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【自作品】('A`) 麻雀で対決するようです⑥

 
 

 
17
 
【 南四局 (オーラス) ⊂::::⊃×2 】 ■■一■■■■


( A ) (……)


 ドクオは卓のパネルを操作し、もう一度高岡との点差を確認した。

       ('A`)  ……17900  从 ゚∀从……27100


('A`) (9200点差……。 二本場で600点除外したとしても、その差は8600。
    満貫ツモの他、どこからかリーチ棒が出れば、出アガリも可能になる)

(;'A`) (満貫……なんとしても、満貫をつくってみせる!)


从 ゚∀从 (ドクオとの点差は10000点以内……。
      ってことは、満貫をツモられなきゃ、どうにかこうにか俺の勝ちってワケだな)

从#゚∀从 (当然、そんな悠長なこたぁ言ってられねえ。
       それに、アガりさえすれば俺のトップ終了!
       なんとしても、ココはトップを親から奪い返してやるぜ!)


 それぞれの思惑が交錯する中、
 無機質な音とともにレーンがせり上がり、今、運命のカードが配られた。


 
 ('A`)配牌 :  一伍七(1288)9白白發中中


(;'A`) (こ……これは……)


 さほど良いターツ構成とは言えない配牌だが、
 三元牌のトイツ二つ、それから三種類めの一枚が、まばゆい輝きを放っている。


('A`) (……)

(`A') (いける……いけるぞ!
    これなら、最低でも満貫は作れるハズだ!)


 从 ゚∀从 :  二四六六(679)4467南北


从*゚∀从 (……っしゃあ!
       軽くて早いチャンス手だ、鳴きまくってでもアガリをさらってやる!)



 
 ちなみに、全員の配牌はこちら。

東: 阿部    r伍六(246)113899南西發
南: ('A`)    一伍七(1288)9白白發中中
西:キバヤシ  三(14579)2357東白發
北:从 ゚∀从   二四六六(679)4467南北


阿部 (ふむ、微妙に重い手牌じゃないの)

キバヤシ (人類は……最終戦争(ハルマゲドン)を回避できない!!)


 ドクオ以外の全員がアガリトップという混戦状態。
 果たして、運命の女神は誰に微笑みかけるのか。

 東家が手牌の右端から西を切り出し、戦いは静かに開始された。
 南四局2本場、スタート。




 
一巡目。

 ('A`) :  一伍七(1288)9白白發中中  ツモ北

('A`) (やはり、この手のキーになるのは三元牌……。
    役満はいらない、白・中・小三元だけでも満ツモには充分。
    染め手に育てばハネ満も見え、どこからでも出アガリが可能になる)

('A`) (一番いらないのは、これだな)  打9。


 ドラ(二萬)の受け入れをケアしつつ、ホンイツへ睨みを利かせる。


('A`) (なんだか今日は、ピンズのホンイツ・チンイツが見える牌姿ばかりだな……)


 ドクオは当然、北をツモ切ることはなく、9ソウから払っていった。

 
四巡目。

キバヤシ→ 打白。

Σ('A`) 「ポンっ」  打6。



 
 ('A`) :  伍七(1288)北發中中  ポン白  打一。

(;'A`) (よし……ターツは足りてるハズ? だし、素直に一を切ろう。
     このまま中も鳴ければ、簡単に小三元の目が出てくる。
     当然、警戒されるだろうけど……構うもんか!)


 満貫への一歩を踏み出したドクオだったが、運命の悪戯か……。


キバヤシ→ 打發。

('A`) 「!」


 同巡(ドクオ白ポン直後)、下家の西家が鳴けないほうの發を打ち、
 さらに続く五巡目、


阿部 → 打發。

(;'A`) 「!!!」


 すぐさま親が發を合わせ打ち、
 三元役のキー牌である發が、既に残り一枚となってしまったのだ。


(;'A`) (ま……マズい、これはかなりマズい気がする……!)


