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【感想】( ^ω^)ブーンが植物の世話をしているようです

 
今日も仕事が終わるとそいつの横に座り、一人話し掛ける。

( ^ω^)「今日は仕事がスムーズにいったけど、他の人の手伝いしてたら結局終わるのが遅くなったお」

( ^ω^)「それでお礼に飲みに誘われたけど、一時でも早く会いたかったから断ってきたお」

そう、この時が一番楽しいのだ。
人生でこれ以上の楽しみは無いのだ。

( ;ω;)「だから……だからいい加減……目を覚まして欲しいお……ツン」

                               (『プロローグ』より一部引用)


■( ^ω^)ブーンが植物の世話をしているようです
  http://vipmain.sakura.ne.jp/end/180-top.html (リンク先:オムライスさん)
          作者: ◆7at37OTfY6  ジャンル: 現代・シリアス
 
 
【紹介・あらすじ】-----

 イベント会社に勤める一介のサラリーマン・内藤。
 昼休みには病弱な母のもとへ、そして仕事が終わると、恋人・ツンの病室へと向かう毎日。
 ベッドの上で眠り続ける彼女は、一輪の花のように美しいが、どんな呼びかけにも応えてはくれない。

 彼の自伝ともいうべき回想を交えつつ、ストーリーは進む。
 かつては虐められ、植物のように扱われていた内藤。
 対して、クラスの人気者で、まさに高嶺の花だったツン。
 彼にとってツンは、惨めだった中学時代の象徴であると同時に、その過去を真っ向から否定し、色を与えてくれた存在だった。

『僕は植物でツンは人間だったお、でもそこに何も差なんて無かったんだお!』

 そして現在。
 自らを慕う後輩の優しさに触れ、平坦にして空虚だった日々はうつろってゆく。
 純粋だと信じて疑わなかったツンへの想いには、徐々に陰りが見え始める。
 葛藤と苦悩の果て、彼が最後に手にしたものは……。


【感想】---------

 ※ ネタバレというほどではありませんが、以下は作品を読み終えたあとで読まれることをお薦めします。


 まず最初に言わせてもらうけど、このたび読み返してみて、内藤の独白シーンでまた泣いた。涙腺の弱い人にはお薦めです。キます。
 しかし、ただの感動系に終始している作品ではないので、お間違えなきよう。

 インパクトの強いタイトルで、人によっては歪んだ先入観が植え付けられることも予測されます。しかし、ラストまで読み終えたあとには、その印象も薄れているはずでしょう。少なくとも、やれ不謹慎だのという、言葉尻だけを捉えた批判の言葉は出ないはず。

 各章のサブタイトルを見ればわかる通り、現在に繋げる形で、時系列に沿って過去の話が挿入され、内藤の自分史とも言うべき回想を挟みながらストーリーが進みます。
 特筆すべきは、そのタイミングと導入の仕方が実にスムーズで、違和を感じさせないところです。現在の行動が不意に過去の事象へと繋がり、ごくごく自然に、思い出を紐解くような感じで過去の話にシフトする。その演出の仕方はさすがの一言。全体の構成もしっかりしており、不自由なく読み進めることができます。

 ラストにおける怒涛の展開には、瞬きも忘れて文面を追ってしまいます。
 それまでが割に淡々と進んでいたせいもあり、最後の二ページはややもすれば急展開にも感じられるのですが、話運びの上手さというか、まるでこれが最低限、あえて華美でくどい装飾を施していないのだとばかりに、絶妙の描写がなされます。結果、置いてけぼりに感じることはなく、最後の一ページまで一気に読んでしまいました。予想できない範疇の結末ではありませんが、しばし口が半開きになることうけあい。


 ※ ※ ※


 冒頭──内藤がツンに語りかけるシーン。

>そう、この時が一番楽しいのだ。
>人生でこれ以上の楽しみは無いのだ。


 と言っておきながら、直後のページ冒頭ですぐに、花は嫌いだと述べます。
 また、最初のシーンで、ツンを『そいつ』と呼称していること。

 この奇異な生活を続け、ツンの尊厳について周りに理解を求めながらも、やはり、植物状態の彼女が『花同然』であることを心のどこかで完全に認め、この生活からの脱却を望んでいる、そんな彼の内面がたびたび垣間見えます。

 内藤の生活を繋ぎとめていたもの。
 風羽の存在は大きなきっかけでしたが、どちらにしろ彼の『純粋』が瓦解するのは時間の問題だったのでしょう。


 ※ ※ ※


 ブーン小説という括りの中では、地の文が多く小説寄りの作品ですが、適宜改行され、無駄に難しい表現もないため、すらすら読むことができます。
 無論、読んでいない人はいますぐ読むことをお薦めします。
 
 ブーン小説を読み始めた当初に触れ、思い入れの深い作品です。
 簡素なラスト数行に、鬱という一言では済まされない余韻を感じるのはなんなんだろうね。

 
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