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【自作品】('A`) 麻雀で対決するようです②

 
 
 


 一回目の半荘が終わった丁度そのとき、
 ブーン達のいる卓のほうへ、メンバーが巡回してきた。


( ><) 「お飲み物のお代わりは、いかがいたしましょうなんです!」

(´・ω・`)「あ、オレンジジュースを」

( ^ω^) 「僕はコーラ一筋だお!」

ξ゚⊿゚)ξ 「ええっと、私は……どうしようかな」

( ^ω^) 「ドクオは何にするお?」

('A`) 「ん、ああ……」

( ^ω^) 「おっおwwwちょっとラスったくらいでくよくよするなおwww」

(;'A`) 「べ、別にそんなんじゃねえよ……」

( ^ω^) 「なんだか元気ないみたいだおwww
       どーんとデッカく構えてないと、クーに嫌われちゃうお?」

(;'A`) ビクッ




 
 本日、ドクオがお洒落(あくまで普段に比べて)させられる羽目になったのは、
 彼がクーに抱いている淡い気持ちを、ブーン達に悟られたためである。
 「それなら、もーちょいちゃんとした格好しなきゃ!」という、ツンの鶴の一声が発端だった。


ξ゚⊿゚)ξ 「ドリンクって、他に何があるんですか?」

( ><) 「こちらのメニュー表をどうぞなんです!」

( ^ω^) 「お? この” ミナギルンZ ”って何だお?」

( ><) 「栄養ドリンクなんです。
       ただし、これはフリードリンクに含まれないんです」

(´・ω・`)「アルコールや栄養ドリンクは、別料金なんだよ」

( ^ω^) 「これって効くのかお?」

(´・ω・`)「そりゃあもう……翌朝まで絶倫、ギンギン、ビロンビロンさ」

(; ><) (飲んだことあるんですか、この人……)

( ^ω^) 「ドクオ、我慢してこいつを飲むお。 良薬口に苦しだお」

(;'A`) 「あ、マズいこと前提なんだ……」



 
( ^ω^) 「今日は歩き回ったせいか、表情に疲れが浮かんでるお。
       クーにそんな顔は向けられないお?」

Σ(;'A`) ビビクッ

(;'A`) 「べ、別にそんなんじゃ……ないんだからね」

(´・ω・`)「一本でよければおごってあげるよ」


 その台詞に、渋っていたドクオの表情がパッと明るくなる。


('A`) 「……え、ほんとに?
    ……うし、じゃあそれいってみようかな」

ξ゚⊿゚)ξ 「ちょw、マジで頼むの、これ?」

('A`) 「……うん、ここでエナジー注魂しないとな」

(´・ω・`)(注入しすぎて危険なことにならないといいけどね)




 
('A`) 「これで……デッカい男になれるかな?」

( ^ω^) 「なれるお。 グングン伸びるお」

(*´・ω・`)*'A`) (グングン……♪)

ξ;゚⊿゚)ξ 「また適当なことを……」

( ^ω^) 「ぷはーマズい!! 全長80メートル!!」

(;'A`) 「いや、そこまではいい」

(; ><) (この店壊れちゃうんです……)

odai1.jpg
 



 
 それからほどなくして二回目の半荘がスタート。
 さらに一時間ほどして、入口のドアベルが、カランコロンと軽快に鳴り響いた。


(`・ω・´)「いらっしゃいませ。 お、クーちゃんか」

川 ゚ -゚) 「どうも。 今日はセットなのだが……」

(`・ω・´)「ああ、あっちの卓にいるよ……ん?」

川 ゚ -゚) 「ああ。 こちらは……」


~ ~ ~


(* ^ω^) 「ツモだお! 2000-4000は2100-4100!」

Σξ;>⊿<)ξノ 「うぅ~、まくられたぁ!」

( ^ω^) 「おっおっおっwwwオーラスの魔術師と呼んでくれおwww」

ξ;゚⊿゚)ξ 「東場あれだけ振り込んだくせに、しっかりトップ取っちゃって、もう……」

( ^ω^) 「うはwwwww正義は最後に勝つんだおwwwww」

ξ#゚皿゚)ξっ< ;゚ω゚)ノシシ 「じゃあ私は悪か! んー!?」


 

 
(;´・ω・`)「ちょっと落ち着きなってば……」

(;'A`) 「うう……む」

(|||'A`) (あがらず振らず、また……ラス……)