 
同巡。

('A`) :  伍七(1288)北發中中  ポン白白白  ツモ(2)


(;'A`) (う……こうなっちゃったら、残り一枚の發に運命を託してもしょうがない。
     やはり、ピンズへ染める方向を本線にしよう……)  打北。


 その後、最後の一枚の發も、対面である高岡の手によってツモ切られてしまう。

 八巡目、その高岡が真っ先にイーシャンテンへと辿り着く。


 从 ゚∀从 :  二四六六六八(677)4467  ツモr(5)


从*゚∀从 (よっしゃ、赤ウーピンゲット! これで三萬が鳴けりゃあ完璧だなwww)

从 ゚∀从 (ドクオは捨て牌から見て、ピンズのホンイツっぽいな……? まあわかんねーけど)

从 ゚∀从 (ドラは二萬だから、トイツになってなきゃ使えねーハズ。
       ホンイツで満貫作るにゃあ、赤が無けりゃ困るんじゃーか?www)  打(7)。



 
 次巡(九巡目)、ドクオの手牌に変化が訪れた。

 ('A`) :  七八(12288)中中發  ポン白  ツモ七


(;'A`) (全部枯れてしまった發はいらないとして……、
     これで、トイトイの可能性も出てきたぞ)

('A`) (おそらく、白・中・トイトイか、白・中・ホンイツのどちらか……)

(;'A`) (それにしても、中は、中はどこに居るんだ……?
     持ち持ちだとしたら、非情にマズいことに……!)


 ドクオの狙い役で満貫を作るには、
 ホンイツで赤を持って来るか、中を刻子にすることが、ほぼ絶対の条件となる。


(;'A`) (頼む、早く鳴かせてくれ、頼む……!)  打發。


 祈るような思いで發を切る。

 ドクオはその後、下家から(8)を仕掛け、
 中バックでのイーシャンテンへとこぎつけた。



 
 さらに、十二巡目……。


 从 ゚∀从 :  二四六六六(r567)44677  ツモ8


从 ゚∀从 (……しゃあっ! テンパイだ……!
       タンヤオ・ドラドラのカン三萬待ち。
       さすがに俺も、ここでリーチにゃ行かないが……)


 南四局0本場の、リーチ後親満放銃が響いたせいか、
 高岡も慎重さを増していた。


从 ー从 (ピンズの染め手なら、お前に三萬は使えねーだろ、ドクオ……)

从*゚∀从 (これで終わりだ!
       さっさと三萬を掴んで、楽になりやがれっ!)  打7。


 やはり、真っ先にテンパイを入れたのは高岡。
 これを発端として、運命の歯車が音を立てて回りだす。



 
次巡(十三巡目)。

 キバヤシ:  三三四(11345)23567

   `‐、ヽ.ゝ、_    _,,.. ‐'´  //l , ‐'´, ‐'`‐、\        |
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ  
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ // 
         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
          i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::| 
          !                           |:    |
             ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、

キバヤシ (ナスカの地上絵……ナスカの地上絵のコピーを、早く手に入れなければ!)


 ちなみに、彼の言うナスカの地上絵とは1ソウのことである。


キバヤシ (俺のツモが……ポールシフトを招く恐れがある!)

キバヤシ (引力の大暴走を引き起こしてしまうんだよ!)

キバヤシ (ん……?)   ツモ牌: [?]

