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十回オナニー 第九話③

 
 
 
それから程なくして、ドクオの母親が病室にやってきた。
足首以外はぴんぴんしているドクオの様子を見て、ほっと胸を撫で下ろす。
ブーンは当り障りのない挨拶を交わしたのち、しばし雑談を通して安堵の空気を共有する。

続けてやってきた医師との会話を経て、ドクオの母は入院手続きのために部屋から出て行った。
その間、病室の外で待機していたブーンだったが、
二人が出て行った途端、ドクオに中から呼びつけられた。

('A`) 「ブーン、すまないが、ちょっとパシってくる気はないか?」

( ^ω^) 「お? パシるって何がだお?」

('A`) 「いやさ、買ってきて欲しいものがあるんだけど……色々と」

( ^ω^) 「そういう事かお。 なんとまあ図々しい奴だお」

('A`) 「いいじゃねえか、こっちは怪我人なんだしよ」

( ^ω^) 「わかったお。 売店って一階だったかお?」

('A`) 「いや、売店じゃなくてさ……ちと外まで行ってきてくんね?」

(; ^ω^) 「はい?」

想定外の頼みに、ブーンは眉を顰める。




 
('A`) 「頼む! 一生のお願いだ!」

( ^ω^) 「なんスか突然……ンな切羽詰まる理由がわからんお」

ドクオはベッドから起き上がると、顔の前で両手を摺り合わせた。

(;'A`) 「どうか、足がこんなんで動けない俺の代わりに、『サンアニ』を入手してきて欲しいんだ!」

( ^ω^) 「……」

( ゚ω゚) 「そ、そうだったお……今日は『サンアニ』の発売日かお!」

萌え萌えな二次元美少女がわんさか載った、ほぼフルカラーのアニメ・ゲーム雑誌『サンダーアニマル』。

('A`) 「しかもブーン……今号はねこどげざ先生の描きおろしポスターがついてくるのですぞ!」

( ゚ω゚) 「なんですと!?」

(*'A`) 「さらに! 付録のDVDには、あのITOノイズ氏のイラスト集も収録でござる!!」

(; ^ω^) 「キエェェェエエエ」

毎号欠かさず購入・購読している彼らが興奮するのも無理からぬこと。
ようやく納得がいったという表情で、ブーンは頷いた。



 
( ^ω^) 「わかったお。 入院中は暇だろうし、お菓子もらったお礼に買ってきてやるお」

('A`) 「よろしゅうに」

( ^ω^) 「ちゃんと代金は払ってくれお?」

('A`) 「わーってるよ。 とりあえず今日のところは立て替えててくれ」

( ^ω^) 「おk。 ほんじゃま、ひとっ走り行ってくるお」

(;'A`) 「いや走っちゃマズいだろ……ちょっ」


 三三三⊂二二( ^ω^)二⊃


ドクオが止める間もなく、ブーンは廊下を一直線に駆け出していたのだった。



 
-----


(; ゚Д゚) 「ったく、何で俺がこんな事……」

ぶつくさ言いながらファイルをチェックする。
ギコは立ったままパラパラとページをめくり、しかるのち、長い長いため息をついた。

その横、デスクでふんぞり返っていた男が、胸ポケットに手を突っ込みながら告げる。