(´・ω・`)「……とにかく、点数を記録して……おっと」

Σξ゚⊿゚)ξっ< ゚ω゚ )ノ 「あ!」


 ドクオの二連ラスをもって半荘が終局したところで、
 卓の隅からクーがひょいと顔を出した。


川 ゚ -゚)ノ゙ 「やあ、丁度いいところで来れたみたいだな」

Σ( 'A`) ピクリ

('A`*三 クルッ



 
っ< ^ω^)ノシ 「おいすー。 待ってたおー」

(´・ω・`)「バイトお疲れ様。 意外と早かったね……ん?」


 全員の視線が、クーの隣に集中した。
 彼女の後ろから、もう一人の人影が現れたためだった。


从 ゚∀从 「……どもっ」

(; ^ω^)ξ;゚⊿゚)ξ (;'A`) 「「「?」」」


 細身でスラリとした長身、肩まで伸ばした茶髪から色白の肌が覗く。
 登場した若者は、ラフな格好ではあるが、
 いかにもジャニ系の美少年風、といういでたちだった。

 首から上だけ曲げて、軽く挨拶を交わす。
 ブーン達もそれにならって頭を下げる。

 動きにあわせて、シルバーのチェーンをはじめとする装飾が、
 ジャラジャラと音をたてた。



 
(´・ω・`)「クーちゃん、そちらは?」

川 ゚ -゚) 「ああ、バイトの先輩でな……
      まあ、年は一つ下なんだが」

从 ゚∀从 「ども、高岡っス。 オレも打たせてもらっていいスか」

(´・ω・`)「ん? それはもちろん構わないけど……」

从 ゚∀从 「すみませんねwww突然押しかけてwww」

(; ^ω^)ξ;゚⊿゚)ξ 「……」


 気さくなのか物怖じしないのか、
 高岡という若者は、初対面とは思えない軽い態度で話し掛けてきた。


(´・ω・`)「高岡……くん? が来ることは、今日決まったの?」

川 ゚ -゚) 「ああ、ついさっき。 バイトの上がりが同じ時間だったんだ」

川 ゚ -゚)ゞ 「私が麻雀やると知ったら、高岡がどうしても一緒に来たいと言って……」



 
从 ゚∀从 「いやー、だってさ!
      まさか、クーさんみたいな人が麻雀やるなんてねwww」

川 ゚ -゚) 「まあ……今まで言ってなかったからな」

从 ゚∀从 「ほーんと、人は見かけによらないよなーwww」


 コミュニケーション能力に長けていることは見た目からも明らかであり、
 ブーンや、特にドクオとは正反対のタイプと言える。
 明るくハキハキとした態度と、何よりその容姿からして、いわゆるリア充を思わせる。


ξ;゚⊿゚)ξ ボソボソ (ひゃー、カッコイイ人だね)

(; ^ω^)ボソボソ (クーと二人で並んでると、モデルか何かみたいだお)

(;'A`) 「……」


 この時点で、ドクオが強い苦手意識を高岡に抱いたのは、想像に難くない。




 
从 ゚∀从σ川゚ -゚) 「ねえねえ、彼女強いの、麻雀?」

(´・ω・`)「え? うん、それは保証するよ」

从 ゚∀从 「そっかーwwwそりゃ楽しみだなーwww」

川*゚ -゚) 「大したことはない、素人と変わらん……」

从 ゚∀从 「いいっていいって、オレが教えてあげるからwww仕事と同じで麻雀もさwww」

(;'A`) (な、なんなんだよコイツ……)

(|||'A`) (というか、バイトの時どう接してるんだろ? 気になる……)


 髪をかきあげ、ふんぞり返る高岡に対し、ブーンが訊ねた。


( ^ω^) 「高岡くん? だっけ。 君はどのくらい打てるのかお?」

从 ゚∀从 「どのくらいって? ふつーに打てますよ。 ふつーに」



 
( ^ω^) 「そうかお……なんだか強そうなオーラが漂ってるお」

从 ゚∀从 「強いスよ。 仲間内じゃ負けナシっス」

(;´・ω・`)「はあ、相当自信があるみたいだねえ……」

从 ゚∀从 「まあ、たぶんこの中じゃ最強じゃないっスかねwww」


 (; ^ω^)( ´・ω・) ピクッ


(´・ω・`)「……ほう、ならばお手並み拝見といこうか」

ξ;゚-゚)ξ ボソボソ (ちょっとクー、何なのこいつ)