キバヤシ 「こ、これは……!」



    .__
   |  |
   |◎| < キュッ
   |  |
    . ̄ ̄

        ,   / `ー---─一''"~´ ̄`ヾヽ
      i  i| ilレ           ミミミミ''"`─- 、
    , .,i! i !/i  i         ミミミミヾ   ミヾ ゙ヽ
    .i  ,!i l.| ' i  ゞ       彡ミミミヾ   ミヾヾ  `ヽ
  ,  i!、k ヽ、 ヽ          彡ミミ   ミヾヾ    ゙
  li l ヾ、    ヾ        _,,==  ミヘベ
  , |i、ヽ  ヽ、     ヽ             ヾ ゙
  !ヾ ヽー- _ ー- ,,__         〃ヾ
  ヾヽヾ ‐- ,,___             /ソツ、ヾゞ、ヾヾ
   ` 、`ー- 、...,,─--  __,,     彡ソソ ヾゞゞミミ
  ヽ.、 `ー --- .,,─--  __,, 彡ソソノ,;  ,,-弋ミミミミ
    \ ゙ー‐- 、..,,,____,,. --彡彡彡'"'",ィ'-====、ヽミミミ
      ``,.-、-─r,=====、:;;,,::;;::f" ,.'i´ o`i 冫ヽ ]-'´ ∧∧
         ゙iヾ ニill 〈 (.O)ーi` ̄´i  _`_-_'....'  li ゙_/   ヽ
        ゙i   ill::::::::;ー-‐γ'i'::l,⌒ヾ`)::::::::::;;''  〃u \    ミ
        ゙i  :ill::::::::;;  ソ::::;i,、,  ヾ:::::::;''' _,,ノ'  ,r-| サ  ス
         ゙i、  ゙`‐=='"..::::::;i,, .,,,  ゙゙'''''"~´    l_| |  テ
          ヾ.イ        '''"..-一、   u   .lヽ  ク  リ
            ヽ     :;;l ̄´ _,,,...,.ヽ     ,イ_〉 ル │
             ゙i. u   ;;iェ'´ i'  ヾト!    ./:! \  !?
              ゙!.    :;;Fi、   ,,.ツ   ./;:;:  ゙i
             ./゙i ヽ   ゙;ヽニ二ニ-'´  ./ :;:;  / ヘ
            / i  ヽ    :..,,-‐' /::;'  ;:; /  /∨\/


 
 キバヤシ:  三三四(11345)23567  ツモ(1)


キバヤシ (時空を超えて、あなたは一体何度――
       我々の前に立ちはだかってくるというのだ!!

       ノ ス ト ラ ダ ム ス !!!)


キバヤシ 「リーチ!!」  打四。


キバヤシ捨牌:
東東發(9)西9
北7(73)四 ←リーチ


Σ(;'A`) 「!」

从;゚∀从 (ぐぅうっ……きやがったな!)


 ここでとうとう、西家の捨て牌が直角に曲がった。
 状況は来るべき終局へ向けて加速をはじめる。



 
次巡、西家の一発の可能性は継続中。


 阿部 :  r伍伍六(24666)4r5688  ツモ:(3)

            _  -───-   _
            ,  '´           `ヽ
          /                 \
        /                    ヽ
      / __, ィ_,-ァ__,, ,,、  , 、,,__ -ァ-=彡ヘ  ヽ
       ' 「      ´ {ハi′          }  l
      |  |                    |  |
       |  !                        |  |
      | │                   〈   !
      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !  
     ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |
    | | /ヽ!        |            |ヽ i !
    ヽ {  |           !           |ノ  /  ウホッ!
     ヽ  |        _   ,、            ! , ′
      \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'     いいカンチャンずっぽし……!
        `!                    /
        ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
            |\      ー ─‐       , ′ !
           |  \             /   |
      _ -‐┤ ゙、 \           /  ! l  |`ーr─-  _
 _ -‐ '"   / |  ゙、   ヽ ____  '´   '│  !  |     ゙''‐- 、,_



 
阿部 (ううむ。
    一巡前に、四萬を処理されたのがイヤな感じだが……)

阿部 (男は度胸! 何でもためしてみるのさ)

阿部 (ほら。 遠慮しないで、振ってみろよ)  打伍。


 ここで東家もテンパイ。
 タンヤオ・赤赤、四-七萬待ちのダマに構える。


(;'A`) (くうっ!! こ、こっちはまだイーシャンテン……)

(;'A`) (で、でも、リーチ棒が出た……。
     これでツモ専条件じゃなくなった。
     中さえ鳴ければ、満貫さえ作れればどこからでもアガれる!)