( ゚∀゚) 「……んーとによ、職権濫用じゃねえのかね」

/ ,' 3 「おいおい、ここは禁煙じゃぞい」

(; ゚∀゚) 「おっと……悪いな、アラさん」

咥えた煙草を再びソフトケースにねじり込むと、その男、ジョルジュはデスクの上に視線を戻した。

(  ゚Д゚) 「ま。いつも濫用しているおめーが言っても、全然締まらねえな」

( ゚∀゚) 「うるせーよ」

ここはVIP署の資料室。
二人は資料室のヌシである荒巻に許可を貰い、十年前のとある事件についての資料を探していた。




 
( ゚∀゚) 「そもそも管轄が違うからな。 合同捜査した事はあるとはいえ、こっちにゃあまり資料は……」

(  ゚Д゚) 「……まさかなあ、ただの交通事故が、ンな方向に飛び火するたあ」

( ゚∀゚) 「思ってもみなかった、って誰だってそうだよ。 こんなこと考えつくハズねえだろ」

ニコチン切れの所為か、デスクをひっきりなしにトントンやるジョルジュの様子を一瞥し、
ギコは再びため息をついた。

(  ゚Д゚) 「……あいつら、本当に信用できんのか?」

( ゚∀゚) 「ああ、それは……それだけは間違いない」

貧乏揺すりしながら資料と睨めっこしていたジョルジュだったが、
ギコの質問を受け、不意に顔を上げる。


 『あいつらは、嘘なんてこれっぽっちも言ってなかった』


-----




 
夕間暮れの路上を少し進むと、目当ての建物は、病院のすぐそばにあった。
ブーンの知る限りでは、この街最大の敷地面積を誇る書店だった。

( ^ω^) 「おっおっおっ。 久々に来たけどやっぱデカいお」

どこかウキウキした心持ちで入店する。
店内は明るく、広く、活気に満ちていた。
時間帯のせいもあり、どのコーナーにも人が溢れている。

( ^ω^) 「さてと、どこから手をつけるかお」

ここへ向かう途中、ドクオから携帯にメールが入ってきた。
曰く、『サンアニ』の他に、二・三冊買ってきて欲しい本があるとのことだった。

( ^ω^) 「まったく、人使いの荒い奴だお……まあいいけどお」

当然、すぐに目当てのブツを買って退散するということはなく、しばし陳列されている商品を物色する。

( ^ω^) 「うほっ。 あの漫画の新刊……ついでに買っていくお」

広い店内を徘徊しては、様々なコミックや雑誌を漁り、立ち読みを繰り返した。

(* ^ω^) 「いつ来ても本屋さんはwktkするお。 いくら時間があっても足りないお」

そうやってホクホク顔で店内をうろつくブーンだったが、ある一角に来た途端、はたと足を止める。

( ^ω^) 「……げ」

(; ^ω^) 「こ、これはっ」




 
彼の目の前には、大胆に胸元のはだけた男の子の絵柄がまばゆい、女性用コミックのポップ。

パブロフ現象とでも言うのか、何故かこれまで何度も敗北を許してしまったその絵柄に、股間が熱反応を起こす。
瞬間的に逸物が隆起し、ズボンの上、ベルトのバックルまでも押し上げてきた。

(; ^ω^) (……ヤバいお。 色々あったせいで、自分の状態をすっかり忘れてたお)