川;´ -`) ボソボソ (す……すまない。 一度は断ったんだが……)

ξ||゚-゚)ξ ボソボソ (いや、まあクーが悪いわけじゃないから、謝る必要はないけどさ……)




 
 高岡は卓上にある二枚の牌をつかみ、
 カチャカチャと小手返ししながら、ブーンに訊き返した。


从 ゚∀从 「で、ルールは何スか? ナシナシっスか?」

( ^ω^) 「アリアリだお」

(´・ω・`)「喰いタン有り・後付け有りのごく一般的なルール、赤は三枚入りだよ」

从 ゚∀从 「クイタンあるんスか、お子ちゃまルールっスねwww」

(; ^ω^)ボソボソ (クイタンはお子ちゃまルールなのかお?)

ξ;゚⊿゚)ξ ボソボソ (わ、私に聞かれても……)

从 ゚∀从 「プンリー(オープンリーチ)は? あーあと真似満は?」

(´・ω・`)「いや、そういうのはナシ」

从 ゚∀从 「マジで? 入れりゃいいのに。 つまんねー」

(; ^ω^)ボソボソ (オープンリーチってオトナルールなのかお……?)

川;゚ -゚) ボソボソ (いや、別に私はそうは思わないが)




 
(#´・ω・`)「ま、まあとにかく、僕らはこのルールでやってるから、
       無理なら他で……」

从 ゚∀从 「全然オッケースよwww
       別に、そのくらい合わせられますからwww」

(((#´・ω・`)))ピクピク

ξ#゚⊿゚)ξ (さ、さっきから聞いてりゃあ……)

(#'A`) (仲間に入れてもらうってのに、言いたい放題だな……)


 ツンたちが、互いの視線によって高岡への敵愾心を共有したところで、
 ブーンが唐突に口を開いた。


( ^ω^) 「ところでクー、ドクオの姿を見て何か気付かないかお?」

Σ('A`) ピクン

川 ゚ -゚) 「何かって……お?」

(*'A`) イヤン

从 ゚∀从 「?」



 
 その言葉を切っ掛けに、クー達はドクオのほうをまじまじと眺める。


川 ゚ -゚) フムフム

川 ゚ -゚)b 「心なしか、いつもより小ざっぱりとした格好だな」

Σ(*'A`)

ξ゚ー゚)ξ 「あ、やっぱりわかった?」

( ^ω^) 「クーに会えると思って、おめかしして来たんだおwww」

川 ゚ -゚) 「え?」

从 ∀从 ピクッ

Σ(;'A`) 「わああ! ば、バカ! そんなんじゃくぁwせry@:」

( ^ω^) 「実はコレ、クオリティデパートで、上下合わせて6980円の……」

Σξ;゚⊿゚)ξ 「わー! ね、値段はいいじゃない値段は!!」

(;´・ω・`)(ブーンはお人よしなのかなんなのか……)




 
 慌てふためき、前のめりにつまずくドクオ。
 そんな彼に対し、クーは頷きながら、意外な答えを発した。


川 ゚ -゚)b 「そうだったのか。 うん、なかなかオシャレだな」

 ( ゚A゚) て

(;´・ω・`)ξ;゚⊿゚)ξ (……mjd!?)

( ^ω^) 「お、クーもそう思うお?
       ちなみに、今日のドクオは一味ちがうお!」

川 ゚ -゚) 「ほう、楽しみだな」

(*'A`) 「……」

(*'∀`) ニカッ

( ^ω^)b 「今んとこ、二連続ラス喰ってるけどおwww」

(|||'A`) 「……」




 
川 ゚ -゚)o 「そうか、じゃあここから挽回しなきゃだな」

( ^ω^) 「クーが来たから、今まで以上に張り切れると思うおwww」

川 ゚ -゚) 「え?」

(;'A`) 「わ、ちょ、おま、うぇ」

ξ*゚∇゚)ξ 「かっこいいとこ見せなきゃね♪」

川 ゚ -゚) 「?」

(;'A`) 「い、いやその、あはは……」

从 ゚∀从 「……」




 
(´・ω・`)「さーて、その期待を完膚なきまでに叩き折ってあげるかな」

ξ;゚⊿゚)ξ 「先輩はちょっと空気読んでよね」

( ^ω^) 「ほんなこつ、この人マジKYだお。 KY大王だお」

(;´・ω・`)「ブーンにだけは言われたくないんだけど……」

川 ゚ ー゚) 「ふふふ……」

(*'A`) 「……」

从 ゚∀从

从 ∀从 (……へーえ、そうかいそうかい)