(; A ) (頼む、間に合え、間に合ってくれえっ!!)


 あっと言う間に、窮地へと追い詰められたドクオ。



 
 さらに、次のツモ牌を見て、彼は息を飲んだ。


 ('A`) :  七七(225)中中 ポン(8) ポン白  ツモ(7)


 (゚A゚)


(|||゚A゚) (うっ、ううぅっ!?  チーピン……か……)

(;'A`) (トイトイか!? ホンイツなのか!?
     ど、どっち……どっちだ!?)


 四萬切りのリーチ者・西家の河には(7)がある。
 (7)を切れば一巡は凌げるが、次巡出て行く(5)はかなりの勝負牌。

 さらに、リーチに対して一発で裏スジの伍萬を、
 手出しで叩き切った親の不気味さ──。

 ここにきて、ドクオは究極の選択を迫られた。




 
(|||'A`) 「す、スミマセン、ちょっと待ってクダサイ……!」

从 ∀从 「……」

キバヤシ 「存分に悩むがいい。 人類の可能性は無限なんだ──」

阿部 「ああ。 大事な場面だからな」

(; A ) 「す、す、スミマセン!」


 ドクオは大きく深呼吸し、注意深く場を見渡した。


(;'A`) (ううう……
     5ピンに、4ピンか6ピンがくっついてリャンメンになったのなら、
     ホンイツのほうがいい気もするけど……。

(; A ) (よりによって、持ってきたのは7ピンか……。
     ど、ど、どうする!?)

(;'A`) (中は一体どこにあるんだ、中は……!?
     ま、まさかもう、山にはいないっていうのかよ……!?)

(;'A`) (トイトイなら中を持ってこないとどうしようもないけど、
     ホンイツなら、赤の手代わりがある……!
     白・ホンイツ・赤で、満貫はつくれるわけだし……!)



 
( A ) (そ、それに……。
     ろ、6ピンっていえば……アレ)


 セットでの一戦目、
 リーチ後でショボンに放った、ラス牌の(6)が、ドクオの脳裏にチラついた。


     ( ´゚ω゚`)『 1 8 6 0 0 点 』


(;'A`) 「……」

(; A ) (ひょっとしたら、きょ、今日は、
     俺がまた、6ピンを掴む、
     な、”流れ”なのかも……?)

(;'A`) (だ、だって、今日はピンズのホンイツばかり見える手牌だったし……)

(; A ) (き、きっと今回だって、
     ピンズを引きまくる ” 流れ ” の、証、なんだよ、これは……)

( A )っ◇ (そ、それなら!
        やっぱり、こっちを切……)

阿部 「……」



 
 ドクオがおそるおそる七萬を掴み、持ち上げようとした、その時。


                  ||| || 川 ゚ -゚)  || |||


( A ) 「!!!」


 不意に、彼の脳裏に想い人の姿が浮かび上がる。


Σ( 'A`) 「あ……、ああっ……」


                    川 ゚ -゚)


                    川 - -)


                    川 ゚ -゚) <アーアー、タダイマ マイクノ テストチュウ


('A`) 「……」




 
                    川 ゚ -゚)


                    川 ゚ -゚)b good.


                    ノ(゚- ゚ ノノノ彡 クルッ


                    m9(゚- ゚ 川

        『 ドクオ君、君は本当にそれでいいのか? (脳内音声) 』


 Σ( A )


( A ) (……あ……)



 
                   m9 (゚- ゚ ノリ|

     『 私の知っている君は、(は)(は)(ハ)。。。
       その程度の根拠で打牌を決める奴だったのか? のか?(脳内音声) 』


( 'A`) (……)

                   m9 (゚- ゚ ノリ|

     『 のか? のか? のか? のか?のか?のかっ?か?か?(脳内音声) 』


                     川 ゚ -゚) <オイ、チョットエコーツヨイ、マイクトメロ|

     『 か? か? か? か? か?か?カ?カ?カ?カ?。。。。。 (脳内音声) 』


( A ) (……)



 
( A ) (……”流れ”?)