ブーンは、制服の上着と鞄でそれを隠しながら、
女性用コミックのコーナーを避け、コソコソ移動する。

(; ^ω^) 「ふう、危険だお。 細心の注意を払う必要があるお……」

なるべく周りのイラストに意識が行かないよう気をつけ、
さらに股間が萎えるような妄想を繰り返しながら、冷や汗たらたら進んでいく。

( ^ω^) 「さてと。 次はラノベのコーナーにでも……お?」

そうしてエレベータの前にくると、聞きなれた着信音が鳴り響いた。

( ^ω^) 「お? ドクオかお。 なになに……」

右手の指でエレベータのボタンを押しながら、左手でメールをチェック。

「ブーン、お前どこで何やってんだ?
 面会時間は8時までだぜ! 早く帰ってきてくれよ('A`) 」

( ^ω^) 「……」

ディスプレイの端に目をやると、デジタルの表示は19:34。




 
(; ^ω^) 「なんだってー! も、もうそんなに時間経ってたのかお!」

どうやら、立ち読みやなんやで相当な時間を食っていたらしい。
ブーンは開いたばかりのドアに背を向けると、本来の目的を果たすべく、大急ぎで行動を開始した。

( ^ω^) 「まずはサンアニを……お、あったお」

(* ^ω^) 「うほっ、やっぱり表紙も美麗だお。 当然僕のぶんも含めて二冊……と」

( ^ω^) 「それからええと、btcmシリーズの新刊……学園都市かお。 これも二冊買ってくお」

手慣れた様子で、次々に目当ての商品をゲットしてゆく。

( ^ω^) 「ええとそれから、何だっけ」

( ^ω^) 「んー何なに、コミックマーメイド、コミックマーメイド……」

最後にやってきたコーナーに陳列されていたのは、
丸い書体にとりどりの……どちらかというと、肌色の占める面積が非常に多い、紐付きの雑誌群。

( ^ω^) 「……」

(; ^ω^) 「って、二次元とはいえエロかお! 無理だお!」

気付いた瞬間、ブーンのテントは再びキャンプの夜を迎えてしまった。

(; ^ω^) 「ふぐおおおおお! ヤバいって、こりゃヤバいってばお!」





 
残念ながら、制服姿のままでエロスな雑誌を購入しようという行為は、非常に勝算の薄い賭けである。
それ以前に、今のブーンにとっては、その一角に向かうだけでも自殺行為に等しい。

(; ^ω^) 「体技:スルー! アレは自分で買うことにしてもらうお」

即断により、ブーンは何とか一命を取り留めた。
猛り狂う股間を必死で隠しながら、前屈みで会計する彼の様子に、レジの店員は首をかしげていた。


-----


ブーンが書店の自動ドアを潜ると、外はすっかり暗くなっていた。

(; ^ω^) 「うはー、こりゃ面会時間ギリギリだお……帰りのバスには間に合うと思うけど……」

来た時と同じように、ダッシュでの帰還を試みる。
しかし、片手に雑誌をぶら下げているせいで、思ったようなスピードが出せない。

⊂二二(; ^ω^)⊃ 「なんだか今日は、ずっと走りっぱなしのような気がするお……」

朝食・昼食ともに少なかったこともあり、溜まっていた疲労が激しく体に圧し掛かる。
ブーンはふらつきながら、病院への帰路を急ぐのだった。





 
-----


病室に帰り着くと、時刻は既に19時50分をまわっていた。

('A`) 「遅い遅い。 さては立ち読みしまくってたな?」

( ^ω^) 「御名答だお……お、ドクオ一人かお?」

室内はドクオの他に人の姿はなく、はじめに来た時よりも広広と感じられた。

('A`) 「ああ、カーチャンは家に帰ったよ。 隣の人はどっか行ってるみたいだ」

( ^ω^) 「そうかお」

('A`) 「あと、さっき先生まで来てくれたぜ。 なんか色んな人に心配かけちまったなあ」

( ^ω^) 「いやいや、おばあさんを助けたんだから迷惑なんかじゃないお。 ドクオは立派だお!」

(*'A`) 「よ、よせやい……」

照れ臭そうにそっぽを向くドクオ。 おそらくは、ペニサスにも似たような事を言われたのか。
ブーンは、顔を赤らめる彼の横に、包装された本の袋を置いた。

('∀`) 「おー、サンキュ。 これで今夜は退屈せずに済みそうだ」




 
( ^ω^) 「おっおっ、よかったお。
       そうそう、その袋には僕の本も入ってるから、まずは……」

('A`) 「おk。 戦利品を分け合うとするか」

そう言って、紙袋からそれぞれ二冊ずつ、買った本を取り出す。
ブーンは自らの分を受け取ると、鞄を開け、中に仕舞い込もうとした。

( ^ω^) 「……お? なんだか入れにくいお」

しかし、その鞄の中……漫画やラノベを入れるスペースには。

(; ^ω^) 「!」

今の今まで忘れていた物体。
ツンが押し込んだのであろうBL小説が、その表紙に描かれた半裸の美少年が、
ブーンのほうへ可憐なるスマイルを送っていた。

(; ^ω^) 「ふ、不意打t……」

気付いてしまった途端、血流が下半身の一点に集束してゆくのがわかる。
ブーンのうまい棒が納豆味へと変質してゆく。

さらに、そこでドクオが追い討ちをかけてきた。

(*'A`) 「おい、ブーン見ろ! 描きおろしポスターのなんと美麗なこと!」

(; ^ω^) 「え……?」 チラッ




 
Σ(*;゚ω゚) 「ファンタスティック!」

ドクオが勢いよく開いて見せたページでは、
ツインテールの二次元美少女が、ふんだんに肌を露出させていた。

(; ^ω^) (ふおおお!? し、しょうせいせきタンの水着!? ははは反則すぎるお!!)