 牌を流し、点棒を元に戻したところで、ツンが小首をかしげた。


ξ゚⊿゚)ξ 「あ、でも二人が入るなら、打つ順番はどうする?」

(´・ω・`)「六人いるから、二人ずつ交代って感じになるかな」

( ^ω^) 「お、抜け番を決めないといけないお」

(´・ω・`)「ならこうしようか……よっと」 カチャカチャ

ξ゚⊿゚)ξ 「何してるの?」




 
(´・ω・`)「ん」 カチャ

( ´・ω・)ノ 「1と2の牌を混ぜたから、順番に引いて。
        1を引いた二人は、先に抜け番ね」

川 ゚ -゚) 「ああ、すまないな」


 卓に伏せられた牌に、おのおのが手を伸ばす。
 そんな中、皆の動作に従って腕を伸ばしかけたドクオの肩に、
 ぽん、と高岡の手が置かれた。


从 ゚∀从 「……おい」

Σ('A` ) 「え?」

从 ゚∀从 「ちょっとさ……、ツラ貸してくんね?」

(;'A`) 「え、あ、な、なんだ!?」


 そのまま椅子を引き、ドクオの襟を掴んで強引に立たせると、
 高岡は出口に向かってずんずん歩き出す。

 
Σ(; ^ω^) 「ほえ?」

川 ゚ -゚) 「どこ行くんだ?」

从 ゚∀从 「ちょーっと電話してくるwww先に打っててwww」

(;'A`) 「え、いや、なんで俺も……うわわわっ」

ξ;゚⊿゚)ξ 「ちょ、ドクオが……」

(; ^ω^) 「……あう、拉致されちゃったお……」


 ドクオは、ずるずると高岡に引き摺られていったのだった。


 


 バーボンハウスの外へ放り出されると、ドクオは腕を掴まれて壁に固定される。
 目を白黒させるドクオに向かって、高岡は怪訝な表情で詰め寄った。

  __,
从 ゚∀从 「……お前さ、クーちゃんの、何」

(|||'A`) 「えええ? な、何って……」
  __,
从 ゚∀从 「カレシ?」

Σ(|||'A`) 「ええ!? いや、 え!?」
  __,
从#゚∀从 「どーなんだよ?」

(|||'A`) 「ち、違う、彼氏なんかじゃな@:-¥^」


 自由にならない手首と顔だけを動かし、大袈裟に否定する。
 ドクオの慌てふためいた様子を見るや、高岡はふっと笑い、束縛の力を抜いた。



 
(;'A`) 「うわっ」

从 ゚∀从 「……へっ」


 そのまま、地面にへたり込むドクオを一瞥し、嘲笑する。


从 ゚∀从 「……だよな、ま、当然かwww全然そうは見えねえしなwww」

(;'A`) 「……」

从 ゚∀从 「彼女いま付き合ってる人いんの?」


 その質問で、ドクオにもなんとなく高岡の意図がわかった。


(;'A`) 「……いや、聞いたこと……ない、多分いない」

从 ゚∀从 「そっか」

从*゚∀从 「まあ知ってるけどねwwwバイトん時ちょこちょこ聞いてるしwww」

(;'A`) (は? なら、わざわざ改めて聞かなくても……)




从 ゚∀从 「じゃ、オレが狙っても問題ねーよなwww」

('A`)

