「?」

 
从;'ー'从 「ふえええ~、ご、ごめんなさい~」

ブーンが横のベッドを覗き込むと、
顔を顰める患者の前で、ナースが注射器を片手におたおたしているのが見えた。




 
从'ー'从 「も、もう一度お注射しますね~」

「いい加減にしてくれよ! これで三回目だぜ!?」

从>-<从 「あうう……」

「ちょ、刺すとき目をつぶるんじゃNEEEEEEEEE!!!」

(; ^ω^) (見ててハラハラする看護士さんだお)

顔を戻したブーンに、ドクオがそっと耳打ちする。

(*'A`) (あの人、渡辺さんって言うんだぜ。 かーいいだろ)ボソボソ

(; ^ω^) (いやいや、ドクオの位置からはカーテンで見えない筈じゃ……)ボソボソ

('A`) (ふっ、ドクオアイは見逃さない……この病院内の美人はほぼリサーチ済みだ)ボソボソ

(; ^ω^) (搬送されてわずか二時間足らずの間にッ!?  相変わらず恐ろしい男ッ!)ボソボソ

「ちょちょちょ、しょ、消毒用のガーゼとかあるでしょ!?」

「あうう~、す、すみませぇ~ん」

(; ^ω^) (大丈夫かお、この病院……医療ミス起きたら笑えねーおマジで)



 
 
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