ブーンお気に入りのキャラクターが、砂地の上で艶かしいポーズをとっている。
鮮烈な色彩で描かれた唇、谷間、ローレグ……。
目で捉えたイメージが、脳内で数多のワードに変換され、さらに妄想を掻き立てる。


(; ゚ω゚) 「やばあっばあばばば」

この瞬間、ブーンの股間は本日最大のピンチを迎えようとしていた。




 
今思えば。
ペニサスの抱擁にはじまり、クーのパンチラ、書店で見かけたエロ本の表紙など、
ブーンを惑わす性的アクシデントは幾重にも張り巡らされ、口を開け待ち構えていた。

その度に欲望を抑え、この時間に至るまで爆発せずに乗り切ってこれたのは、有る意味奇跡とも言えた。 
これまでの 『 三日間 』 の経験上、彼はとっくの昔に 『 死亡 』 していてもおかしくないレベルだったのだ。

それを、ただ一度のメルトダウンもなく、夜まで保守できたのは、ひとえに──。


(´・ω・`)『ああ、紅い影が……蒼と混ざり合うことなく、幾重にもゆらめいてるよ。
       まるで立ち昇る炎みたいだ』

∫λリ゚ -゚ノノ 『赤玉……打ち止めが近いのではないか』


(; ^ω^) (僕の全身を包む 『 性欲 』 が、弱まっている──?)


脳内を埋め尽くすかのように広がる 『 死 』 というワード。
男性機能の終焉を彩るは、燃え上がるような、赤。 

(; ゚ω゚) (ぬあああ、耐えるお、ここで逝ってしまったら……!)

そんな彼の股間も、今に限っては限界寸前、一触即発、射出準備万端システムオールグリーン。
ただ一本のナイフのみを残した、黒ひげ危機一髪状態だった。




 
('∀`) 「フヒヒヒヒ! たまりませんな~ブーン氏。
     ホレホレ、こっちには巫女バージョンの……」

(; ^ω^) 「ふんぬああ! ど、ドク、すまんお!」

(;'A`) 「!?」

言うなり、ドクオの掛けている毛布を引っぺがして、床へうずくまる。

(; ^ω^) (耐えろお! 耐えろ! ここを耐えればなんとかなるはずだおおおおお!!)

歯噛みしながら、脳内に踊る煩悩の数々を振り払う。
自然と呼気が荒くなり、震えながらも、ブーンは必死で妄想を散らすことに努めた。

しかし。
自分の眼前、毛布で股間を抑え、苦しそうに唸るブーンの姿に、ドクオは動転した。

(;'A`) 「お、おい、大丈夫か! しっかりしろブーン!!」 ピッ

(  ω )「ド……ク……僕……は……」

('A`) 「喋るな! 今ナースコールしたから! 糞ッ、こんな事のために入院したんじゃねえぞ!」

Σ(; ^ω^) 「ちょっ、か、看護士さんなんて呼ぶなお!!」




 
せっかく気を散らそうとしているのに、さらなる欲情の対象を呼ばれてしまうのは。

('A`) 「喋るなって! 死ぬな! お前が死んだら俺はまた引きこもるぞ! 次はお前が家に来てくれたって家にいれてやらねえぞ!」

それは――困る。


('A`) 「畜生、畜生、畜生、畜生――――」

 待ってろ、俺が絶対に。

 助けてやるから――――!!


(; ^ω^) 「いや全然大丈夫だから! む、むしろ逆効果で……」

「どうしました~?」

(; ^ω^) 「!!」

甲高くて可愛らしい、それでいてのんびりした声が、すぐそこまで迫っていた。
ブーンはそれを聞いた途端、高らかに天を仰ぐマイサンを隠しつつ、ベッドによじ登った。

(;'A`) 「え? な、ちょっ」

(; ^ω^) 「ドクオ、頼むお! 僕がここに居ることは黙っててくれお! 本当に大丈夫だから!」

そのまま毛布をひっかぶり、布団の中で丸くなる。




 
从'ー'从 「ほええ~、ドクオくん~?」 ガチャ

病室のドアが開き、看護士が不思議そうな表情で中を覗きこんだ。

      
   | ̄ ̄('A/⌒⌒⌒ヽ
   |\⌒⌒   ⌒   \
   |  \   ⌒   ⌒   \
   \  |⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
     \ |_______.|