(;'A`) 「……!?」

从 ゚∀从 「かーいいよな彼女wwwバイト入ってきた時からマジ狙ってたしwww」


 その言葉を聞いた途端、ドクオの内側に、ふつふつと怒りが湧き起こる。
 こいつには取られたくない。
 例え叶わない恋だとしても……こいつには、負けたくない。


('A`) 「……」

( A ) 「……イヤダ」

从 ゚∀从 「あん?」





 肩を震わせると、小声ながらもドクオははっきりと答えた。


( A ) 「俺だって、クーちゃんのことが……」

Σ(;゚A゚) 「好っ! ぐ え っ」


 高岡は、そんなドクオの襟元をひっつかんで、続く言葉を遮る。


从 ゚∀从ノ゙ 「わーってんよ、テメーだってその気があるってことくれーよ」

(;'A`) 「や、ヤメ、イテテ……」

从 ゚∀从 「テメーの様子見てりゃ、誰だってわかるっつーんだよ、バカ。
      おい……えーと、おい、なんだ」

(;'A`) 「な、ナニガ……」

从 ゚∀从 「名前だよ、名前」

(;'A`) 「どどど、ドク、ドクオ」

从 ゚∀从 「ドクオか。 おい、ドクオ」

Σ(;゚A゚) 「は、はひ……ひっ!」





 高岡が突然左手を振りかぶり、ドクオは驚きのあまり両手で顔を覆った。
 しかし、彼は拳を向けたわけではなく……。

 ドクオの眼前に人差し指を突きつけながら、高岡は言った。


从 ゚∀从9m 「 俺 と 勝 負 し ろ 」

(;゚A゚) 「ぐぅ、あ、げぇ!?」


 何が何だかわからない彼の前に、突如突きつけられた勝負宣言。

 一瞬面食らったドクオだったが、
 暴力による理不尽な強制ではなく、「勝負」という言葉が出たことに怪訝な表情を返す。


(;'A`) 「しょ、勝負って……?」

从 ゚∀从 「賭けるものは、クーちゃんへの挑戦権、でどーよ?」

Σ(;'A`) 「はひ!?
      そ、それは、どういう……?」

从 ゚∀从 「あークソ。 わかんねー奴だな。 いちーち説明させんなよ……」




 
 高岡は舌打ちしながら、ドクオの体を解放した。

 通行人の奇異の視線を意に介すことなく、
 咳き込むドクオを前に、真剣な表情で言葉を続ける。


从 ゚∀从 「オレが勝ったら、クーちゃんの……」
  _
( ゚∀゚) 「 オ ッ パ イ を 揉 む 」

从;゚∀从 「!?」

(;゚A゚) 「!?」
  _
( ゚∀゚) 「……」

('A`) 「……」

゜+.('A`)゜+.゜ 「僕も……オッパイで」

从;゚∀从 「だー! ちげーよバカ!」

(;'A`) 「ち、違うの!?」

从;゚∀从 「たりめーだ! ってかオメー誰だよ!?」





  _
( ゚∀゚) 「失敬。 熱いおっぱいの息吹がこの界隈から感じられたので、つい……」

从;゚∀从 「しゃしゃんなボケ! うぜーからどっかいけ!!」


 どこかの誰かを追い払ったあと、舌打ち混じりに高岡は説明を続ける。


从;゚∀从 「いいか、と、とにかくだ……」

从 ゚∀从9m 「オレが勝ったら、クーちゃんの事については自由にさせてもらうぜ!」

(;'A`) 「お、俺が……勝ったら……?」

从 ゚∀从 「彼女のこと、諦めてやってもいいぜ?」

(;'A`) 「……」

从 ゚∀从 「まあ、俺が負けるわけねーけどwww」


 高岡の端整な横顔が、下卑た表情に歪む。
 今にも高笑いしそうな様子に尻込みしつつ、ドクオは途切れ途切れの声で訊ねた。



 
(;'A`) 「で、でも、いったい何で、どんな勝負を……」

从 ゚∀从 「決まってんだろwww
       麻雀だよ、オメーも少しくれえは打てるんだろ?」

('A`) 「ま、麻雀?」


 『 勝負 』という響きに、果たし合いや決闘といった血生臭い争いを連想していたドクオだったが、
 ”麻雀”という言葉を聞き、僅かに心が弛緩するのがわかった。


从 ゚∀从 「何回もやるのはたりーから、勝負は最初の半荘一回な」

('A`) 「……勝負は、一回……」

从 ゚∀从 「その半荘で、順位が下だったほうが、クーちゃんへの挑戦権を失う」

('A`) 「……」

从 ゚∀从 「これでどーよ? あん?」

('A`) 「……」

从#゚∀从 「どーなんだよっ!?」

Σ(;'A`) 「……わ、わ! わかった」




 
 今ここに、一人の女性を巡って、熱い決戦の約束が取り交わされた。


从 ゚∀从 「よっしゃ! そうと決まればさっさと戻んぞ!」

(;'A`) 「イテテ! ぐえ、引っ張らないで……」


 来た時と同様、首根っこを引っぱられつつ。
 ドクオは再び、恋の戦場へと足を踏み入れたのだった……。



 