( A ) (……ピンズの ”流れ” だって?)

( A ) ( ”流れ” って、一体……なんだ?)

 (:::゚A゚)

(# A ) (……違う!
     俺は今まで、そんな不明瞭なモノで、打牌を選択したことはない!)

( 'A`) 「!!!」


 そこで、ドクオはハッとした表情を上げる。


( ゚A゚) (待てよ……!
    俺と高岡とは、確か、本場の600点を除くと……)

( ゚A゚) (8600、8600点差!?


Σ( A ) (……!!)


 その考えに、行き着いたとき……。

 ドクオの心の中に、一筋の光明がさした───。


 
18
 
从#゚∀从 「おいっ! いつまで待たせんだよ、早く切……」


 パシン。

 高岡が渋い表情をドクオに向けた途端、
 小気味よい音をたてて、一枚の牌が場に放られる。


从 ゚∀从 「……!」

('A`) :  打(7)(ツモ切り)。

(;'A`) 「スミマセン、お、お待たせしました……!」

キバヤシ 「ああ、じゃあ一発目をツモらせてもらう……よっと」


 西家が3ゾウをツモ切り、そこから勝負が再開された。



 
('A`) :  七七(225)中中 ポン(8) ポン白

('A`) (……決めた。
    狙いはトイトイだ、トイトイのほうがいい!)


 ドクオの選択は、7ピンツモ切りでトイトイ狙いを貫くこと。


('A`) (第一、赤5ピンは一枚しかないんだ……。
    この巡目じゃ、もう他家に使われている可能性だって高い)

(;'A`) (それに、トイトイに行く場合、
     ひょっとしたら、あれが……あの可能性がある!)

( A ) (ほんの少しでも、『 アレ 』……。
    あの可能性が高まれば、あるいはっ!!)


从 ゚∀从 :二四六六六(r567)44678  ツモ八

从;゚∀从 (く、くそっ……! 三萬はどこに居やがるんだっ……!)

从#゚∀从 (今、親が切った伍萬のスジだ。 通せよなッ!!)  打八。



 
東: 阿部    r伍六(234666)4r5688       ←四・七待ち
南: ('A`)    七七(225)中中 ポン(8)ポン白  
西:キバヤシ  三三(111345)23567        ←1・4待ち(リーチ)
北:从 ゚∀从   二四六六六(r567)44678      ←三待ち


 結果的には、ドクオの選択は正しかったと言える。
 赤(5)は高岡の手に組み込まれており、
 ホンイツの頼みの綱である(6)も既にジュンカラだったのだ。

 さらに、七萬に手をかけていた場合、親の7700に刺さって、ジ・エンド……。

 この状況において、ドクオ以外の三家は既に全員テンパイ。
 局面は究極の煮詰まりを見せていた。


 そして次巡。

('A`) :七七(225)中中 ポン(8) ポン白  ツモ(2)

('A`) (よし……! これでテンパイ!
    待ちは七萬、中……)

(;'A`) (七萬なら高岡からの直撃条件、中ならどこからでも出アガリOKだ……)


 最大の危険牌のひとつである(5)を、人差し指と親指でグッと掴みとる。




 
(; A ) (頼む、通れ、通してくれッ!!)  打(5)。

从;゚∀从 (くっ、5ピンが手牌から出てきた。 さすがにドクオもホンイツのテンパイ濃厚……!)


 ここで全員がテンパイへと到達した。
 果たして、勝利の栄光を掴むのは誰なのか──。


 十六巡目、残りツモ回数は四回。
 全員が力を込めてツモ切りを繰り返す中、ドクオの手に運命の一枚がやってくる。


 ('A`) : 七七(222)中中  ポン(8) ポン白  ツモ??