从'ー'从 「大丈夫~? なんだか、すごーくメタボになった気がするけど~」

(;'A`) 「あ、だ、大丈夫、ちょっとご飯食べすぎただけ」

从'ー'从 「そう~? それで、どこか具合悪いの~?」

(; ^ω^) (ふううううう! か、かわいいお、声だけでもヤバい……)

(;'A`) 「え? いやその、何でもないです、ははは」

しどろもどろで答えるドクオの下で、ブーンの体が動き、毛布がさらに盛り上がる。

从'-';从 「おなかさすってあげようか~?」

(; ^ω^) (無理無理無理無理! さすっちゃダメ! 出る!)




 
(;'A`) 「あ、いやだいじょぶ、ちょっと寝れば治るだろうし……」

从'ー'从 「そうなの~? 胃薬は……」

(;'A`) 「いやほんとだいじょぶ! 心配ないから、うん」

(;'A`) (どうせなら他に隠れるとこあるだろ、
     横のベッドなり、ベッドの下……は無理か)

从'ー'从 「そう~? わかった、お大事に~」

从^ー^从 「明日は朝から検査だから、ゆっくり休んでね~」

(*'A`) 「あ、う、うん。 ありがとう」

从'ー'从 「じゃあ、電気消してくね~?」

ぱちんという音に続き、視界が闇に染まる。
看護士はドアを開けると、ドクオに対してひらひらと手を振った。

(; ^ω^) (ホッ……)

('A`) (つーか、隠れる必要あったのかよ。 そりゃ面会時間過ぎてるけど)

(; ^ω^) (す、すまんお。 おかげでなんとか収まってきたお……)

なんとかその場をやり過ごし、一息ついたブーンは、
そのまま急いでベッドから脱出しようと試みた。





 
しかしそこで。

Σ(; ^ω^) 「ぐえっ」

がっしゃん。

慌てていたせいでよろめき、頭から滑り落ちてしまった。
ベッドのきしむ音が室内に大きく響く。

ヾ (; ^ω^)ノ 「うわ、やば、うぇ」

咄嗟に脇のパイプ椅子を掴んだブーンは、
下半身だけベッドに残した、かなり無理な姿勢になりつつ、もがいた。


从'-';从 「ど、ドクオくん~!?」 ガチャッ

再びドアが開かれ、看護士が目を白黒させながらこちらを覗き込む。

Σ(;'A`) 「!」

それに気付いたドクオは素早く、ブーンの体に毛布を被せて隠した。

从'-'从 「な、なんだかすごい音がしたけど~」

電気が消えて薄暗いことが幸いしたのか、はたまたこの看護士が鈍すぎるのか、
これだけ不自然な状況の中でも、彼女はブーンの存在に気付く様子はない。





 
(; ^ω^) (ぐええ、苦し……さ、さっきよりキツいお)

彼の体はプルプル震えながらも、
上半身が宙ぶらりんのまま、微妙なバランスを保っていた。

从'-';从 「ホントにだいじょぶ~? ど、どこか苦しいの~?」

(;'A`) 「……」

そのまま看護士はベッドの脇に歩み寄る。
心配そうな、どこか困ったような表情で、ドクオの顔を覗き込んでくる。

そして、そのすぐ足元には。

(; ^ω^) (おっお……えっ)

( ゚ω゚) 「!!」

从'-';从 「ど、ドクオくん~?」

暗い中ではっきりとは見えないが、
ブーンが見上げる先、なだらかに伸びる二つのライン。
そして、その先に淡く光る、シルクの純白は。

(; ^ω^) 「ぱ、ぱぱぱぱパんパパ、ぱパぱーぱ」

看護士が首を傾げるその後ろで、毛布の中央が、ぐい、と盛り上がる。




 
从'-';从 「大丈夫~? 体調悪い~? 先生呼んでくる?」

ブーンの眼前でパノラマに映し出される、看護士の両の太腿、そしてシルクのショーツ。
薄暗さもあり、明瞭には見えないことだけが幸いだった。

(;'A`) 「……あ、その」

(; ^ω^) (た、頼むお、早いとこやり過ごして……)