 しかし。
 勢い込んで卓に戻った二人だが、ブーン達は既に勝負を再開していた。


(´・ω・`)「ロン。 12000は12900」

川 ゚ -゚) 「……ふむ、無警戒だった」

(; ^ω^) 「おっおっ、今日の先輩は手がつけられないお」

ξ゚⊿゚)ξ 「なーに! まだ勝負は始まったばかり……あっ」

(´・ω・`)「おっと、おかえり二人とも」

从 ゚∀从 「……チッ」

川 ゚ -゚) 「何を話してたんだ?」

从 ゚∀从 「ん? あー。 ま、こっちの話www」

( ^ω^) 「おっおっ、ファッションについて教えてもらってたのかおwww」

从 ゚∀从 「まーそんなとこwww」




 
(;'A`) 「……い、今、どんな状況?」

( ^ω^) 「15900点だおwwwwwドクオ助けてくれおwwww」

(;'A`) 「いや、そうじゃなくてさ……」


 何故か汗だくのドクオに対し、ハテナの表情のまま、ツンがそれに答える。


ξ゚⊿゚)ξ? 「まだ東一局だよ。 先輩の親番が終わらないのよー」

(´・ω・`)「ふっふっふ。 ㌧㌧ブー(東一局で誰かがハコテン終了)まで継続させるよ」

川 ゚ -゚) 「確かに、今日のショボンは調子がよさそうだな」

ξ゚⊿゚)ξ 「うん、調子に乗ってるわね」

( ^ω^) 「マジ調子こいてるお」

(;´・ω・`)「それ意味ちがくない?」

川 ゚ -゚) 「そんなわけで、あと少しかかりそうだ。
      先に打たせてもらってすまないな」

('A`) 「う、うん……いや、気にしないで」




 
 ガラガラと牌を流す四人を見ながら、高岡はぼそりと呟いた。


从 ゚∀从 「……待ってらんねー」

('A`) 「え?」

从 ゚∀从 「おいドクオ、さっさと勝負すっぞ」

(;'A`) 「いや、そうは言っても、まずはこの半荘が終わらないと……」

从 ゚∀从 「あんだろーが……こっちによ」


 そう言って、高岡が親指で指し示した先。



 
( ><) 「代走のお客様がお戻りなんです! 手牌を伏せて欲しいんです!」

リーマンA 「ふー…」

( ><) 「東四局2本場、ドラは中、お客様は西家なんです! どうぞなんです!」

リーマンA 「はい、ありがとさん」

( ><) 「ちなみに、第一打でうっかり中を切って、東家のお客様にポンされたんです!」

リーマンA 「ちょwwwww」

( ><) 「そんなわけで、気をつけてくださいなんです!」

リーマンA 「お前が気をつけろwwwww」




 
('A`) 「あ、あれって……フリー!?」

从 ゚∀从 「そーだよ。 これならあんま待たずに打てるだろ?」

('A`) 「そ、そうだけど、でも……」

从 ゚∀从 「へっ。 なんだ、ビビってんのかwww?」

(#'A`) 「そ、そんなこと……」


 精一杯虚勢を張っている(つもりの)ドクオだったが、内心焦りまくっていた。
 バーボンハウスへの来店経験は数有れど、その全てが仲間内のセット限定。
 フリー卓の雰囲気は知っているものの、そこに参戦したことは皆無だった。

 そんなドクオの様子はお構いなしとばかり、
 高岡はマスターのほうへ名乗り出る。


从 ゚∀从 「サーセン、オレら、フリー打ちたいんスけど」

(`・ω・´)「へ? 君たち、セットは?」

从 ゚∀从 「抜け番で、二人暇してんスよwww」

(`・ω・´)「おー、そうかそうか……。
       それは大歓迎だよ、ちょっと待っててね」



 
(;'A`) 「ほ、本当にやるのか……?」

从 ゚∀从 「たりめーだろwww今さらやめるなんて言わねーよな?」

('A`) 「あ、あ……当たり前だ」

(`・ω・´)「しかしだね、今ちょうどの人数で卓が回ってて、ラス半も出てないんですよ。
       メンバー2入りになるか、もう少し待っていただくかになりますが……」