('A`) (は、は、はは……)

( A ) (……いた、いやがった、本当にいてくれやがったのか)

(# A ) (お前のことを待ってたぜ……!
     俺の、夢の掛け橋!!)



 
 ドクオはその牌を、勢い良く手牌の右へ──そのブロックに重ねあわせた。


(#゚A゚) 「カンッ!!」


阿部&キバヤシ 「!」

从;゚∀从 「!!?」


 ('A`) : 七七(222)中中 加カン(8) ポン白


 その牌── ”(8)”を加カンする。
 幸いにも、カンした(8)に対して「ロン」の声はかからなかった。

 全員が固唾を飲んで見守る中、新ドラがめくられる。


 ■■一三■■■ <カチッ


Σ从;゚∀从 「!!!」

从;゚∀从 (くうぅっ!! お、俺のアガリ牌……!?
      そんなところにいやがったのか!?)




 
(;'A`) (決めろっ! ここで、ここで決めてしまえっ!!)


 力強くリンシャン牌を握り締めるドクオ。
 その牌面に書かれていた文字は──。


 ('A`) : 七七(222)中中 加カン(8) ポン白  ツモ二


(゚A゚) (うぐっ!?)


 場に一枚も見えていない、ドラの二萬。


('A`;) (く、くうぅッ……!!)


 リンシャンでアガれず、かつ、カンドラも乗らず。
 ドクオの手牌は、未だ確定満貫の条件を満たしていない。
 そこで掴んだのが、生牌かつ、ドラ牌である二萬。

 さきほど……南四局0本場で、
 高岡がリーチ者のアガリ牌を、リンシャンから掘り起こしたシーンが、頭の隅に何度もチラつく。



 
( A ) (そ、そ、そ……)

(;゚A゚) (それでも俺は、行くしかないんだぁっ!!)  打二。


キバヤシ 「!」

阿部 (ほう……やるじゃないの。 このめくり合いは誰が勝つのやら……)

(;'A`) 「と……通った……!」


 胸を撫で下ろす暇もなく、熱く激しい摸打(モーター)は続く。
 最大のピンチを脱したところで、残るツモ回数は三回──。


十八巡目。


阿部 「……」 パシッ         .打東。

(; A ) 「……!」 パスン       打(4)(ツモ切り)。

キバヤシ 「……」 パシッ       打西。

从# 皿从 「……!!」 バシン!   打二(伍萬と振り替え)。




 
 
( A ) 「……」

 
 一打一打が重く、スローモーに感じられる中。
 ドクオの脳裏に、ブーンから伝えられたクーの言葉が蘇る。


  川 ゚ -゚) 『 ドクオ君は、派手な仕掛けやリーチはあまりないが…… 』


( A ) 「……」


 小三元にならなくていい。
 ホンイツにならなくていい。



 
 
  川 ゚ ー゚) 『 一歩一歩、着実に間合いを詰めてくる…… 』


( A ) 「……」

 ドラが乗らなくていい。
 リンシャンでアガれなくてもいい。


  川*> 、゚)b-☆ 『 隠れた、じ・つ・りょ・く・は☆ だなっ♪(脳内補正有) 』


( A )

(# A ) 「……(クーちゃん!)」


 俺にあるのは、ただそこにある、それだけの……!


 ……残り二巡。





 






「 ツモ 」









 十九巡目。

 一枚の牌がラシャを滑り、卓の隅でカツンと音を立てた。











 

 
从;゚∀从 「!!!」

(; A ) 「ハァ、ハァ、ハァ……!」


 彼は、力いっぱい牌面に押し付けた指を、ゆっくりと離していった。


 ('A`) : 七七(222)中中  加カン⑧ ポン白  ツモ七


(;'A`) 「は……」


(; A ) 「白、トイトイ……! です」


从 д从


 手牌を開いた人間は、ドクオ。

 まるでスロットマシンの大当たりのように、
 七のアンコが綺麗に三枚、揃い踏みした。



 