宙ぶらりんの姿勢のまま、ひたすらブーンはテレパシーを試みる。
看護士に不安げな表情で迫られ、おたおたとまごついていたドクオだったが、
やがてゆっくりと口を開いた。

だが、しかし。

そこから紡ぎ出された言葉は、ブーンが想定していたものとは全く違っていた。


(;'A`) 「……だ、」

('A`) 「大丈夫じゃ、ない、です」


(; ^ω^) 「!?」

从'-';从 「え、ど、どうしたの~!?」

('A`) 「……」




 
(; ^ω^) (ちょ、何だお、何を言ってるんだお!)

ブーンが看護士のスカートの下で動揺する中、ドクオは小さく、しかしはっきり通る声で言った。


('A`) 「実は、さっきから」

('A`) 「おしっこがしたくて……たまらなかったんです」


从'-'从  ・ ・ ・

从'ー'从 「ふえ?」

(; ^ω^) (うごご、お、ごごご!?)

看護士がきょとんとした顔を向けると同時に、
その後方に聳えし霊峰・ブーン山もまた、ビクリと脈打って疑問を主張した。





 
(;'A`)つσ 「こ、これを……」

ドクオはそう告げたあと、サイドテーブルから一つのアイテムを看護士に手渡した。

从'-'从 「!」

看護士のお尻に視界を遮られているブーンからはわからないが……。

ドクオが取り出したのは──尿瓶。
尿の瓶と書いて、尿瓶だ。


(; ^ω^) 「???」


ペットボトルよりも遥かに優雅で、利便性に優れた、魔法の水差し。
そう、それは文明の利器、尿瓶。


('A`) 「お願い、します」


しびんだった。





 
从'ー'从 「ふええ~? な~んだ、そうだったのかぁ~」

看護士はドクオににっこり笑いかけると、受け取った尿瓶を両手で抱え上げた。

从'ー'从 「わかったよ~。 じゃあ、ちょっと待ってね~」

(;'A`) 「あ、ストップ!」

从'ー'从 「?」

('A`) 「……」

(*'A`) 「で、電気は消したままで……」

从'ー'从 「ふえ?」

(*'A`) 「……」

从'ー'从 「……」

从^ー^从 「そっか~、ドクオ君は恥ずかしがり屋さんだな~」

(; ^ω^) (何を和気藹々と……せ、せめて僕が退室してからにしてくれお!)

心中で悪態をつく間も、ブーンの股間はビクビクと波打ち、束縛からの解放を要求している。




 
从'ー'从 「それじゃあ、まずは下を脱いでね~」

(*'A`) 「う、うん」

ドクオは毛布をずらすと、慣れた手付きでバックルを外す。
静寂の中、カチャカチャというベルトの音が響く。

('A`) 「……」

そのまま、チャックを一気に引き下げる。
薄暗闇に、細長い一本のシルエットが浮かぶ。

二人の視線の中央に、そいつはまろび出た。


Σ(; ^ω^) 「!!??」


怒張した──ブーンの、電流イライラ棒が。


从'ー'从 (あれれ~? ドクオ君ってパジャマだった気がするけどな~?)





 
何で?

訳がわからない。

ドクオが僕を。

モロ出し――――!


(; ^ω^) (な……どういう事だお!? 何が起こってるんだお!?)

そんな疑問をぶつける暇もなく。
ブーンのハイパー竿竹は、温かな感触に包まれた。


( ゚ω゚)


(*;゚ω゚) (ほにょおおぉぉぉぉおぉぉぉおおお!!)


スターを取ったときのメロディが、脳内で軽快に奏でられる。
虹色に点滅する逸物。  無限増殖してしまいそうな程の悦楽。 





 
曖昧になってゆく意識の中で、ブーンはその疑問を反芻していた。


  ∫λリ゚ -゚ノノ 『君の勝利条件は『死なない』、だ』

  ( ^ω^)『誰だお? 誰が僕と、どうやって戦っているのかお?』


(; ^ω^) 「!!!」

(; ゚ω゚) (ま、まさか……!)