 そこで、シャキンの言葉を遮るように轟く声。


                   『 お待ちください! 』


(;'A`);゚∀从 「!?」




 
 
| `゚ -゚| 「野戦はお任せ! 真っ向からのリーチ勝負が売り、オモナガ!!」

(ゝ○_○) 「奇策大好き! 地獄単騎はお手の物、メガネ!!」

〔´_y`〕 「なんか角ばってる人!!」

《 ´_‥`》 「鼻の穴!!」



| `゚ -゚|ゝ○_○)_y`〕_‥`》 「我々バーボンハウス・メンバー四中将が
                いざ、新規のお客様のお相手を……」



 と、その時。 

 カランコロン。
 ドアベルの音が鳴り響き、二人の客が入ってきた。



 
    〃                 i,        ,. -‐
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈    /
    !  :l      ,リ|}    |. }   /   .う
.   {.   |          ′    | }    l
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<    |    た
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|    |
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|   |     な
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ     |
.    }.iーi       ^ r'    ,'    ノ    い
     !| ヽ.   ー===-   /    ⌒ヽ
.   /}   \    ー‐   ,イ       l    か
 __/ ∥  .  ヽ、_!__/:::|\       ヽ

     ,ィ, (fー--─‐- 、、
.    ,イ/〃        ヾ= 、
   N {                \
  ト.l ヽ               l
 、ゝ丶         ,..ィ从    |   
  \`.、_    _,. _彡'ノリ__,.ゝ、  |   
   `ゞf‐>n;ハ二r^ァnj< y=レヽ   
.    |fjl、 ` ̄リj^ヾ)  ̄´ ノ レ リ   
    ヾl.`ー- べl,- ` ー-‐'  ,ン  
      l     r─‐-、   /:|   
       ト、  `二¨´  ,.イ |   
     _亅::ヽ、    ./ i :ト、   
  -‐''「 F′::  `:ー '´  ,.'  フ >ー、 
    ト、ヾ;、..__     , '_,./ /l
   ヽl \\‐二ニ二三/ / /

 「麻雀が打ちたくなった……これが宇宙意思か……!」




 
 
 | `゚ -゚|ゝ○_○)_y`〕_‥`》


(`・ω・´)「いらっしゃいませ……
       おお、これはこれは、阿部様にキバヤシ様」

(`・ω・´)9m「フリーデビューの二人にはおあつらえ向きですな。
         この四名で一卓立てましょう。 あちらへどうぞー」

(;'A`) 「は、はい」

从 ゚∀从 「よっしゃー、やるぜ!」


 | `゚ -゚|ゝ○_○)_y`〕_‥`》


 |;`゚ -゚|;○_○);_y`〕;_‥`》 「…………」


<おーい、代走ー


 



 
 しかしその直後、シャキンがハッとした表情で二人のほうを振り返った。


(`・ω・´)「……の前に!
       二人とも、こちらのフリーは初めて、だったよね?」

(;'A`)゙ コクリ

(`・ω・´)「じゃあ、当店のルールを説明しましょうか。
       お二人は、フリーで打った御経験は?」

('A`) 「な、ないです」

从 ゚∀从 「……俺も、ない」

(;'A`) 「!?」


 場慣れしている風の高岡が、意外にも自分と同じ、フリーは初体験……。
 その事実に、ドクオは耳を疑った。




 
(`・ω・´)「そうかそうか。
       じゃあ、当店のルールと、マナーについて説明します」

(`・ω・´)「阿部様、キバヤシ様、ちょっとお待ちいただけますかね?」

キバヤシ 「ああ、大丈夫だ」

阿部 「初めてが肝心だからな……念入りに説明するといい」

(`・ω・´)「ありがとうございます。 では皆様、こちらの待合席にどうぞ」

キバヤシ&阿部 「ああ」

从 ゚∀从 「はい」

(;'A`) 「わ、わかりマシタ……」




 
 コミックの棚に囲まれた待合席に移動する。
 ソファに腰掛けると、シャキンがルール表を手に持ってあらわれた。


(`・ω・´)「ゴホン……では御説明します」

从;゚∀从 (;'A`) ゴクリ

(`・ω・´)「レートは0.5の500-1000、アリアリルールの半荘戦。
       常にテンパイ連荘、オーラス親のアガリやめあり。 箱下精算あり。
       ノーテン罰符は場に3000点、形式テンパイ有り、一本場は300点です。
       ただし、途中流局は一切ありません。 四人リーチも続行です」