阿部 「フッ、同テン(オナテン)の引き負けか……」

キバヤシ 「キャ……キャトルミューティレーション!?」


 从 д从


从 Д从 「ま、負け……た……」

从; 皿从 「くっ……、くっそおおおおおお!!!」


Σ从;゚∀从 「って……え!?」


 高岡は、ドクオの手牌を注意深く眺めて眉を顰め、
 それから段々と口の端をゆがませる。


从 ゚∀从 「おい……おいおいおいおい」

('A`) 「?」

从*゚∀从 「ギャハハwwwwwなんだよそのアガリwwwww」

( A ) 「……」




 
(`・ω・´;)「こらこら、だから他家のアガリを批判しちゃあ……」


 シャキンの静止を意に介さず、高岡は勝ち誇った顔で告げる。


从 ゚∀从9m 「お前と俺の点差は約10000点、つまり満貫をツモらなきゃまくれないハズだぜ!」


 ('A`) : 七七(222)中中  加カン⑧ ポン白  ツモ七


从*゚∀从  「なのに、それって……
        どう見ても三翻しかねえじゃねえかwww」


 開かれた手牌を指差し、勝ち誇ったように笑う高岡に向け、ドクオは力強く言った。


( A ) 「高岡……」

从*゚∀从 「あんwwww?」

( A ) 「お前、点数計算できるか?」

从 ゚∀从 「……はぁ?」




 
('A`) 「俺のアガリ手の、点数がわかるのかって事だ」

从 ゚∀从 「何言ってんのテメエ? どう見たってザンクだろーがよ」

阿部 「……いや、それは違うな」

从 ゚∀从 「……!?」


(`・ω・´)「おそらく二ハネ……6、4、2、8、4……うん」

(`・ω・´)b 「ええと、やっぱり50符ですね。
        50符の三翻は、イチロクザンニですよ」


Σ从;゚∀从 「……な、なあ!?  え?」

('A`) 「……そういうことだ」


 そこで一拍置くと、
 小さく、しかし力強く、ドクオは言った。


('A`) 「1600-3200は、1800-3400……!」





 
('A`) 「さらに、場に出たリーチ棒をプラスして、結果は……!」

阿部 「まあ、とにかく払ってしまうか。 ほら」

ミ(;'A`)ヾ 「あ、そうデスネ、スミマセン」


 ドクオは各人から点棒を受け取り、そそくさと箱の中へしまう。
 卓のパネルに表示された数値を見た瞬間、高岡の表情が大きく歪んだ。


       ('A`)  ……25900   从 ゚∀从……25300


( A ) 「……ほら、な」

从;゚□从 「なっ……!? う、嘘だろおっ!?」


 リーチ棒の収入を含め、ドクオが高岡を、600点ぶん上回っていたのだった──。









 
19
 
 勝負の熱がひくと、場の空気が一気に弛緩した。
 ドクオは溜め息とともに胸を撫で下ろす。


キバヤシ 「……ラストだ。 精算を……」

( ><) 「はいなんです! 点棒確認・御精算をよろしくお願いしますなんです!」

(`・ω・´)「お、しかもドクオ君、逆転トップじゃないか」

阿部 「やるじゃないの……イキのいい奴は好みだぜ?」

(;'A`) 「あ、どうも、ありがとうゴザイマス」

从 ∀从 「……」

(`・ω・´)b 「よかったねえ。 デビュー戦を勝利で飾れて」

( ><) 「御優勝は鬱田さまー! おめでとうございますなんです!」

(*'A`) 「あ……」

(*'∀`) 「へ……へへ……」


 メンバーの賞賛に、ドクオは戸惑いながらも、笑顔で応える。




 
(*'A`) (クーちゃん……勝ったよ! 君のおかげで勝てた!)

阿部 「白熱した戦いだったな。 もう一回やらないか」

(*'A`) (これで……これで、面と向かってクーちゃんと……!)