繰り返される月曜日と、悪夢のような射精の繰り返し。
これがゲームで、勝敗があるのなら、対戦相手はどこかに確実に存在することになる。

ひょっとしたら。

僕の、対戦相手とは。
審判でもあり首謀者でもある、夢の中の、女の子ではなく──。


('A`) 「……」

『ごめんな』

(; ^ω^) 「!!」

暗闇の中、聞き慣れたその声が、ブーンの脳へ響き渡った。




 
从'ー'从 「あれれ~? 暗くてなかなか入らないよ~?」

看護士はこの状況でも一向に気付く事なく、
毛布からはみ出したブーンのナポレオンを、尿瓶に向かって何度もくっつける。

(;* ^ω^) (ひゃわはわあわふわあああ!!)

尿瓶の口がノコノコに触れるたび、ブーンは体を捩って快楽に抵抗を示す。
ベッドが揺れてぎしぎしと音をたてるも、看護士の挑戦は終わらなかった。

从'ー'从 「ふええ~、むずかしいよ~。 うまくできないよ~」 ツンツクツンツン

Σ(;* ゚ω゚)(「あにゃああ、ふひゃ、ひょわあああ)

なおも繰り返される尿瓶への接合。
ベッドの端に手をつき、体を乗り出して頑張る看護士の息が、執拗にブーンの股間を撫でつける。
自然、眼前に突き出されるヒップ、左右に揺れる白いショーツ。


('A`) (すまないブーン、渡辺さんは……)

(; ^ω^) (ひぃい、やば、やばばっばばああ!!)


 『 とっても、注射がヘタクソな、看護士さんなんだ 』


タイムアップ警告音が鳴り、無敵のBGMがテンポアップした。






 
 ──10。

(; ゚ω゚) 「うにゃぁあああぁあふわあぁああ」 ツンツクツンツン

 ──9。

从;'ー'从 「ふえ~ん、どうして~? なかなか入らないよ~」 グイグイグニグニ

 ──8。

(; ^ω^) 「ほ、ほふっ、おふ、ふもっふ!!」 ツンツンプニグニ

从 ;ー;从 「ふえ~、いい子だからお願いぃ~」 グイグイニギニギ

 ──7。

(((; ^ω^))) 「やば、は、ふあ、うっひょおおお」 ジタバタ

从>-<从 「うう~、それそれそれ~」 スポスポポフポフ

('A`) (……すまん、ブーン……)

 ──6。

从*'ー'从 「あ~っ、やっと入ったあ」 ズポン






 
 ──5。

( ゚ω゚)

 ──4

Σ( ゚ω゚) 「墾田永年私財法──────!!!!!!!」


(;'A`) (カウント意味ねえ!)



事故から実に3分以上、細かい波長を刻んでいた心電図から、波が消えた。


:九回目の死亡 ・ 安楽死 (しびん)
:実行犯 ・ 渡辺&ドクオ
:死亡時刻 ・ 八時七分


 

 
-----


時は少々遡り、VIP警察署の資料室。

ギコがハッとした表情になり、椅子を蹴倒すような勢いで立ち上がる。
それから、一つのページを指差した。

( ゚Д゚) 「おい、ジョルジュ、これ」

( ゚∀゚) 「……!」

それはまさしく、彼らの目的の資料に相違なかった。

( ゚∀゚) 「……見つけたな」

( ゚Д゚) 「……おかしい。 この事件、当時はそれなりの騒ぎになったはずだよな?」

( ゚∀゚) 「ま、隣の市で起きたことだからな」

( ゚Д゚) 「にしては扱いが小せえというか、俺たち自身、この事を忘れていた……」

( ゚∀゚) 「……確かにな」

その場にしばし、沈黙が流れる。





 
( ゚Д゚) 「……早速、あいつらに連絡してやるか?」

( ゚∀゚) 「ま、それは一通りコイツを読んでからでも遅くはねえ」


二人の刑事は、心中に燻るような違和感を抱きながらも、再びその資料に目を落とした。




 『 ラウンジ市・ 会社員一家変死事件 』




:( ^ω^)は十回オナニーするようです ・ 続く。



 
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