从;゚∀从 「へ? 九種九牌とかも無いんスか?」

(`・ω・´)「ありません。 四風子連打無し、複数人による四つ目のカンはできません。
       ただし、ローカル役をいくつか採用してます。
       三連刻・四連刻と、八連荘、大車輪です」

从 ゚∀从 「お? おもしれえ、俄然やる気が沸いてきたぜw」

(;'A`) (ホッ。 レート以外は、俺らのセットルールとほとんど変わらない……。
     ショボン先輩が俺たちのルールブックだからかな)

(;'A`) 「だ、ダブロンは?」

(`・ω・´)「あります。 トリプルロンも成立します」

(|||'A`) (トリロンとか食らった日にゃあ、しばらく立ち直れないかも……)




 
(`・ω・´)「役満についてですが、大三元と大四喜、四カンツには包が発生します。
       複合はダブルまで。 単体ダブルは無し、国士無双の暗カンロンもできません。
       流し満貫は有り。 アガリ扱いとします」

从*゚∀从 wktk (役満出して、ドクオをあっと言わせてやる……)

(`・ω・´)「祝儀は、一発、赤、裏、役満につきます。 赤は鳴いててもOK。
       役満祝儀はロン1500p、ツモ1000pオール。 それ以外はチップ一枚です。
       赤は、マン・ピン・ソーそれぞれの5に一枚ずつ、常時ドラ扱いです」

从 ゚∀从 「そうか、役満はツモったほうが得なんだな!」

(;'A`) (ち、チップについてはいまいちよく……あばばば)

(`・ω・´)「……なお」

从 ゚∀从 (;'A`) 「?」

(*`・ω・´)「当店の特別ルールとして、
       カンチャン待ちの一発ツモは三枚オールの御祝儀となります。
       穴に一発! く そ み そ 祝 儀 です」

从 ゚∀从 ( 'A`)

从;゚∀从 (;'A`) (う、うわあ……)





 
(`・ω・´)「その他、わからない事があったらスタッフに……と言いたいところですが」

(`・ω・´)9m 「二人ともフリー初めてとのことなので、
         私が横について、マナーを 指 導 いたしましょう!」

Σ从;゚∀从 Σ(;'A`) 「!?」


 怪訝な表情を返す二人だが、シャキンの説明は続いた。


(`・ω・´)「フリーはね、知らない者同士で打つわけだから、
       仲間同士で打つより、多少厳しくマナーを言及されるのが普通なんだよ。
       皆さん気持ちよく打ちたいわけだからね」

(`・ω・´)「これからも君たちは、
       何 度 も ここのフリーに足を運んでくれると期待してますから、
       ここで基本的なマナーについて、軽く学んでほしいわけです」

(;'A`) (な、何度も打つのかな、俺あんまお金ないんデスケド……)

从;゚∀从 「ま、まあ、そのくらいラクショーすよ!」




 
(`・ω・´)「阿部様とキバヤシ様、それでもよろしいでしょうか?」

キバヤシ 「ああ、構わない」

阿部 「男は度胸! 何でもためしてみるのさ」

(`・ω・´)「ありがとうございます。
       では早速ですが、卓のほうへ御案内しましょう!」

从 ゚∀从 「よっしゃー、やってやんぜ!」
 
(;'A`) (う、うう……)


 意気揚揚と卓へ向かう競技者たち。
 ドクオは、恐る恐るそのあとに続いた。


(`・ω・´)「それでは場決めをします。
       しかし、お友達同士のドクオ君と高岡君は、対面同士に座ってもらいます」

(;'A`) (お友達、か……)

从 ゚∀从 (ハッ、今に吠え面かかせてやっからな!)



 
(`・ω・´)「では阿部様にキバヤシ様、順にこちらの牌をどうぞ」

キバヤシ 「南十字星……グ、グランドクロス!?」

阿部 「フフフ、俺は初心者だってかまわずに食っちまう人間なんだぜ……?」


 かくして、ドクオ達の恋に関する争いは、
 そのまま、二人のフリーデビュー戦という形で幕をあけるのであった。


起家: ('A`)
南家: キバヤシ
西家: 从 ゚∀从
北家: 阿部


                     ~闘牌開始~


 
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