  川*゚ -゚) 『 やったじゃないか、さすがはドクオ君! クーたん激ラブ~(脳内) 』
   ) ∩∩

  川*- 。-) 『 ごほうびだ……さ、こっちを向・い・て……☆ (脳内) 』


Σ(*'∀`)


 (*' 3`) 。o(☆@=;¥)



 
~ ~ ~

 こちら、実際のセット卓。

 
川 ゚ -゚) 「ツモ。 2600オールは2700オール……」


 (( 川 ゚ -゚) )) ブルブルッ


(´・ω・`)「ん? どうかした?」

川|||゚ -゚) 「な、なんだか、すごい勢いで悪寒が走った……」

ξ゚⊿゚)ξ 「大丈夫? 風邪ひいたんじゃない?」

( ^ω^) 「バカじゃない証拠だお! バカは風邪ひかないお!」

ξ゚-゚)ξ 「その台詞を言い出す奴って、例外なくバカよね」

( ^ω^) 「うはwwwwwどういう意味だおそれwwwww」

(´・ω・`)(やっぱバカだ……)


~ ~ ~
 

 
从 -从


从 д从 「は……はは……」


从 Д从 「負け……ちまった……ぜ」


 消沈し、がっくりとうな垂れながら、カードの受け渡しを行う高岡。


(`・ω・´)「はい、じゃあゲーム代をいただきますー」

( ><) 「鬱田さまからは、トップ賞もいただくんです!」


 (*'∀`) ~~~~ ゚


(`・ω・´)「返事がない……ただの屍のようだ」

( ><) 「カゴから勝手にいただいちゃうんです! ありがとーございますなんです!」

(ゝ○_○) 「なんだか、ものすごい接戦だったみたいですねー」

阿部 「フッ。 こんなに熱い男同士のガチンコは、久々じゃないの……!」



 
从 Д从

 (*'∀`) ~~~~ ゚


 こうして、当事者の知らぬところで勃発した、恋の争い……。
 かつ、彼らのフリーデビュー戦は、


 (*'∀`) ~~~~ ゚

 (*' ∀、`) ~~~~~~~~ ゚

 (* ' ∀、 `) ~~~~~~~~~~~~ ゚


(`・ω・´;)「……あの、ドクオくん?」


 起死回生の逆転七萬ツモにより、辛くもドクオが勝利を収めたのだった。



 
                       _,.-‐"':" ̄~゙'ヽ、       __
      _,---‐" ̄\         /          ``ー‐-、   ノ   \
    /        ヽ      ;"                ) /      \
   /   ぐ ア   |      /                |ノ/        \
  /    ら ガ     |     |                 )/.|   ・  オ   |
  |    .い れ    |     |          ,;';;,,    /ノ |   ・   レ   |
  |     ・  な    |    |::::.................:::::::::;;,'^;、::::::'''..,,_;、丿 |   ・   に   |
  |     ・  い    |    /:::::::::::::::::::::::::::;"゙, /゙~゙`''::;'゙;     |  ・   だ.  |
  |    あ  こ    |    `、;;::::::::::::::::;/ ),;'   :.'.,、   |  ・   っ  |
  |    る  と    |  ,へノ   `'''''"´   .:;     .:::_ヽ  |  ・   て   |
  |    ・        Y   \       .::;     ::::ゝ    .|  ・         |
  |    ・       ∧    \     ::::::、   .:;`     |         |
  |    ・       |ヽ丶    \;;  :::;;;;::..,,、. ::i       |          |
  |    ・       | `       \;;;;/    `゙"       \


【 対局結果 】

 ('A`)    ……25900 (+7000+1000)  ☆★ Top ★☆
 キバヤシ……24200 (-1000-1800)     4th
 从 ゚∀从 ……25300 (-1800)         2nd
 阿部   ……24600 (-3400)          3rd


※目で確認する対局結果(南四局2本場)
nan4kyoku-2.jpg
 
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